明日のためのレッスンノート(vol.1)
いつもブログを読んでくれている方、ありがとうございます。
この記事をきっかけに初めて読んでくれている方、はじめまして!コントラバス奏者、吹奏楽指導者の井口信之輔です。
去年の秋、吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願ってをテーマに書き始めたレッスンブログ。今ある技術にイチを足して、今日よりちょっといい明日を迎えて欲しいという思いから「明日のためのレッスンノート」と名付けて更新を始めました。
そして、パートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないといった環境で練習に励むあなたへ向けて、今書けることを全力で書いてきたつもりです。
どこまでお役に立てたかわかりませんが、いろいろなご縁があり地方へ行く機会なんかもありました。あれから1年経ったので、改めて今書けることを全力で書いていきたいと思います。
はじめに
コントラバスは好きですか?
僕は大好きです。
そんな僕が、コントラバス奏者として掲げている生涯の目標は
『吹奏楽におけるコントラバスの発展に力を尽くすこと』
これまで多くの学校のレッスン、SNSや質問箱を通してたくさんの吹奏楽部員たちの悩みや相談を聞いてきて、その中でも一番多かったのが「周りに教えてくれる人がいないから、何が正しいかわからない」という声でした。
弦楽器は技術習得に時間がかかる上、いま自分のやっていることが正しいのかわからない、という状態は不安を生み出します。そして、その不安な中で孤独に練習しているという状況は、想像以上に大変なことだと感じました。
こうした環境の中でコントラバスを弾くプレイヤーたちが、これからの時期に何をすれば良いか、吹奏楽部でコントラバスを弾く上でどのように練習に取り組めば良いかを『レッスンノート』で伝えていきます。
迷ったときは地図を開こう!
『明日のためのレッスンノート』は、悩んだ時や道に迷った時、地図を開くようなイメージで読んでくれたら嬉しいです。
もし、パートに自分しかいなくて練習方法に悩んでいる人がいたら、一緒に地図を見ながら進んでいきましょう。コントラバスは指導法がわからないという顧問の先生方も、ぜひお役立てください。
去年書いた記事を「今ならこうかな?」と感じる視点で書いていく新しいレッスンノート。
思いは変わらず、周りに教えてくれる人がいなくて悩んでいるコントラバス奏者の元へと届いたら嬉しいです。
それでは!今日よりもちょっと良い明日に向けて、レッスンノートを開いていきましょう。
コントラバスが、もっと好きになるきっかけになりますように。
楽器のお手入れ、ちゃんとできてる?
吹奏楽部でコントラバスを弾く上でまず、知っておきたいことが二つあります。
- 楽器の状態は人間の体調と同じ
- 調子が悪いと十分に能力を発揮できないし、奏者の上達も妨げる
学校にある楽器は、何年もの間、歴代の先輩たちが弾き続けてきました。
購入年月は学校によってさまざまですが、20年、30年前に購入した楽器も多く見かけます。
みなさんの学校にあるコントラバスの状態はどうですか?
今回は、楽器の体調管理にスポットを当て、僕が初めてレッスンに行く学校で僕が必ず伝えている今すぐできる!習慣化させたい練習後のケアを紹介します。
今すぐできる!演奏後にやっておきたい楽器のケア
今弾いている楽器の駒の周り、表板がザラザラになっていたり、弦に松脂の粉がついて白っぽくなっていませんか?楽器や弦についた松脂の粉をそのままにしておくと、溶けてベタベタになってしまいます。
- コントラバスを練習した後、楽器をタオルで拭いていますか?
- 弦についた松脂の粉をそのままにせず、しっかり拭いていますか?
もし、心当たりのある人がいたら、演奏後の楽器のケアをしていく習慣をつけていきましょう。
物事を習慣化させるコツは歯磨きレベルに落とし込むこと。
松脂用と楽器用、二つのタオルを用意しておこう
楽器についたホコリ、手汗や手垢を拭くタオルと弦についた松脂を拭くタオルを用意しよう。
このように、どっちのタオルか書いておくと間違えません。
中には、ハンカチやティッシュペーパーで松脂を落としている人もいましたが、松脂でベタベタしている弦にティッシュペーパーがくっついてしまうこともあるので、しっかりと拭き取れるタオルをすすめます。
演奏が終わったあとは、このようにしておくと、タオルをなくすこともありません。
注意!弓の毛についた松脂はタオルで拭かないようにしよう
楽器のボディ、弦の汚れは拭き取りますが、弓の毛についた松脂は拭き取らないので注意してください。松脂をつけすぎた時は、弾きながら落とし、弦についた松脂を拭き取ります。
おわりに
今回は、はじめてレッスンに行く学校で必ず確認することを書きました。
ノートをまとめると
- 楽器の状態は人間の体調と同じで日々のケアが大切
- タオルは楽器のボディ用、松脂用と二つ用意する
- 弓の毛についた松脂は拭き取らない
以上のことが、覚えておきたいポイントです。
皆さんの学校ではできていますか?
もし、演奏後の楽器のケアがあまりできていなかったな と思う人は、これを機に習慣をつけて行ってください。良いケアをすれば、きっと楽器は良い音で返してくれると思います。
調子が悪いと楽器の持つ力を十分に発揮できないという点に関しては、気候の変化による楽器の割れや剥がれ、駒や弦の状態にスポットを当て、別の機会に紹介します。
専門的な知識や視点が必要となってくるので、まずは今すぐできることを紹介しました。
次回の『明日のためのレッスンノート』は「松脂の塗り方」にスポットを当ててお話をしていきます。
松脂をしっかりと塗るコツは、松脂を塗ったときに弓の毛の跡がついているか。
この続きはまた来週!
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