メトロノームを使った『リズム遊び』でコントラバスの基礎練習をより濃いものに!リズム遊びの基礎と応用。

明日のためのレッスンノート(vol.4)

こんにちは。コントラバス奏者の井口信之輔です。

吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している『明日のためのレッスンノート』先週は、『そのロングトーンって本当に必要?』というテーマで吹奏楽部のレッスンで見てきたいろいろなロングトーンについて思うことを書いてきました。

今週は前回のレッスンノートで紹介したロングトーンの練習(ボウイング練習)の楽譜をいろいろなリズムと合わせて練習してみましょう。

前回のレッスンノートで公開した楽譜を使って練習できる内容なので、楽譜を見ながら一緒に練習していきます。今週のキーポイントは「メトロノームと両思い」になること。

まずは前回の復習から。

テンポと速度記号の話

楽譜には、曲の速さを示す速度記号(メトロノーム記号)あるいは、速度標語が書かれています。

テンポは曲の速さを指し、その曲がどれくらいの速さなのかを表します。

例えば、四分音符=60と書かれていたら

拍子の基本としている音符(四分音符)を、1分間に60回鳴らす速さという意味。

こうした知識は初心者で入部してきた後輩に教えるときに役に立つので、復習しておきましょう。

まずはテンポ60でボウイング練習をしてみよう!

前回のレッスンノートで紹介した楽譜を持っている人は、楽譜を準備してください。

今、手元に楽譜がないという人は、解説していく頭の中でイメージを膨らませてみてください。

  1. メトロノームのテンポを60にセットする←時計の秒針もテンポ60です。
  2. そして、D線の開放弦(レの音がする弦、2番線とも言いますね)を弾く準備。
  3. 音符は全音符としてダウン→アップ→ダウン〜と繰り返す練習。

まずはここまで!前回の復習だと思ってください。


このときに

  • 弓の持ち方はできているか
  • 弓と弦は直角になっているか(弓の先が下がっていないか)
  • 弓の元から先まで同じスピードで使えているか

を、これまでの復習を兼ねて確認しておきましょう。

※手元に楽譜がある人は、左上の4小節間を繰り返してください。


ここまでは、多くの学校ですでに取り組んでいる練習とほとんど同じだと思います。

次は、メトロノームの鳴らすリズムを変えて練習してみてください。

リズム遊びの基礎と応用(基礎編)

まずはこちら!はじめてのリズム遊び。

四分音符=テンポ60

一番オーソドックスなカウントですね。まずはここからスタート。


カウントを八分音符に変えて練習

四分音符のカウントで弓が全部使いきれないという人に、八分音符でカウントを出すとスムーズに全弓が使えるようになる傾向にあります。

マーチの練習でも用意られますが、まずはこのリズムからチャレンジしていきましょう。


三連符や十六分音符のカウントでの練習

他にも、6/8拍子や8/12拍子など吹奏楽作品でよく出てくるリズムが苦手な人は、三連符でカウントして練習することをおすすめします。他にも十六分音符でカウントして練習するなど、自分の身体の中で、さまざまなリズムを刻めるようにしていくまで続けてみてください。

アクセントの位置を移動させていくリズム遊び(応用編)

ここからは、リズム遊び応用編です。

今回も、僕が吹奏楽部のレッスンで使用している教則本『吹奏楽部でコントラバスを弾くために知っておきたい、いくつかのこと』の楽譜を使って解説していきます。

リズム遊び

※こちらも、ダウンロード可能なので、ぜひお役立てください。

楽譜の二段目を見ると、八分音符のアクセントが移動しているのがわかりますか?

まずは、メトロノームをセットして鳴らしてじっと集中。

「ピッコ、ピッコ(強弱強弱)」と鳴っているメトロノームが「コッピ、コッピ(弱強弱強)」と聞こえてきませんか?

つまり、表拍にあったアクセントが裏拍に移動したということです。

こうして、メトロノームの使い方を少し工夫して前回のボウイング練習に取り入れたら、リズム感を育てるトレーニングにもなりますね。

八分音符ができたら、次は十六分音符、三連符とチャレンジしていってください。

メトロノームとアンサンブルをする

この練習は、メトロノームのアクセントを移動させて練習するという感覚ではなく、メトロノームと一緒にアンサンブルをしているイメージを持つとより効果的です。

好きなドラマーがいたら、自分の隣でいろいろなリズムを叩いてくれているイメージでも良いですね。友達や、憧れの先輩、仲の良い後輩なんかでも良いです。

メトロノームを誰かに例え、その誰かとアンサンブルをする。

こんなイメージを持って練習に励んでみてください。

「に」合わせるか「と」合わせるか

メトロノームを誰かに例え、その誰かとアンサンブルをする。

つまり、聴こえてくるテンポやリズム「に」合わせて練習するのではなく、聴こえてくるテンポやリズム「と」合わせて練習していくのが大切ということですね。

聴こえてくるテンポやリズム「と」何を合わせるか?

自分の心の中にあるテンポと合わせていきます。

メトロノーム「に」合わせる(片思い)

のではなく

メトロノーム「と」合わせる(両思い)

この感覚を持って基礎練習に励んでください。

おわりに

『明日のためのレッスンノート』今週はコントラバスの基礎練習が楽しくなる!リズム遊びのはなし、いかがでしたでしょうか?

メトロノームの使い方を工夫して日々の基礎練習に取り組めば、より中身のある練習ができるのでしょう。そして、こうした練習を続けていくことで、今自分がどういうカウントをすれば良いアンサンブルができるかを判断する力が身についてくると考えています。

それでは最後に、同世代の音楽家でありマリンバ・打楽器奏者、作編曲・浄書・ガムラン演奏と舞踊な幅広いジャンルで活躍されている吉岡理菜さん(@YoshiokaEp_perc )が解説していたアクセントの位置をずらす練習を紹介します。

アクセントの位置をずらすということを視覚的にキャッチしてみてください。

さて!次回『明日のためのレッスンノート』は、ここで差がつく!コントラバスの弦を押さえるときに知っておきたい左手の基礎の話を書いていきます。

吹奏楽部の講習会でも必ず伝えるお話です。

あなたは弦を、握てますか?それとも押さえてますか?


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ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。