楽器をやめるときに思うこと。親子コンサートを企画する会社が発行するメールマガジンへ寄稿させていただきました。

何かを始めたら、どこかで区切りをつける時がくるかもしれません。

それは習い事から部活動やサークルでの活動、大人になってからの趣味でも同じで、卒業・進学・就職・転勤などいろいろな節目で経験することだと思います。

僕はコントラバスや合奏の講師として吹奏楽部のレッスンをすることが多いですが、卒業していく中高生達には「楽器を辞めるのはもったいなくないし、やりたくなったらまたやればいい」と伝えてきました。

3年間で燃え尽きても、この経験を生かして続けてもその過程で得た体験は財産になるし楽器を演奏していたということを身体は覚えています。

楽器を辞めるということは決してもったいないということではない。

そう感じる気持ちとこれまでの指導経験を含め、親子のプレミアム・サロンコンサートでお世話になっている合同会社グローバルキッズが配信しているメールマガジン「ゾウさん管弦楽団の音楽便り」へ寄稿させていただきました。

音楽家からのメッセージ「楽器をやめるとき」ー コントラバス奏者 井口信之輔

ゾウさん管弦楽団の音楽便り「楽器をやめるとき」

楽器を始めたきっかけを書いた記事が多い中、楽器をやめるということについて書いた記事は少ないので多くの人から反響があったそうです。

この記事は習い事としてのやめどきだけでなく、コンクールや文化祭、卒業を区切りに受験や就職活動などで楽器と距離を置く吹奏楽部の人たちへも届けたいメッセージです。


楽器をやめた仲間がみるみる感覚を取り戻す姿を見て

今から5年前、近隣の高校吹奏楽部が集まり毎年冬に開催されているジョイントコンサートでOBバンドを結成する企画が立ち上がりOBバンドの指揮者を務めることになりました。

かつての仲間は世代を超えてと題して過去にジョイントコンサートに参加した人たちが世代を超えて集まり一緒に演奏するという企画。

参加者の中には高校卒業と同時に楽器をやめた人たちもたくさんいて、最初は久し振りに音を出すからと不安そうでしたが演奏している中で感覚を取り戻していく姿が印象に残りました。

楽器をやめても身体はちゃんと覚えているんだなということを改めて感じました。

こうして肌で感じてきた

「楽器をやめるのはもったいないなんてことはないから大丈夫」

「またやりたくなったらやればいいと思うよ」

という気持ちを、これからも伝えていきたいと思いました。

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。