描いてた夢が叶った日『平山音楽院オーケストラ定期演奏会』で弦楽オーケストラの指揮者を務めて。

横浜市都筑公会堂で開催された『第15回平山音楽院オーケストラ定期演奏会』は、たくさんのお客様から温かい拍手をいただき幕を閉じました。

弦楽オーケストラ、子供の弦楽合奏、吹奏楽と3部構成のプログラムで構成された定期演奏会、お楽しみいただけましたでしょうか?

音楽院の公式アカウント中の人の情報によると、会場は満席に近い状態だったとのこと。

定期演奏会が終わってしまうと寂しいですが、ひと段落したところで、僕が指揮・指導を担当させていただいた弦楽オーケストラの練習から演奏会までを振り返ってみたいと思います。

弦楽オーケストラとの出会い

僕が平山音楽院で講師を務めることになったのは今年に入ってから。

コントラバスのレッスンがはじまったのは4月なので、僕の音楽院での初仕事は弦楽オーケストラの指揮・指導でした。

はじめましての現場にドキドキしながら向かいましたが、メンバーの方々が暖かく迎えてくださり緊張がほぐれました。

挨拶を終え、ドヴォルザークの弦楽セレナーデの音を出したとき、とても良い音が響いてきこの先がとても楽しみになりました。

練習は3つのパターンに分けて計画

演奏会までの練習回数と時間が事前に掲示されてたので、頭の中で練習を3つのパターンに分けて計画をしてみました。

これができたら次という段階を追うのではなく、パターン化することで作品をいろいろな視点から見ることができるのではないかと思い、実験をしてみました。

考えていた練習は以下の3パターン

  • アンサンブルの組み立て方をレクチャーする日
  • 音楽的な練習をする日
  • 本番を想定した通し練習をする日

タテやヨコ、音程やリズムを合わせたり、音楽を作ったり、弦楽器奏者の視点から弓の使い方をお話ししたり、本来指揮者というのは指揮台の上で多くを喋るものではないのかもしれませんが、僕は「起きた問題と原因、解決方法」を解説することで、取り入れた練習方法が生徒の皆さんの日々の音楽活動にも繋がればと思い、レクチャーをする時間を多く設けました。

パート練習ってすごい

一度、各パート毎に分かれて講師の指導を受ける日があったので、僕は全てのパートを見学させてもらいました。

パート練習の良いところは、合奏の時間には合わせることが難しい各パートの細い部分を合わせることができること、それから各パートの講師が僕が持っていない視点からアドバイスをしてくれること。

練習を見学していると「なるほど!」と思うことが多く、僕も勉強になることがたくさんありました。

パート練習後の合奏は、各セクションごとに演奏がまとまり、サウンドが格段に良くなりました。

各パート講師の皆さま、ありがとうございました。

5月が最後の練習と仮定して

音楽って永遠に完成することはないと思うので追求し始めたらキリがないですが、今回は5月の2回目の練習が本番前最後の練習だと仮定して進めてきました。

ここから全曲通しを入れて、あとは総勢70名を超える大編成の弦楽オーケストラで各楽器ごとのバランスを調整する時間が必要になってくるので、こうした時間に充てたいと考えていました。

この作業は僕一人ではできないので、練習に立ち会ってくださった方々にたくさん協力してもらいました。

練習に立ち会ってくださった皆さま、ありがとうございました。

音楽をやる上で大切なのは「勇気」

音楽でもなんでも、一歩前に足を踏み出すのに必要なのは「勇気」です。

守りの姿勢に入らずに、経験の差なんて関係なく自信を持って音を出せばいい。

自分が弾けるところをバッチリ決める。

でも、ただ「勇気!」といっても説得力がなくそこに必要なのが「情報」

この「情報」というのが、レッスンで学んだことや練習の中で生まれた気づき。

こうした「情報」を武器に「勇気」を持って音を出せばいい。

演奏会当日、最後は僕がいつも指導者として伝えていることをお話しさせていただきました。

いよいよ本番!演奏会当日を迎えて

3月から練習を重ねてきた弦楽オーケストラもいよいよ演奏会当日を迎えました。

本番、とっても良い音がしていました。

吹奏楽ステージに参加する講師の方々も客席で聴いてくれていて、終演後に「弦楽良かった!」って言ってくれたのが何より嬉しかったです。

生徒の皆さん、演奏会のご成功おめでとうございました。

おわりに

演奏会を終えて一息ついたところで、録音を聴きながら弦楽オーケストラを振り返っていました。

この4ヶ月間、とても良い経験をさせていただきました。

僕が平山音楽院を知ったのが、5年前にエキストラで音楽院の定期演奏会にコントラバス奏者として参加したとき。

ベートーヴェンの交響曲第9番を演奏し、音楽院で学ぶ生徒と先生が一つになって作るオーケストラという企画に心の底から感動したことを今でも覚えています。

そして「いつかここで仕事ができたらいいな」と思っていたので、今回の定期演奏会で自分が指揮台の上にいたことがとても不思議で、思い描いてた夢が叶った日でした。

練習を振り返れば反省点は山ほどあり、指揮台に立つ前に勉強するべき課題が山ほどありますが、4ヶ月間たくさんの方々に支えられながら駆け抜けることができたんじゃないかなと思っています。

終わってしまうと寂しいですが、この4ヶ月間で学んだことを胸にコントラバス奏者、指導者としてまた勉強を重ねていきます。

素晴らしいソロを聴かせてくれたり演奏でサポートをしてくれた講師の先生、練習に立ち会ってアドバイスをくださった方々、舞台を作ってくださったスタッフの方々、そして演奏会の主役!生徒の皆さん、定期演奏会のご成功おめでとうございました。

チーム弦楽、最高でした!

これからも、良い音楽を。

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。