アフターフォローはSNS。外部講師は魔法使いでありたい。吹奏楽部をはじめとした音楽系部活動でのレッスンスタイルと来年の方針。

たくさんの人とのご縁をいただき、年間通していろいろな学校へコントラバスの指導へと足を運んできた2019年。

一番多いのが吹奏楽部、続いてオーケストラ部。そして、部活動指導員として勤務している学校で弦楽アンサンブル部を教えています。

来年も引き続き同じような活動を続けていきたいと思っていますが、年の瀬に2019年のレッスンスタイルを振り返ってみようと思います。

吹奏楽部での指導方針

吹奏楽部でのレッスンは、コントラバスパートのレッスンから、合奏指導まで幅広く受け持っており、僕のテーマは「弦楽器奏者の視点から見たバンド指導」

指揮者を置かないピアノ付き小編成オーケストラ「サロン・オーケストラ」での演奏経験をもとに「息」を視覚的にキャッチできる「弦楽器の弓使い」に例えたり、弦楽器素者ならではの視点で吹奏楽指導に関わってきました。

最近は、コントラバスのいない編成のアンサンブルの指導の依頼をいただくことも何件かありました。他の楽器への技術的な指導はできませんが、音楽的な提案をしていくことで、より良い演奏になるお手伝いができたらと思っています。

オーケストラ部や弦楽アンサンブルの指導方針

方針は吹奏楽部と変わりありません。

ただ、弦楽器の指導は「基礎力」にスポットを当てることが多いので、メトロノームやチューナーを活用した練習や、音階を弾き始めるタイミングをズラして音を重ねたりして良い音程を作る練習などを重視しています。

弦トレーナーとしてのポジションに近いことが多いので、指揮者の先生の練習がより充実した内容になるように、安定感のある演奏にまとめる役目が多いのかなと思っています。

楽器を持ったら「音楽家」

これは僕の考えなんですが、中学生や高校生を「子ども」と表現するのが苦手なので、同じ目線の仲間として向き合っています。

確かに僕は先生かもしれないけど、先生と生徒という関係の先にある「教える、教わる」という雰囲気よりも、音楽家同士が「一緒に考え、提案する」方が好きなので、仕事仲間とリハーサルをしているような感じで接しています。

楽器を持ったらお互い音楽家。

そこにあるのは経験の差で、レッスンはその経験を差を埋めていく時間であればいい。

お互いプレイヤー同士だからこそ、一緒に弾く同士リスペクトしますよね。そうなれば、いわゆる吹奏楽指導の現場でたまに耳にする「心無い言葉」なんて、絶対に出てこないはず。

伝えきれないことはSNSで

レッスンの時間は限られている、とくに年に数回のレッスンで目の前のプレイヤー達がこの先に必要となるであろう情報を伝えるのは無理がある。

でも、今はインターネットという便利なものが目の前にある。

だとしたら、何ができるか考えてみたら

  • コントラバスの基礎練習
  • 初心者講習会で伝えている内容
  • 独学でコントラバスを始めた人が持っておきたい知識

これらの情報は全てブログで全て公開する。

レッスンで使っていた楽譜も全て公開してダウンロードできるようにする。

包み隠さずノウハウを公開することで自分のスタイルを知ってもらえるし、こういう人間だってわかった上でレッスンに来てくれるからミスマッチも減る。

また、Twitterのフォロワーの多くが中高生らしい(本当に誰がいるのかわかってない)ので「♯井口メモ」でレッスンの内容や板書を軽くシェアする。

SNSの使い方は人それぞれだから、学校名がわからない方が良いと思う。

だから、内容だけ書いておいて気がついたら参考にしてねくらいでOK。

レッスン中はよくメモを取ってるから「メモ、写真に撮らせてください」という生徒も出てきた。こちらも全然OK。

フィードバックのメールを打つより楽だったりする。

こうして「限られた時間じゃ無理だよ」って思うことは、できる限りやってみる。

やってみるけど、受け取るのは相手側の自由。

外部講師は魔法使いでいたい

合奏の中で音が変わる瞬間。誰かの一言で激変するサウンド。

さっきまで出来なかったことが、なぜできるようになったのか。

この「不思議」な体験を通してもっと音楽を好きになって、みんなでこの「不思議」の謎を解いてみるといいと思う。

頼っちゃだめで、その「不思議」の先に何があるかを見つけるのはみんなの役目。

できたってことは、自分が気づいていないだけで、できるだけの能力を持っているはずだよね。

さあ、明日からどんな練習をする?

おわりに

手帳やレッスンメモを眺めながら振り返ってみると、今年は年明けから30校の学校とお付き合いさせていただきました。

お声がけくださった学校の皆さんありがとうございました。

それぞれの学校で出会ったみんなと過ごした時間、一つ一つが良き思い出です。

ソロコンテストや、コントラバスコンテストに出演したみんな、そしていろいろな賞を受賞したみんな、おめでとうそして一年間お疲れ様でした。

受験を控えているみんな、頑張っていきましょう。

僕の誕生日と口癖?がプリントされたユニフォームを着てた面白い生徒もいました。全然いいです。

来年も同じようなスタイルでレッスンを続けていきます。

コントラバスの個人レッスンは「千葉県」と「神奈川県」に拠点を置いていますが、吹奏楽部をはじめとした音楽系部活動のレッスンは全国展開していくので、もしコントラバスの指導でお困りの方がいたら、お気軽にお声がけください。

ご希望があれば、信頼できるコントラバス奏者も紹介します。

一つ、来年の目標としては、自分の吹奏楽指導の原点である神奈川県で吹奏楽におけるコントラバスの指導に尽力していけたらと思っています。

今年は「明日のためのレッスンノート」に続く「朝練研究室」という企画を立てていましたが、計画力の無さが出てしまい上手くいかなかったので、来年また吹奏楽におけるコントラバスに関する発信ができたらと思います。

それでは、また!

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。