今すぐできる!「音が小さい」と悩む人に伝えたい松脂の塗り方とコツ

明日のためのレッスンノート(vol.2)

こんにちは。コントラバス奏者の井口信之輔です。

先週からはじまった『明日のためのレッスンノート』

初回は『歯磨きレベルに習慣化せよ!コントラバス奏者が練習後に必ずやっておきたい楽器のケア』というタイトルで練習後の楽器のケアの話を書いてきました。

演奏が終わった後の楽器のケアは、きちんとできていましたか?

もし、今までちゃんと出来ていなかったと思った人は、これを機会に習慣化していってください。

習慣化のポイントは、歯磨きレベルに落とし込むことです。

さて、今週は松脂の塗り方にスポットを当て『今すぐできる!「音が小さい」と悩む人に伝えたい松脂の塗り方とコツ』を書いていきます。

毎年、吹奏楽コンクールの時期に吹奏楽部のレッスンへ行くと「音が小さいと言われます」という相談を受けることが多くありました。

思い当たる原因は多くありますが、その中でまずは3つに絞ってみました。

今週は、松脂をキーワードにレッスンノートを開いていきましょう。

「音が小さい」原因を探ってみよう!

まずは、音が小さいという言葉だけをキャッチした時に思い浮かぶ原因を考えてみましょう。

  • 楽器・弓の問題(弦や毛が古い、楽器のメンテナンスが不十分)
  • 奏法の問題
  • 松脂がしっかり塗られていないまま弾いている

実際に奏法を見ていない、音を聴いたことがない状態で考えてみると、以上の3つが挙げられました。


楽器の問題を考えてみる

まず、楽器の問題はどうでしょうか。駒は脚が浮くことがなく立っているか、弦や弓の毛は定期的に交換されているかなど、楽器の状態を見てもらい、場合によってはメンテナンスを必要とすることがありますね。

弓の毛が極端に少なかったり、何年も毛替えをしていないのであれば原因の一つとして考えられますし、可能であれば毛替えをおすすめします。


奏法の問題を考えてみる

楽器の構え方、弓の持ち方、弓は弦に対して直角になっているか、自分の癖に気づき、練習をし改善していく必要があれば、少し時間が必要となります。


松脂はしっかりと塗れてるかな?

最後に、松脂はしっかりと塗ることができているでしょうか。

松脂の塗り方は、教則本でもあまり解説されていないため、自己流でやっている人も多いかと思います。でも、松脂の塗り方であれば、すぐに見直すことができますよね。

レッスンで「音が小さい」と悩む子に松脂を塗ってもらうと、松脂がしっかり塗られていないということが多くありました。

なので、今回にはレッスンの現場で見た松脂の塗り方に「動画と解説」を加えて紹介していきます。松脂、上手く塗れているか心配だなと感じた人は、ぜひ試してください。

そして、何か変化があればその変化を教えてくれたら嬉しいです。

レッスンの現場で見た、松脂の塗り方

これまで多くの学校へレッスンへ行く中で、色々な松脂の塗り方を見てきました。

弓の毛にきちんと松脂を塗ることができていたら良いのですが、これまでレッスンで見てきた松脂の塗り方を、3つのパターンに分けて解説します。

塗り方にムラがあったり、しっかりと弓の毛に松脂が塗れていないと良い音は出せません。

もし、今まで自己流でやっていたという人は松脂の塗り方を一緒に覚えていきましょう!

ムラができてしまう松脂の塗り方

硬く粉っぽい松脂を使うヴァイオリンなどは、このような塗り方をする場合もありますが、コントラバスの松脂は粘着性があり柔らかいので、こうした塗り方をするとムラができてしまいます。

松脂を滑らせているだけの塗り方

はじめから弓の毛に松脂を滑らせているだけだと、途中で松脂が左右に動いてしまったり、きちんと毛の表面に松脂がついていないことがあります。

※薄く塗りたい時はこういった方法もあります

松脂をしっかりと押さえて一直線に滑らせる塗り方

松脂を上手く塗るコツは、少し圧力を加えて弓の毛の根元か先から一直線に滑らせることです。

松脂の表面に毛の跡がついていたら、しっかりと松脂を塗ることができたと言えるでしょう。

初心者や、まだコントラバスを弾き始めて数ヶ月の人であれば2〜3回しっかりと塗ってみてください。もし、塗りすぎたかな?と思った時は、弾きながら松脂を落とし、弦についた松脂の粉をタオルで拭き取っていきます。

※松脂を塗る回数、頻度は人によって違うのでこれは僕の考え方として書いています。塗りすぎてしまうとガリガリと松脂の音が聞こえてしまいますが、慣れてきたら塗る回数や頻度を色々と試してみて、自分にちょうどいい具合を見つけてみてください。

コントラバス専用の松脂を使おう!

コントラバスの松脂は、ヴァイオリンやチェロが使う硬くて粉っぽい松脂に比べて、柔らかく粘着性があります。

レッスンへ行くと、たまにヴァイオリンやチェロ用の松脂を使ってる学校がありますが、ぜひコントラバス用の松脂を使ってみてください。

一般的に広く知られており、音大生やプロの音楽家が使っているコントラバス用の松脂は

  • コルシュタイン(ソフト・オールウェザー・ハード)
  • ポップス
  • ニーマン
  • カールソン

この4種類です。

この他にも、コントラバス用の松脂は売られていますが、この4種類は大型楽器店で取り扱っていることが多いため、手に入れやすくおすすめです。

おわりに

今回は松脂の塗り方にスポットを当て『今すぐできる!「音が小さい」と悩む人に伝えたい松脂の塗り方とコツ』を書いてきました。

今週のノートをまとめると

  • 「音が小さいと言われる」という原因の一つに松脂の塗り方がある
  • 心当たりのある人は、松脂の塗り方を見直してみる
  • 松脂を塗る時は、少し圧力を加え弓の根元から先へ(逆もあり)一直線に滑らせる
  • 松脂の表面に弓の毛の跡がうっすらと付いているかを確認してみる

この4つが押さえておきたいポイントです。

そして、前回のレッスンノートでお話をしたように、演奏後は弦についた松脂をタオルで拭き取っておきましょう。

特に、夏場など暑い時期には写真のように楽器に付着した松脂の粉が溶けベタベタになってしまいます。

次回『明日のためのレッスンノート』は吹奏楽部のレッスンへ行って疑問を感じていたロングトーンのお話です。

「そのロングトーンって本当に必要なのかな?」

こんな疑問を持ったことはありますか?

来週までに、今取り組んでいる基礎練習について考えてみてください。


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ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。