ここで差がつく!コントラバスの弦を押さえる左手の話。

明日のためのレッスンノート2020(vol.2)

吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新

「明日のためのレッスンノート」

2020年のテーマは「新入部員がやってくる、でもその前に!」

新年度になって先輩になる前に、吹奏楽部でコントラバスを弾くために知っておきたい大切なことを伝えていきます。

今回のテーマは「ここで差がつく左手の話」

基礎練をするにも曲を弾くにもここで圧倒的な差がつく大切なポイント。

コントラバスの太い弦を押さえるには大変だけど、ギュッと握って抑えていないかな?

もし心当たりがあれば、少しづつ改善してみよう。

最初は誰もが通る道

思えば僕もそうだったけど、コントラバスの弦は太いし押さえるのが大変。

だから、ギュッと弦を握って押さえて弾いていたことがある。
だってこの方が楽だからね。音を変えるときは、また一瞬で握り変えればいい。

B-dur(変ロ長調)のスケールであれば7〜8回握ればそれなりの音程で弾けてしまう。

でも!ある程度の音数、そして速さの曲になると左手が追いつかなくなることに気がつくと思う。

ここでトライしようとするのが弦を押さえる左手の形。

コントラバスの教則本に書かれている、キツネの手遊びみたいな形だよね。

弦を押さえる左手のフォームを覚えよう

コントラバスの弦を押さえる左手のフォーム、まず写真を参考に覚えてみよう。

言葉で説明するよりも写真を見た方がイメージがつきやすいと思う。

自分の右腕をネックだと思って左手のフォームを作ってみよう。

まず形を写真で覚えたら次は指番号の覚え方を教えるね。
とっても大切な覚え方をお話しするからよく読んで覚えてね。

「指番号」の覚え方

コントラバスの弦を押さえる指番号は

  • 人差し指=1
  • 中指=2
  • 薬指=3(小指の補助)
  • 小指=4

となって、吹奏楽曲で出てくる音域ではほぼ3の指は登場しない。
3の指は小指の補助をしていて4の指とセットで動くようになる。

最初は指が上手くコントロールできずに、押さえているはずの指が浮いてしまったり今どのゆびで押さえているのかがわからなくなってしまうことがある。

だから、コントラバスの指番号はこうやって覚えるといい。

  • 人差し指は、1の指は2本で押さえるから1
  • 中指は、2の指は2本で押さえるから2
  • 小指は4本で押さえるから4

もちろん、一緒に2本の弦を押さえて重音を弾いたり、同じポジション内で次の音をどれかの指が先に押さえるなど例外は多くあるけれど、まずはこの覚え方で基礎を固めていくと良い。

「高い音=難しい」という思い込み

吹奏楽部のレッスンでは中高生から高い音が難しいという話を聞く。

だけど、実は高い音ってそんなに難しくないはずだ、なぜだと思う?

写真を見てみるとわかると思うけど、弦楽器は音が高くなるにつれて弦を押さえる左手のフォームの各指の間隔が狭くなり、弦も押さえやすくなってくるということに気がつくかもしれない。

一番最初に習うハーフポジションと見比べてみよう。

どうかな?こんなに指の幅にも違いがある。

実は全ての基礎とも言われるハーフポジションは

  • 指同士の感覚が一番広くて
  • 低い弦は押さえるのが大変

だったりする。

だから、もし後輩が入ってきて左手のフォームを伝えるとするならば第四ポジション(レ-ミ♭-ミ)辺りで左手のフォームと弦を押さえる感覚に慣れてからハーフポジションへ戻ると良いかもしれない。

弦を押さえる左手のトレーニング

ここまで覚えたら、弦を押さえる左手の指を強くする練習をしてみよう。

毎日の基礎練習に取り入れると効果的だ。

朝練コントラバスが学校にある人

新版の朝練だと35pに「指を強くする練習」と書かれた曲があるはずだ。
この曲の上2段をまずは弾いてみよう。

  • テンポは楽譜に書かれている四分音符=56〜60
  • 十六分音符で弾くのが大変であれば八分音符から始めてもOK
  • 弓は楽譜どおり、スラーひとつを一弓で弾くと弾きやすい

最初は音程が合わないかもしれないけど、遠慮せず思いっきり弾いてみよう。

弦を押さえる力は弾きながら育てていく、音程も次第に合ってくる。

慣れてきたら付点のリズムで練習したり速さに挑戦しても面白いぞ。

シマンドルや「HIYAMAノート」が学校にある人

良かったら、僕がレッスンで使っている教本の楽譜を公開するのでプリントして使ってみてね。

この楽譜の使い方は1番から初めて12番までいろいろな指の動かし方を覚えていく。
上がG線で一段ごとにD線、A線、E線と音が低くなっていく。

最初から全部やろうとすると指を痛めてしまう可能性があるから、まずは4番までトライしよう。

テンポは60前後、二分音符で弓を全部使って丁寧に音を出そう。

左手を徹底的に鍛えるトレーニング

まとめ

今週は、弦を押さえる左手の形について一緒に勉強してきた。

なぜ、ここで差がつくのかを最後にまとめると

  • 弦をギュッと握って押さえられる音は一つ
  • 左手のフォームを作って、一つのポジションで押さえられる音は12個

これで一目瞭然だ。

もし、弦をギュッと握ってしまっていたら新年度に向けて改善してみよう。

そして!弦があまりにも押さえにくいと感じる人がいたら、それは楽器に問題があるかもしれないから無理をしすぎないように。

何かわからないことがあれば、いつでもLINE@でメッセージを送ってください。

こうして少しずつ上手くなって、胸張って先輩になろう。

全ては日々の積み重ねだ。

一緒に頑張ろうね!


実際に使用している「おすすめの教則本」やコントラバス関連のグッズを紹介します

新版 朝練コントラバス/永島義男(著)

パートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという人はこれ!
今回のテーマである「音階」も指番号付きで書かれています。

パワーアップ吹奏楽!コントラバス/鷲見精一(著)

コントラバスの練習をしながら「知識」を増やしていきたい人におすすめの本。

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愛用中の松脂「ポップス」

柔らかくて引っかかり良し。パリッと明るい音が出ます(楽器や弓によって多少の違いあり)

クリップチューナー

リーズナブルで使いやすい。駒に挟んで合奏中のチューニングもスムーズに。

神奈川県にある音楽教室「平山音楽院」でコントラバスの講師を務めています

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。