平日休みでも、吹奏楽がやりたい!

「平日休みでも、吹奏楽がやりたい!」のコンセプトの元、参加者2名からスタートした吹奏楽団が第1回演奏会を終えて。あれから1年が経ちました。

瀬谷公会堂の入り口にある小さな桜を見て、ふと1年前のことを思い出しました。

2017年の秋、神奈川県横浜市内で「平日吹奏楽団」という企画が立ち上がりました。

「平日休みでも、吹奏楽がやりたい!」というテーマの元、月曜から水曜まで3つの吹奏楽団が期間限定で立ち上がり12月から練習を始め翌年の4月に演奏会を開催するという企画。

僕は、月曜日に活動する「月曜吹奏楽団(仮)」というバンドの指揮・指導を担当させていただきメンバーと一緒に練習に励んできました。

僕はその頃、吹奏楽部の合奏指導や定期演奏会などで何曲か指揮をさせていただくことはあったものの、練習から本番まで全てを受け持つのは初めてでした。

なので「本当に大丈夫かな」と不安がありましたが、このチャンスとご縁を大切にしたいと期待と不安を胸に練習会場へ向かったのを今でも覚えています。

はじめての合奏は4〜5人、最初の練習は2人からスタート

僕の合奏は2回目の練習からで、会場へ行ったらそこには4〜5人の仲間が集まっていました。

初回は2名の参加者が来てくれたようです。

残りの練習は8回で「かなり人数も必要とする大曲揃いのプログラム」という状態の中でしたが、主宰者をはじめとした参加メンバーの協力の元、回を重ねるごとに人数が増え、聴こえてくる音が増え演奏会の前には29人のバンドまで成長しました。

僕も、合奏後は参加メンバーへのフィードバックを兼ねたブログを毎回更新して活動を発信。

年が明け、2018年4月9日(月曜日)東神奈川にある「かなっくホール」で記念すべき第1回演奏会が開催されました。

「アルヴァマー序曲」や「大草原の歌」、「春の猟犬」など80年代に流行った往年の名曲を演奏。

第2部は雰囲気を変えて、ポピュラー音楽やジブリ作品を演奏しました。

翌日は、火曜吹奏楽団、そして最終日は水曜吹奏楽団が演奏会を開催。

終演後は、記念撮影を!

そして、この後の打ち上げで「また演奏会をやろう!」との声が上がりました。

「ハロウィン×クリスマス」おばけとかぼちゃの音楽怪

第1回演奏会を終えて数ヶ月、準備期間を経て新たにメンバーを募集し、月曜吹奏楽団第2回へ向けた練習が始まりました。

打ち上げの席で箸袋の「こんなのやりたいね〜」と書いてた曲名から何曲か選択し、到着した楽譜から音出しスタート。

https://twitter.com/igu_shin/status/1008656277344378880

毎回、車で楽器を運んでくれた人、参加者の募ってくれた人、たくさんの方々の協力のもとで練習が進んでいきました。

今回は11月に開催ということで「ハロウィンとクリスマスの季節を掛け合わせた企画」を打ち、ホールのロビーも装飾をするなどの工夫をしたり新しいことにチャレンジしました。

ファンタジーな世界観を演出したいという思いもあり、提案をしてみたらメンバーが絵を描いてくれたり装飾を考えてくれたりと、一人一人の才能がキラリと光る演奏会でした。

演奏会の第2部はテーマが👻ハロウィン🎃

開園前は、ハロウィンのかぼちゃがお客さんをお出迎えしてくれました。

https://twitter.com/igu_shin/status/1061847982029529089

演奏会のメインに取り上げたのは映画音楽界の巨匠・ジョン・ウィリアムズのアシスタントを務めていたT.ドスの「ホラー小組曲」

客席を巻き込んだ叫び声や、足音、真夜中の12時の鐘が聴こえたり、口笛を吹いたりと楽しい曲でした。

そして、アンコールからはクリスマスの音楽へと変わり、ロビーでお客さんをお迎えしていたかぼちゃもクリスマスの仮装をしてお見送り。

ご来場ありがとうございました、素敵なクリスマスを🎄

こうして、第2回演奏会を終えることができました。

企画バンドから常設の市民楽団へ

第2回演奏会を終え、今後の活動をどうするか話し合った結果をメンバーが教えてくれました。

それは、期間バンドだった楽団を、神奈川県内で活動する市民吹奏楽団として運営していくことでした。

そして、名前を「月曜吹奏楽団」から「よこはま月曜吹奏楽団」へと改名。

第1回の企画でお世話になった方の所属する吹奏楽団の演奏会へ出演した際、メンバーが作った団員募集のチラシを挟み込みに来てたり

見学会&初見大会がが開催されたり。

指揮者の僕はサプライズということで最後にこっそり登場

他にも、うっつー先生が率いる「関東サウンドプロジェクト」にお誘いいただき、平日のコラボ合奏企画に参加させてもらったり

少しづつ、活動の幅が広がってきてきました。

そして…

第3回演奏会へ向けた練習がスタート!

2019年4月8日(月曜日)

第1回演奏会を終えた日から1年が経った日に、第3回演奏会へ向けた練習がスタートしました。

メンバーのほとんどが、1年前の今日に演奏会だったということは忘れていました。笑

ちょうど、チューニングを終えて合奏が始まった頃に開場。

合奏をしながら、いろいろとお話をしている頃に開演し演奏がスタート。

そして、合奏を終え演奏会へ向けたミーティングをしている時間に、去年は打ち上げで乾杯をしていました。

あの演奏会から1年経った今、こうして第3回演奏会へ向けた練習やミーティングをしている姿なんて想像できなかったし、昨日はとっても不思議な気持ちでした。

市民バンドを運営するというのは、とても大変なこと。

でも、楽団の団長をはじめとした運営チームそしてメンバー一人一人の協力や熱意があり、こうして楽団が次の演奏会に向けて走り出したのをとても嬉しく思うのと同時に、自分もその場所にいて同じ時間を共有させていただいていることを何より嬉しく思います。

昨日は、なんだか特別な1日でした。

おわりに

平日吹奏楽団企画が発案され、月曜吹奏楽団が誕生して第1回演奏会を終えてから1年。

振り返ってみると、思った以上にいろいろなことがありました。

もちろん、運営に関わる人たちならではの大変さ、苦労も数え切れないほどあったかと思いますが、この1年間の物語ひとつひとつを振り返り、時に励みにしながら次の演奏会へと僕は音楽指導の面で、できることを伝えていけたらと思いました。

演奏会は今年の秋または冬を予定しています。

団員も随時募集しているので、興味のある方は「よこはま月曜吹奏楽団」のホームページからお問い合わせください。

それでは、また!

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イグチシンノスケ

千葉県出身。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校吹奏楽部を経て洗足学園音楽大学へ入学。 2022年春学期東京音楽大学指揮研修講座修了。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し、多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。指揮法を川本統脩、三河正典各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。初心者と子どものためのオーケストラpìccolo音楽監督。板橋区演奏家協会理事。取手聖徳女子高等学校音楽科非常勤講師。

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