吹奏楽部員必見!コントラバスのエンドピンについて知っておきたい3つのこと。

コントラバスには楽器の底部に床に立てて楽器を支えるためのエンドピンという棒状のパーツがついており、楽器の高さもこのエンドピンで調節します。

各地でコンクールに向けた練習が行われている中、いろいろな学校へレッスンに行くと、顧問の先生やコントラバスの生徒までに聞かれる質問でエンドピンにまつわる話というものがあります。

  • ホールではエンドピンのゴムキャップを外したほうが良いですか?
  • エンドピンのゴムに穴があいてしまいました。
  • 楽器が滑ってしまうんですけど何か良い方法はありますか?

大きく分けてこの3つに分かれますが、エンドピンも楽器によって複数のタイプがあるので、それによって対策が少し変わってきます。

今回は一般的に学校備品として部活動で良く見かけるタイプのエンドピンにスポットを当てて、部活動の現場でよくある質問・起きる問題の解決策を紹介します。


エンドピンのゴムは外したほうが良いですか?

この質問、コンクール前によく受けます。

まず、エンドピンには大きく分けて2種類のタイプがあるということを押さえておきましょう!

  • ゴムキャップを外して床に直接刺して演奏するタイプ

テレビで見るオーケストラや吹奏楽団で使われている楽器はほとんどがこのタイプです。

エンドピンの先端は尖っており、床に刺して演奏することが可能です。

エンドピンを床に直接刺すことで音の振動を床に伝えて響きを増幅させるという効果があります。

ネジ式のゴムキャップがついており、普段は安全のためゴムキャップを付けています。

  • 滑り止めとして付いているゴムキャップを付けたまま演奏するタイプ

メーカーによってサイズの違いはありますが先端は丸まっており、楽器を立てて演奏する際に滑らないようにゴムキャップがついています。

学校備品としてある楽器のほとんどはこのタイプです。

吹奏楽部のレッスンへ行くと

「本番はエンドピンのゴムを外して演奏したほうが良い」と言われました。

または「ゴムは外したほうが良いんですか?」と聞きます。

答えは、床に刺して演奏できるタイプであればOK。

そうでなければ滑ってしまい危険ですのでゴムキャップは付けたまま演奏してください。


エンドピンのゴムに穴があいてしまいました

滑り止めとして付いているエンドピンのゴムは消耗品なので使っていればすり減って穴があいてしまいます。

穴があいてしまったのは壊れたからではないので、顧問の先生に相談をして新しいゴムキャップを頼んでもらいましょう。

エンドピンのゴムは楽器のメーカーや製造年によって様々な種類があるので、学校を通して楽器店へ注文する前に

  • 楽器のメーカー

楽器の表板(正面)のf 字孔を覗くと楽器のメーカーがわかります。

※オリエンテという日本のメーカーですね!

  • エンドピンの先端のサイズ

このエンドピンはゴムが付いているのでわかりにくいですが、ゴムを外した際のサイズを測ると良し

楽器店に注文して届いたゴムのサイズが合わなかったとなると、そこからまた注文をして…

と結構な日にちが経ってしまいますので、楽器のメーカー・エンドピン先端のサイズこの2つをメモしておくと良いでしょう。


楽器が滑ってしまうんですけど何か良い方法はありますか?

楽器が滑ってしまうということは、エンドピンのゴムに穴がいているかゴムがなくなってしまっている状態でしょう。

そのまま演奏していると、いきなり滑ってしまうので非常に危険です。

近くに楽器店があれば良いですが、これまでの経験上コントラバスのエンドピンのゴムを常備している楽器店はあまり見かけません。

ゴム自体は¥100〜300ほどの値段で買えますが、なかなか売ってないのです…(涙)

そこで!実は応急処置ですがこういったもので代用できます。

ホームセンターで売っている椅子用滑り止めゴムキャップ。

エンドピン先端のサイズを測っておけばちょうどよいサイズで代用できます。

もし学校にある楽器のサイズと近いものがあればいざという時に持っておくと良いかも。


今日のまとめ

何年か前に、エンドピンの滑り止めとして付いているタイプのゴムを外して、滑らないように楽器を構えて演奏している姿を見たときに、これはマズイぞと感じました。

エンドピンのゴムを外して演奏をすれば、音の振動を床に伝えて響きを増幅させることができますが、それは床に直接させるタイプのエンドピンだけです。

学校にある楽器が滑り止めとして付いているゴムキャップであれば、外さずそのまま演奏してください。

僕らの中では当たり前でも、当たり前じゃないことがまだまだたくさんある。

関東圏内の多くの学校でコントラバスパートを指導してきた経験を生かして、顧問の先生や生徒が疑問に思うことを発信していきます。

吹奏楽におけるコントラバスの理解と発展を願って。

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。