『平日には無限の可能性がある』よこはま月曜吹奏楽団第3回演奏会を終えて。

「よこはま月曜吹奏楽団 第3回演奏会」大盛況のうちに終演しました!

演奏会へ足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。

大好きな仲間と最高の時間を過ごせたことが本当に幸せで、今も頭の中で昨日のサウンドが鳴っています。

月吹のみんなと駆け抜けてきたストーリーを振り返ると込み上げてくる熱い気持ち。やっぱり、人の心を動かすのは作り手の情熱なんだと思うんだ。

「月吹」誕生を振り返る

第3回演奏会を語る前にこれまでを振り返ってみる。

月吹誕生エピソード

よこはま月曜吹奏楽団の前身は「平日吹奏楽団」という企画の一つであった月曜吹奏楽団でした。正式名称が決まっていなかったので「月曜吹奏楽団(仮)」となっていた頃もあったりね。

最初は企画バンドだったんですよね。そして、今も受け継ぐコンセプト「平日休みでも、吹奏楽がやりたい!」という旗の下に集まった仲間と2018年4月9日(ここ大事!)に第1回演奏会を開催。

最初は参加者2人、そこからはじまって2月の半ばくらいまでは人数があまり揃わなかったのかな。でも、メンバーが音楽の輪を広げてくれて無事に第1回演奏会を開催することができた。この演奏会があるから今がある。

「また、やろう!」

演奏会の打ち上げで「このまま解散しないでまた演奏会をやろう!」と声が上がり、第2回演奏会を発案。お店で割り箸が入ってる紙の箸袋にやりたい曲リストを書いてた話は今も定番の笑い話になってるよね。

でも、これを夢物語で終わらせないところがみんなのすごいところで、その年の秋に第2回演奏会を開催。

そして後日、楽団の運営をしてくれていたメンバーと食事をしたときだったかな「これからは神奈川県で活動する市民バンドとして活動していきます」なんて話を聞いて、また一緒に音楽ができることに。この報告を聞いたときは、本当に嬉しかった。

原点回帰

そして、ちょっとだけ自分の話をすると吹奏楽指導者としての原点である神奈川県で活動できることが最高に嬉しかった。

はじめて指揮した高校吹奏楽部を突然去ることになったとき「何年かかるかわからないけど、千葉で腕を上げて必ず神奈川に戻ってくる」なんて話をしたんだよね。これで、当時口にしたことをやっと一つ形にできた気がした。

こんなことがあって今に至るんだけど、市民楽団になったことを機会に楽団名を「よこはま月曜吹奏楽団」と改名。

僕らの物語はここから始まったわけだ。

「よこはま月曜吹奏楽団」始動!

よこはま月曜吹奏楽団(以下、月吹)は初見大会をやったりメンバーだけで練習をしていたりして、僕がまたみんなと練習で再開したのは今年の春。

今も忘れない2019年4月8日の月曜日。

プログラムを決める前にいろいろな曲の音出しをしている中、ふと気がついたことがあった。そういえば、1年前の今日が第1回演奏会だったよね?

「今頃はリハーサル中だったのかな」とかそんな話をしながら第3回演奏会へ向けた練習がスタート。こういう偶然、嬉しいよね。初っ端からやってくれるよ。

月2回の練習とほのぼのとした雰囲気の合奏

月吹の練習は毎月2回。午後から夕方、もしくは夕方から夜にかけて合奏するのは3時間ほど。市民楽団として練習回数はそんなに多くない方だけど、一回一回の練習にすごく集中できて、内容の濃い練習ができたと思う。

月吹のメンバーはアンサンブル能力が高くて、すごくまとまりのある演奏をする。逆に、まだ早いテンポに追いつけない時期、リズムセクションがこっそりと心地よいテンポを提示すると、みんなが一気にそこに集まって笑いが起こるようなこともあった。

思えばホール練習の舞台を組んだり打楽器運搬も率先してみんなが動くし、気が付いたら物が片付いているので、きっとこうした音楽面以外のところでの情報感度の高さがアンサンブルに表れてるんだと、打ち上げでもそんな話が出たよね。

カウントダウンありがとう!「広報チーム」

第1回演奏会は30人ほど、第2回演奏会は100人くらいと少しづつお客さんが増えてきて、昨日は約160人を超えるお客さんが足を運んでくれました。

広報チームが演奏会へのカウントダウンをしてくれたり、DM発送作業をみんなでやったり、チラシの挟み込みや掲載に行ってくれたメンバーもたくさん。

たくさんのお客さんの前で演奏できるのは何より幸せだよね。

広報の皆さん、ありがとうございました!

斬新なアイディアが炸裂「デザイン&編集チーム」

月吹の演奏会は第2回からロビーにいろいろな飾りをしてお客さんに演奏以外の時間も楽しんでいただけるような空間作りをしているんだけど、今回は「デザインチーム」と「編集チーム」が本当に面白いアイディアを出してくれました。

まず「月吹たぬき」の愛称で親しまれる今回のチラシの絵。

これもメンバーが書いてくれて、演奏会当日は「月吹たぬき」誕生までの過程がロビーに飾ってありました。

そして、もう一つ注目したいのは演奏会のパンフレット。

雑誌をイメージしたパンフレットという提案があり話を聞いてみたら最高に面白く、スタジオ借りて撮影会をやったり、インタビューを受けたりしながらパンフレットの完成を楽しみに待っていました。

で、上がってきたパンフレットを見てそのクオリティの高さに驚きました。

大人の本気ってすごい。

音楽作りの良きパートナー「指導チーム」

今回は指揮者合奏の他に、団員だけで練習をする日を設けており僕がいないに日に指導に当たってくれるメンバーがいたことは本当に心強かったです。

何より感動したのが台風15号が直撃した日。

交通機関の乱れで少しずつメンバーが集まる中、僕は渋滞や通行止の影響で2時間以上遅れてしまいその間、指導チームが練習を進めてくれていました。

そして、僕が終了ギリギリに到着し最後はメンバーほとんどが集合。

みんなの月吹愛を感じた日でした。

この日は交通機関の乱れを懸念して、幹部チームが前日の早い段階で身の安全を確保した上での参加を呼びかけてくれました。

ありがとうございました。

指揮台から見る景色

本番当日、指揮台から見る奏者の顔はめちゃくちゃ輝いてました。ソロが決まったときは心の中でガッツポーズしちゃったし、進行上ソロを吹いた人を紹介する場面をある程度決めていたけどそれ以上に紹介したくなって急に立ってもらったり、何より暖かい拍手が嬉しかったよね。そして最後のブラボーの声。

途中、テンポが乱れたところもあったけどすぐに修正してくるのが月吹。アンサンブルが乱れても必ず戻ってくる、さすがだよね。

いろいろな思いは次のステージへ

これは演奏会あるあるで、今回もいろんな奏者から聞いた「褒められたけどうまくいかなくて悔しかった部分」これあるよね。

でも、この褒めてくれたけど自分は納得してないって気持ちの間に生まれる摩擦、モヤモヤした気持ち。これってめちゃくちゃ大事で、この摩擦を埋めるために練習するじゃん、で上手くなる過程ってだいたい悩んだり考え込んだりしてるから、ここにどう向き合うかが演奏家として成長できるかのポイント。

こうした思いは次のステージに向けていきましょう、僕も頑張ります。

終わりは始まり

第1回演奏会に向けた練習から昨日の演奏会までずっと指揮台に立ち続けて感じたことが一つあって、それは「平日吹奏楽団」誕生から続いた一つの物語が幕を閉じて新たな出発地点に立つことができたんじゃないかなってこと。

「終わりは始まり」という言葉がぴったりな1年半のストーリー。

ここまで駆け抜けてこれたのは本当に楽団員一人一人の力があってこそ、そして、みんなの熱量が本当にすごかった!初のホール練習で聴いた、ホールに響く月吹サウンド。あのキラキラとした音は忘れられません。

最後に一つだけ「SNSの力」を借りて伝えたいこと

これまで「演奏会行くよ!」とか「今度、練習見学させて!」という声や「平日って人集まるの?」とか「すごい良いコンセプトの楽団だね」といろいろな声が届きました。こうした声はとても嬉しく思う。

そして、僕がこうしてSNSで楽団のことを発信したりしているので「井口君、楽団立ち上げたんだってね!」とか「運営も井口さんやってるんですか?」という声も届くときがありますが、これはきちんと僕の口からお話をしておきたいなと思っていたので最後にしっかりと伝えたいと思います。

僕は指揮者として合奏指導にあたり、本番までの過程を発信したり目の前のことに全力を注いでいるだけで、楽団の立ち上げ、運営、そしてここまでの物語が生まれたのは全て楽団員一人一人のおかげです。

練習会場の確保、練習場所のセッティング、大きな金額の管理、打楽器の運搬、積み下ろし、演奏会関連の資料作成、ホール打ち合わせ、チラシ挟み込みなどなど、ここには書ききれないほどの仕事を見えないところでたくさんのメンバーが担当してくれたおかげで月吹があり、あの本当に楽しい、笑いの絶えない合奏の場がありました。だから「よこはま月曜吹奏楽団」っていうのはメンバー一人一人が持つ音楽への思い、情熱、そして楽器が好きという気持ちの集合体です。

おわりに

よこはま月曜吹奏楽団第3回演奏会に関わってくれた全ての方へ、心より感謝申し上げます。

演奏会の受付、裏方、ステージマネージャー、影アナウンス、照明を担当してくれた「横浜ウインドオーケストラ」「よこはま水曜吹奏楽団」のみなさん本当にありがとうございました。

来月、エキストラで演奏会に出演するのでこの感謝の気持ちはしっかりとコントラバスでお返しさせてください。

最後に月吹のみんな、本当にお疲れ様でした。

そして、演奏会の成功おめでとうございました。

また、一緒に新しい景色を見に行きましょう!

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。