2年前に渡したコントラバスの教則本との再会がうれしかった話

コントラバス奏者の井口信之輔です。

僕は、吹奏楽部におけるコントラバスへの理解と発展を願って、オリジナルの教則本を作ったり、ブログやTwitterを使って発信をしていますが、こうした活動を始めようとしたきっかけは2015年の夏。

吹奏楽コンクールが終わった後に、たくさん声をかけていただけたことが嬉しかった反面、レッスンで伝えきれないこともたくさんあって心残りで、ならば各学校に何かを残そうと、コンクールが終わってから学年が上がるまでに取り組んでおきたい練習内容を、既存の楽譜のコピーと自分の解説をまとめてファイルに入れて全ての学校に渡しました。

 

名前は『コンクールが終わってから取り組んでおきたい、いくつかのこと』

ひとり1部ずつ作ったので全部で20部くらい作りました。

 

顧問の先生にも、コントラバスのことを知ってもらいたかったので、最後のレッスンやコンクール会場で先生に直接渡して、読んでいただいて生徒に渡す流れを作る。

既に売られている教則本を使っている学校もあったけど、自分の言葉で自分が伝えきれなかったことを書いて残す。

そして、途中で人が途切れても、コントラバスパートに良き伝統を残す手助けができたら嬉しい。

そんなことを思っていました。

久しぶりのレッスンで当時の教則本に再会

先日、久しぶりに行った学校のレッスンで嬉しい出来事がありました。

新しく入った1年生のレッスンとの依頼を受け、久しぶり行ったので、当時教えていた子たちはみんな卒業、3年生も引退しており、はじめましての状態。

そんな中、レッスン前の音出しの様子を見てたら、ずいぶんと基礎がしっかりしてる様子。

「あぁ、先輩たちがしっかりと育ててくれたんだな。」

と感心。

そして何気なく「いつも、どんな練習をしてる?」と質問したら持ってきてくれたのがこれ。

これ、2年前に渡したやつじゃん。

当時1年生だった子が、2年間コツコツと取り組んできくれたみたい。

先輩に「これは絶対やったほうがいい」って言われてやってましたって。

 

嬉しかった。

2年前に頭の中に描いてた

途中で人が途切れても、コントラバスパートに良き伝統を残す手助けができたら嬉しい

がちょっと叶った。

そんな先日の出来事でした。

レッスンを受けてくれるみんなが自分を育ててくれる

教える仕事は自問自答の日々。

演奏経験も指導経験もまだまだな自分なんかが前に立ってなにやってんだと思うことも多々あるけど、その中で今、自分が一番良いと思ったものを伝える。

そして、その答えが音で帰ってくる。

それに対してまた何かを提案する。

そんなことを繰り返しながら、生徒たちに育ててもらってるような気がします。

みんなともっと楽しい音楽ができるように、音楽やっててよかったって思ってもらえるように、自分の中にいろいろな場面で感じた「いいね!」をどんどん取り入れて、アップデートさせて、還元していかないとね。

さーて、明日も頑張るぞ。

帰りの車の中で考えてたことを、深夜のテンションでそのまま言葉にしておしまい。

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。