明日のためのレッスンノート(vol.6)
こんにちは。コントラバス奏者の井口信之輔です。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している『明日のためのレッスンノート』先週は、『コントラバスの弦を押さえるときに知っておきたい左手の基礎』というテーマでレッスンを進めてきました。
この「左手の基礎」を身につけられるかどうかが、大きく差がつくポイント。
コントラバスを始めた人たちが乗り越える一つの壁、一緒に乗り越えていきましょう。
さて、今週はコントラバスの弦を押さえる『左手を徹底的に鍛えるトレーニング』を紹介します。
初心者から経験者まですぐに演奏できる楽譜ですが、先週のレッスンノートで勉強した内容の応用編となるので、前回の内容を理解した上でトレーニングを重ねていってください。
コントラバスの弦を押さえる指番号を復習しよう!
先週のレッスンノートでは、一般的な教則本に書かれている指番号を解説し、そのあとに初心者におすすめしたい指番号の覚え方を紹介しました。
この、初心者におすすめしたい指番号の覚え方は、左手を鍛えるトレーニングでも大変効果的なので、もう一度復習しておきましょう。
吹奏楽部のレッスンでも左手の形を作るのに指が浮いちゃったり苦戦してるの見かけるけど
1は人差し指、2は中指、4は小指って基本を覚えといてからの・1の指は1本で押さえるから1
・2の指は2本で押さえるから2
・4の指は4本で押さえるから4って考えて取り組むのおすすめです。
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) December 28, 2016
この指番号の覚え方で取り組むと、新しく入ってきた後輩に教えるときにとても役に立ちます。
コントラバスの弦を押さえる左手を徹底的に鍛えるトレーニング
それでは、指番号の覚え方を復習したところで今週のテーマ今週のテーマ『左手を徹底的に鍛えるトレーニング』へと入っていきましょう!
まずは、この楽譜の使い方を、初心者と経験者に分けてお話しします。
初心者のあなたはこちら!
まずは左手の正しい形を復習し、楽譜を眺めてください。
- 「1」と書かれている一番上の段(G線4-1.4-1)を2回繰り返す
- 次は下に降りずに「2」へ進む(G線4-2.4-2)
- 次は「3」へ進み同じことを繰り返す
- 全部で12パターンあるので、無理はせず進めるところまでで良い
※指が痛くなってきたら左手を休めること!
上段がG線、2段目がD線となり一番下がE線です。
下に降りると弦が太くなっていき押さえるのが少しづつ大変になります。
慣れてきたら一段降りて練習してみよう!
経験者のあなたはこちら!
まずは左手の正しい形を復習し、楽譜を眺めてください。
- 弾きはじめは「1」の一番下(E線4-1.4-1)から2回繰り返します
- 続いて1段上がってA線→D線→G線と進んでいきます
- 「1」の上段(G線)まで進んだら、次は「2」の一番下(E線)から同じように進む
※指が痛くなってきたら左手を休めること!
途中で出てくる0という番号は開放弦です。
左手は弦を押さえませんが、形が崩れないように注意してください。
まとめると、こんな感じです。
ここまで読んだら練習スタート!
『目標テンポは60〜80』
12番まで進むのは大変なので、地道にコツコツ取り組んでいきましょう!
左手を徹底的に鍛えるトレーニングこの練習で左手の形を身につけ必ず「基礎合奏」で活かすこと!
コントラバスの弦を押さえるための『左手を徹底的に鍛えるトレーニング』で身につけた左手の形、指番号は基礎合奏のテキストを弾くときも必ず意識してください。
ここまで一緒に練習すれば、基礎合奏の楽譜を見て「指番号はこうかな?」とわかってくると思います。
例えば「変ロ長調(B-dur)」のスケールはどうでしょう。
なんとなく、頭に指使いが浮かんで来ませんか?
今まで左手で弦をギュッと握ってしまっていた人も、指使いが浮かんだら素晴らしいです!
ひとつ、成長した証拠です。
もし、音程が定まらなかったり、指の形がうまく作れな場合は目印となるポジションマークを付けても構いません。
ただし、濃い鉛筆やシールでマーキングすること!
たまにガムテープやセロハンテープが指板に貼られているのを見かけますが、剥がしたときにベトベトになってしまうので気をつけてください。
各ポジションに貼ってもよし、1-4-1-4と間隔をあけて貼ってもよし。
工夫して、弾きやすいようにポジションマークを活用してくださいね。
おわりに
『明日のためのレッスンノート』今週は、コントラバスの弦を押さえる『左手を徹底的に鍛えるトレーニング』を紹介しました。
コントラバスの太い弦を押さえるのは大変ですが、日々練習を重ねていけば弦を押さえる力が少しづつ付いてくるので、レッスンノートを通して左手の基礎を身につけていきましょう。
ここが、もっとコントラバスを弾くのが楽しくなるために重要なポイントです。
そして、もし楽器の状態が悪く弦を押さえるのが辛いという場合は前回のレッスンノートを参考に、楽器の状態をチェックしてみてください。
『明日のためのレッスンノート』次回から、より専門的な内容に入っていきたいと思います。
パートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという方は毎週少しづつですが、一緒に勉強していきましょう。
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それでは、また来週!
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