【課題曲Ⅲ吹奏楽のための「ワルツ」】パートは自分だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいない!そんな環境で練習に励むあなたに届けたい「ワンポイント・アドバイス」

パートは自分だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないといった環境で練習しているあなたに届けたい、吹奏楽コンクール課題曲2018ワンポイント・アドバイス。

今回取り上げる曲は、課題曲Ⅲ吹奏楽のための「ワルツ」

コントラバスパートを見てみると、書かれている音符は少ないですが、音楽的な難しさを感じる課題曲Ⅲ。この曲に取り組むあなたは練習だけではなく、演奏会に足を運びいろいろな「ワルツ」に耳を傾けてみると良いかもしれませんね。

課題曲Ⅲ吹奏楽のための「ワルツ」

全体を通してテンポの変化に関する指示が多い曲です。

  • rit.やaccel.がどのようにかかるのか予測をする
  • 譜の先を読んでいくこと

この2つが大切かなと思いました。

ワルツの頭打ちがダウン→ダウンなのか、ダウン→アップなのかは指揮をする先生の音楽の作り方によって変わってくるでしょう。

冒頭〜(1)まで

Tempo ad libitumと曲のはじめから自由な解釈での演奏を指定しています。

迷子の迷子のバス弾きさん♪ただいま小節どこですか?

とならないようにするのがポイント。

曲が始まるとすぐにフェルマータ、rit.その後にaccel.と続きますが、今どこにいるのかわからなくならないように、まずはスコアをチェックしておくとよし。

すると(1)の1小節前のpizzに迷わず入るために、テンポをキャッチするポイントが見えてくるでしょう。


(1)19〜35

スコアにも書かれているように、技術的に難しいパッセージ、細い音符はありません。

コントラバスもpizzが続きますが、フレーズ感のあるpizzを意識して練習すること。

そして伴奏チームが音楽をどう運ぶかが課題となってくるでしょう。

こうして書くのは簡単なのですが…演奏するのはとっても難しい曲です( *`ω´)

予測が大切と書いたように、31主節目のフェルマータ後は、どこで誰が何をしているかをスコアから読み取っておくと、32小節目のpizzをタイミングよく入れることができるでしょう。

(2)〜(5)まで

長い休みは10小節数えることも大切ですが、フレーズ感を感じることができると音楽の流れに乗って46小節目を迷いなく弾けるでしょう。

(3)からの長い音価を持つ音を弾くときも、3拍子のカウントを忘れずに。

そして66小節目でオーケストラが集合します。

(4)の前後は休みですが、a tempoでしっかりとテンポをキャッチして音楽の流れに乗りながらの休息。pizzは(1)の前と同じように、一緒に演奏する仲間を頭に入れておくとよし。

(5)は、フェルマータ後の動きmolto rubatoの音形をガイドとして書いておくと、迷子になったときに安心かもしれませんね。

(6)〜(7)まで

102でテンポをつかみ、104小節目のpizzは自信を持って弾こう!

1拍目の休符で弾(はじ)く弦に指を置いて準備するとよし。

ここも、数えるだけ、指揮を見て合わせるだけにならず音楽の流れに乗ること、フレーズの終わりを理解することがポイントだと感じました。

112小節目はこの曲の最高音であるEs(ミ♭)が出てきます。

第3と第4の中間ポジションの横の関係を頭で理解していると、迷いなく弾けるでしょう。

arcoとpizzの持ち替えは、rit.の時間を使って間に合えば良いですが、パートに複数いる場合は分けても良いでしょう。

(7)の終わりはボウイングを工夫する箇所がでてきます。

(8)〜ラスト

ここもダウン→ダウンダウン→アップどちらのボウイングを使えば良いかは演奏チームによって考え方が分かれるところでしょう。

ダウン→ダウンではじめて、音楽が前に進んだらダウン→アップと弓順で弾いても良いでしょう。

148小節目は再び最高音のEs(ミ♭)が出てきます。

ポジションの横の関係を理解していないと弾くのが難しいところです。

ヒントとして、147小節目のEsをA線で取れたらあとは同じポジションで弾けることに気がつくと思います。

つい、左手の形や音程に意識がいってしまいますが、allarg.の指示があるので指揮者を視界に入れておくことも忘れずに!


(9)157〜ラスト

ここもボウイングがダウン→ダウンダウン→アップで分かれるところ。

演奏しているテンポによって、どっちが弾きやすいか変わってくると思います。

また休みがあり、最後に1発だけドキドキのpizzがありますが、ここは指揮を見て合わせるだけでなく、前の小節の合うフタクトで呼吸を合わせていくと不安なく音が出せると思います。

さいごに

この曲の最高音はEs(ミ♭)となり、課題曲ⅠやⅡよりも高い音となります。

ある程度、経験を積んで演奏している人は大丈夫だと思いますが

  • 初心者でコントラバスを始めたばかり
  • 周りに教えてくれる人がいなくて音程の取り方がよくわからない
  • 147小節目からのどうやって音程を取れば良いか迷った

という人は、こちらを参考にポジションん練習をしてみてください!

課題曲Ⅲの最高音が出てくる第3と第4の中間ポジションの解説

明日のためのレッスンノート(vol.9)

コントラバスのポジションを覚えよう!少しづつ狭くなる指の幅。第3と第4の中間ポジション。

今回のワンポイント・アドバイスはここまで。

次回は課題曲Ⅳコンサート・マーチ「虹色の未来へ」です。

それではまた!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。