吹奏楽部の合奏をしていて「返事」に関して考える機会があって、今日は合奏中の「返事」について思うことを書いています。
中高生からも相談を受けることがある「返事」について、僕はこんなことを思っているので良かったら参考にしてみてください。
自分の今までを振り返って「返事」なんてどうでもいいと思っていた頃から「何かしらの返事」してくれた方が嬉しいと思うようになった流れを書いています。
最初は「返事」しなくても伝わってればいいと思ってた
合奏中に「返事」をするようになったのは高校生の頃。
吹奏楽部で合奏中に先生が出した指示に対して「はい」と返事をしてたのが多分最初。
でも、とくに返事が大切だとは思わなかったし周りもビシッと「はいっ!」と言うわけでもなく、日常会話の中にあるようなリアクションだったので「返事しなくても伝わればいいっしょ」って感じのことを思ってました。
過度な「はいっ!」に違和感を感じてた
高校を卒業して音大へ進学して、新しい世界が広がるといろいろな活動スタイルの部と出会うことになる。
その中で、ずっと違和感を抱いてたのが、やたら威勢のいい返事。
元気なことはいいことだし、気合が入ってるのも好き。
でも「はいっ!」とだけが帰ってきて理解が追いついていないような違和感を感じることがあって、この辺りから「返事」に関しては一切興味がなくなって、そんなに「返事」が大事なのかなと疑問を持つことに。
また「オケは返事なんてしない」と吹奏楽とオーケストラを比べてしまっていたのも、過去の自分の良くないところ、オケだって必要があれば返事するぜ。
でも、ちゃんと理解してくれた上で元気な返事をしてくれてたのはバッチリ伝わってたし、良いリアクションが返ってきたら気持ちが良かったのは覚えてる。
合奏指導をするようになって感じたこと
こうしてずっと「返事」には興味がなかったけど、いざ自分が前に立ってみると何かしらのリアクションがあったほうが良いなと思うようになりました。
だからって威勢の良い返事を求めることはないし、「はい!」だけが返事ではないから、それぞれが自分の発信した言葉に対してわかったのか、わからなかったのかを伝えてくれたらOK 。
その手段として一番伝わりやすのが「はい」という一言であって、相槌を打ってくれるだけでも、いいね!とジェスチャーしてくれてもOK。
それから、わからなかったところ、もう一回説明して欲しいところは奏者側から言える環境を作る、これは指導者が意識していきたいところ。
自分が指導する側になって、興味がなかった「返事」に興味を持つようになってきました。
「返事」で意思表示して合奏に参加しよう
これは細かいことだけど、合奏にいるのと参加するのは大きな違い。
せっかくだから、指揮者やパートリーダーが投げかけた言葉に対してどんどんリアクションして練習に、合奏に、どんどん参加しよう。
きっと、その方が面白い。
「はい!」だけが返事じゃないし、吹奏楽指導者の視点から考えると合奏中に小さな会話、言葉のキャッチボールができた方がより内容の濃い練習ができる気がしてる。
合奏は言われたように音を出す場所じゃない、指揮者と奏者がコミュニケーションをとってより良い音楽を作る場所なはず。
返事をして楽器が上手くなることはないと思うけど、返事をすることできっとチームが一つになるきっかけにはなると思う。
チームが一つになった先にはきっと良い音楽が待っているはず。
おわりに
合奏中の「返事」に関して思ってたこと、思うことを思い出しながら書いていました。
はじめは「返事」をする環境にいなくて、吹奏楽の世界へと足を踏み入れてから「はい」と返事をすることを知ったので、最初は自分の中に新しいことを取り入れることに「別に返事なんかしなくてもいいじゃん」と否定的でした。
でも、前に立つようになって返事を通してコミュニケーションをしていくのは大切だと思い、今はこんな感じの考え方に落ち着いています。
今もどこかで「返事」の必要性に悩んだり、考えている人たちがいたら、こんな考え方もあるんだな程度に参考にしてみてください。