活動記録

中高生のためのコントラバス・ワークショップ終了!受講生の声とはじめての企画を振り返って。

3月17日に開催された、中高生のためのコントラバス・ワークショップ終了しました。

今回は告知はTwitterのみ、期間も約1ヶ月と短かったですが7名の参加者が来てくれ、後半の「ミニ公開レッスン」は閉館時間ギリギリまで盛り上がりを見せた、充実した時間になりました。

ありがとうございました!

まずは、ワークショップ終了後に受講生からいただいたメッセージを紹介します。

・ワークショップの感想

コントラバスをプロの方に教わる機会は本当になく、今回のワークショップのお知らせをみてすぐに参加を決めました。基本の構え方や弓の持ち方なども、なんとなくでやっていた部分も多く、基礎的なことを教わることができて、後輩が来た時の不安も軽減されました。

今演奏している曲についても、練習方法がわからず困っていたのですが、細かく丁寧にアドバイスしていただきました。またこのような機会があれば参加したいと思います。楽しかったです。

すぐに参加を決めたと嬉しい言葉をいただきました。難しい曲をよく練習していました。定期演奏会に向けて、さらに上手くなってください!ありがとうございました!

・ワークショップの感想

井口先生、土曜日はありがとうございました。
来年は初めての後輩が入ってきます。

あまり指導の仕方がわからなかったのですが、今回のワークショップで「後輩指導のノウハウ」を教えてもらって、指導のイメージがつかめてきました。
また、自分の演奏の課題や、ソロのアドバイスなどもしていただきありがとうございました。翌日校内ソロ発表会があり、アドバイスを受けた点を実践してみると、曲のイメージが変わりました!

来年の課題曲も、マーチを選ぶ可能性が高いので、「演奏しているリズムで行進できるか」というアドバイスを心がけて演奏してみたいと思います。
とてもわかりやすく、面白く教えてくださって本当にありがとうございました。

後輩指導のノウハウ、お役に立てたら嬉しいです。僕も「指導は経験」と先輩に教わりました。新しい仲間が入ってきたら、自信を持って教えてあげてくださいね。ありがとうございました!

スペシャルゲストで来てくれた、チューバ奏者の三嶋信澄さんも記事を書いてくれました。

こちらも、ぜひご覧ください!▷みっしーの音楽記「ワークショップ!」

さて、今日は「僕が何でこんな企画をやっているのか?」

そのきっかけ、どんな内容だったかをお話ししたいと思います。

ワークショップを企画したきっかけ

去年、サラハや質問箱が流行って、僕もコントラバスを弾いている中高生から質問や相談をたくさん受けてきて、少しでも力になれたらと自分なりに全力で質問に答えてきました。

たくさんの質問に答えることで、音楽について考える時間が増え、とても勉強になっていましたが、質問に答えていくうちにどこか限界を感じていました。

「画面越しの言葉で感じた限界」と「生きた言葉を交わす大切さ」

やっぱり実際に会って音を聴かないと、具体的なアドバイスはできないし、生きた言葉を交わすことができるのがレッスンの魅力。

画面越しの言葉だけでは、頭の引き出しをひっくり返して思い浮かべた想像からしか言葉を返せないので限界がある。

質問をくれた子たちには力になりたいけど、でも言葉だけだと今の自分にはちょっと限界かも。

それでも「パートに自分しかいない」とか「周りにコントラバスを教えてくれる人がいない」と悩んでいる人が多くいるなら、画面越しの言葉だけでなく、何か生み出せないかと思い考えてみたら、コントラバスのワークショップでも開いていてみたら面白そう。

「画面越しの言葉で感じた限界」と「生きた言葉を交わす大切さ」

この2つに、2017年に身につけた「SNSでの発信力」を組み合わせてみよう!

となり、今回の企画を思いつきました。

思いついたらTwitterでみんなの反応指数をチェック

まず「こんな企画があったらみんな興味があるのか!」

を知りたいので、年明けにTwitterでアンケート。

これは開催決定。

さて、どこでやるか。

僕は好きで出かける場所は基本どこでも近いので、その中でも最短距離の1都2県でアンケート。

これで千葉県(東京寄り)での開催が決定しました。

そして、チューバ奏者の方が「見学に潜り込んでいいですか?笑」

とコメントをくれたので「マーチの頭打ちを一緒に勉強するコーナー」を思いつきスペシャルゲストで来てもらうことにしました(ありがとう!)

「おはなし」と「レッスン」2部構成のワークショップ

ワークショップ前半は新入部員がやってくる。でもその前に!をテーマに

  • これから先輩になるあなたに贈る「後輩指導のノウハウ」
  • 「楽器の状態チェックリスト」新しい仲間を迎える前に
  • 対談コーナー「初心者ではじめた先輩と経験者の後輩」

この3つの「おはなし」最後は自分たちの経験をも元に対談する時間を設けました。

後半は「チューバ×コントラバス」での演奏とミニ公開レッスン

  • 弾いてみよう!プロのチューバ奏者と合わせるマーチの頭打ち
  • ミニ公開レッスン

をみんなでやっていきます。

マーチを弾くコツは「その伴奏で歩けるか」

一人8小節ほどチューバ奏者と合わせていきます。

上手くなったらみんなで拍手!

今回のワークショップはチューバ奏者も大歓迎!

チューバ奏者の他、吹奏楽指導者としても活躍している三嶋先生からも熱心なアドバイス。

僕もまだまだ勉強中ですが、こうやって一緒に学んでいくのも大事な機会だと思っています。

学校も地域も学年も経験年数も違うみんながコントラバスを通して集まって、一つのテーマを学んでいく。はじめは人前に立つのも緊張しますが、時間が経つにつれて「次やりたいです!」という声も上がってきました。良いこと!

希望者を対象としたコントラバス・ミニ公開レッスン

最後は希望者一人ずつ、5分から10分のミニ公開レッスン。

公開レッスンというのは、国内外で活躍する超一流の音楽家が招かれ開いているようなイメージがあったのですが、お互いの良いところを見つけられるチャンスだし、もっと身近なものなのかもしれないと思ったので取り入れてみました。

結果「放課後の教室で受験前に先生が開いている勉強会」のような雰囲気なりました。

5分で完璧にはできないかもしれませんが、さっきより少しだけできるようになったという小さな成功体験を持って帰ってくれたら嬉しいです。

最後は、閉館時間ギリギリまでローテーションして公開レッスンは終了。

足りなかった分は、後日メールで一人一人アドバイスを送らせていただきました。

アドバイスを書いた楽譜はこれからデータで送ります(遅くなっていてごめんなさい!)

みんなで記念撮影をして、中高生のためのコントラバス・ワークショップ終了!

はじめてのワークショップを終えて

年末に思いつき、年明けにアンケートを取り企画。

途中、会場を変更する可能性があり、せっかく拡散していただいたTweetを一旦削除してしまいましたが、その後もTwitterを通してたくさんの方が広めてくれたこともあり、今回参加できなかった人も含め多くの問い合わせをいただきました。

ありがとうございました!

今回のワークショップを開催するにあたり発生した必要経費を差し引いた分は、会場を貸してくださった公民館を通し、東日本大震災の義援金として寄付させていただきました。

次回は東京都内で開催!

また参加したいです!という嬉しい声も届いてるので、またやります。

次回は2番目に希望者が多かった東京都内での開催!

内容は

  • 中高生のためのコントラバス・ワークショップ vol.2

季節ごとに決めたテーマで「おはなし」と「レッスン」誰かゲストが来るかも。

  • 受講者は見学OK!中高生のためのコントラバス・ミニ公開レッスン(1人25分)

1人25分ずつのミニレッスン×定員5〜6人。受講者は何時に来て見学してもOK。

どちらかを計画中。

今後は、周りにコントラバスを教えてくれる人がいない遠方の地域にも出張して、全国的なイベントに育てていけたらなと思っています。

Twitterやブログを通じてたくさんのことを「発信」しアウトプットした2017年度。

来年度は、また勉強を重ね、さらに濃い内容で企画できるように頑張ります!

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イグチシンノスケ

千葉県出身。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校吹奏楽部を経て洗足学園音楽大学へ入学。 2022年春学期東京音楽大学指揮研修講座修了。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し、多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。指揮法を川本統脩、三河正典各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。初心者と子どものためのオーケストラpìccolo音楽監督。板橋区演奏家協会理事。取手聖徳女子高等学校音楽科非常勤講師。

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