美しきメロディは世代を超えて。J.スウェアリンジェン/ロマネスク ROMANESQUE

親しみやすいメロディ、分かりやすい楽曲構成が印象的なスウェアリンジェンの作品は1980年から90年代にかけて日本の吹奏楽シーンに大きな影響を与えた。

吹奏楽をはじめて一番最初の演奏した曲がスウェアリンジェンの作品だったという人はどれくらいいるだろうか。

僕は初めて聴いた吹奏楽作品がスウェアリンジェンだったように記憶している。中学校のオーケストラ部でコントラバスを弾いていて、小学校のブラスバンド部に所属していた友達の口から「インヴィクタ」という言葉が出て、その「インヴィクタ」という曲がとてもかっこいいと言うから図書館でCDを借りて聴いてみた。

これが吹奏楽との初めての出会いだったようの記憶している。

オーケストラの作品とは違った作風に金管楽器のベルトーン(多分これはセンチュリア)が新鮮で、こうして振り返ってみると吹奏楽に興味を持つきっかけになったのもスウェアリンジェンの作品がきっかけかもしれない。

美しきメロディは世代を超えて

1982年に作曲された「ロマネスク」は賛美歌を思わせるような美しさ、そしてどこか懐かしさを感じさせてくれるメロディが多くの吹奏楽ファンに愛されていることだろう。

「ロマネスク」という言葉で検索をかけてみると、建築・彫刻・絵画・装飾、文学の様式の一つであるということも書かれている。

音楽的にもスウェアリンジェンの作品に多い「A-B-A(急-緩-急)」とは違った雰囲気で格調高いコラールで幕を開け、冒頭で提示されたメロディがどんどん他の楽器へと受け継がれていくのが特徴的だ。

卒業アルバム、そして懐かしい写真が詰まった思い出のアルバムを一枚、そしてまた一枚とめくるような音楽。

1982年、あなたはどこで何をしていましたか?

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。