吹奏楽指導者になった今、コンクールに出場するみんなに伝えたいメッセージ

夏の風物詩、吹奏楽コンクールも地区大会を終え夏休みもあと半分となりました。

各地域でも県大会や都大会がはじまり、またそれぞれの目標に向かって頑張っている時期だと思います。

コンクールを終えた出演者のみさなん、お疲れ様でした!

次の大会に進むみなさん、おめでとうございます!

これまでの練習の成果を思いっきり発揮できますように。

明日から千葉県では三日間にわたり、もう一つの全国大会とも呼ばれる「千葉県吹奏楽コンクール本選大会」が開催されます。

指導に関わった学校も何校か参加するので、現役吹奏楽部員から吹奏楽指導者になった今、吹奏楽コンクール前夜に思うことを、一人お酒を飲んでるような気持ちで書きました。


何気ない時間こそ至福の時

コンクールは結果より過程が大事!

という言葉はどこかで耳にしたこともあれば、口にしたこともあります。

その時の演奏を賞の色で評価される結果よりも、その本番までに培ったものが自分の地となり肉となりますよね。

過程といっても本番までの練習過程だけではないです。

くだらない話で笑っていたり、みんなでふざけて遊んでたりする時間も過程の一つだと思っています。

会場に向かうバスの中、電車での時間。

ドキドキとワクワクが混じったなんとも言えない気持ち。

こういった何気ない時間こそ、至福の時だったります。

レッスンでは、夏休み返上で朝から遅くまで練習に打ち込む姿をたくさん見てきましたが、休憩中やお昼の時間にくだらない話で盛り上がってる姿を見ると、なんだか微笑ましくなります。

たくさん写メ撮って保存しとけよ〜!


ダメ金だって立派な金賞

吹奏楽の世界では、次の大会に駒を進められなかった金賞を「ダメ金」という面白い言葉があります。

一夏練習に打ち込んで、みんなで手にした金賞だったけど次の大会に進めなかった。

コンクールを指揮して惜しくも代表逃してっていう経験をしたことがないからこそ言えることかもしれませんが、これまでの頑張りを「ダメ」という二文字で否定してしまうように感じる「ダメ金」という言葉には違和感があります。

金賞は金賞、立派な賞だと思います。

胸張っていこーぜ!


お世話になった人たちに結果報告しよーぜ!

コンクール本番まで、どれだけの練習をしてきたでしょうか。

その中で、僕たちが顔を出したのはほんの一瞬だけど、少しでも力になるべく自分の中にある引き出しから色々なものを引っ張り出してレッスンという形でみんなに伝えてきました。

一緒にできたことを喜んだり、できるまでずっと練習に付き合ったり、中には合宿で夜遅くまで練習してきたりとアツい時間を過ごしてきました。

そんな時間を過ごしてきたからこそ、指導者だってコンクール当日別の仕事が入っていてもその学校のことが気になって仕方ありません。

それだけこっちも本気でやってきたから、結果はどうあれ報告を聞くと嬉しいもんです。

お世話になった先生、親とか友達、そして講師の先生方にも結果報告しよーぜ!

◯◯ですみません。なんて謝らなくていいからね!


それでは胸張ってホールの舞台へ!

今年もこの舞台に立ててよかった…!

いやいや、この舞台はまだまだ通過点。

憧れの県大会、本選大会の舞台。

学校の数だけいろんなドラマがあって、いろんな意気込みがあるでしょう。

他の学校の姿を見たらすごい上手な学校に見えるかもしれません。

もし、そう見えたらきっとその学校も同じことを思ってるでしょう。

いつだって、隣の芝っていうのは青いんです。

自分たちの芝だって青々としてるはずだから、自分たちが育ててきたものに自信もっていこう!


最後に自分の考えを少し

僕は喋るの大好きですが、昔から改まった時にパッと言葉が出てこない吃音持ちです。

今ではほとんど吃音だとわからないようになりましたが、小中高くらいまではよよよく吃ってました。

吃りはからかいの対象になってしまう時もあったので、改まって喋る時に「笑われないようにしよう」とか「吃らないようにしなきゃ」と考えてみるけど、考えれば考えるほどそうなっていく。

これって演奏する時の緊張する体の状態に近いと思うんですよね。

自分も一時期、ひどいアガリに悩まされていましたが落ち着いて分析すると「吃りそうな雰囲気の中で喋る時」と心の状態が同じだったんです。

なので、これは僕の考え方だけど、自信もって舞台に立って、演奏が始まったら自分を信じない。

緊張しないように!って考えずに「緊張してるかも」と受け入れる。

当たり前が当たり前じゃなくなった時、当たり前に戻そうとするから混乱するんです。

一番理想なのは「その場所を自分たちの空気にする」こと。

これができるようになってから、改まった場所でも喋りやすくなりました。

もし、不安な人がいれば参考までに。

 

引退、卒業という節目があるからこそ、今のメンバーで一緒に演奏できる時間は刻々と終わりに向かって時を進めています。

終わりがわかるからこそ、今の時間を大切に。

一緒に音楽作ってきた仲間たちとの時間を思いっきり楽しんできてくださいね!

さぁ、行って来い!(背中ドン💥)

ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。