ブログやTwitterで自分のノウハウや経験を「発信」することをはじめて、2年ほど経ちました。
この2年間で経験した出会い、目の前に広がる世界へは「発信」が繋げてくれたことが多く、また僕自身も「発信」を通して学んできたことをアウトプットすることで、たくさんの経験を積むことができました。
思えば、両手に多くの「発信ツール」を抱えるようになりましたが、いろいろなものに手を出した結果、上手く機能させることができないツールも出てきました。
そのため「発信」を通して広げてきた風呂敷を少しだけ畳み、2019年度は「未来への余白」を作ることにしました。
2年間で広げてきた「発信」という名の風呂敷
この2年間を振り返ってみると、Twitterで「レッスン終了!今日は◯◯でした。」との感想や、日々思ったことをつぶやきはじめ、何度か立ち上げても続かなかったブログを、演奏会のMCを面白く書くための練習台として「アメブロ」でまた立ち上げはじめた頃でした。
そして、ホームページを立ち上げブログは「Wordpress」へと移行。
「音楽家のためのオンラインサロン」をきっかけに、ブログの有料ページを購入し、独自ドメインやサーバーレンタルと慣れない作業に苦戦しながらも2年間、更新を続けてきました。
その間に「note」というサービスが誕生し、扉の向こうにあるような優しいインターネットの世界を知り、LINE@が登場したら、右も左もわからずとりあえず手を出してみようとアカウントを開設。
インスタグラムが流行ってきたら、コントラバスに特化したアカウントを開設し、写真をメインに「伝えたいことを、シンプルに。」と練習に役立てているアイディアや、教則本を紹介していました。
また、千葉県以外でも個人レッスンの幅を広げたいと、東京都や埼玉県でもレッスンができる場所を探し、問い合わせがあればすぐに対応できるように準備をしていました。
そして、僕の元に届く相談や質問の多くが遠方に住む人たちであることから、無料のチャットツールを使って「オンラインレッスン」を開設しようと昨年末から準備をし「オンラインレッスン」をスタートさせました。
モニターを募集し、画面越しのレッスンがどのような感じかを実験したりもしてきました。
これだけでも、かなりの風呂敷を広げてきたと感じます。
風呂敷を整理し「未来への余白」を作る
ここまで風呂敷を広げてきて、ふと「手放すこと」が頭に浮かびました。
広げてきた風呂敷を整理して、未来への余白を作ろう。
新しい世界へ行くために、必要なものを手に入れるための余白を作ろう。
そんなことを「直感」で感じたので、今まさに「余白」が必要なのかもしれません。
「おしまい」にする3つのこと
以下の3つをおしまいにします。
- インスタグラムの「コントラバス専用アカウント」BASS ROOM Cafe
オンライン上に音楽教室を作りたい!と思い
- LINE@で「BASS ROOM」という軸を作り
- ブログで情報を発信し
- LINE@のトークで質問や相談を受け付け
- オンラインレッスンで、画面越しのレッスンを開設しLINE@で紹介
- インスタグラムを使って教室に併設されたカフェをイメージした場所
を、作りました。
インスタグラムの、写真メインでTwitterより多い文字数を使えるという特性を生かして「今、こんな曲を練習してるんだよね」って誰かとコーヒーを飲みながら会話をしているようなイメージ。
おすすめの教則本や練習方法、コントラバスのある日常を切り取り投稿していましたが、更新頻度が少ないこと、またオンライン上に音楽教室を作りたいということと、自分の描いている未来にズレが応じてきたため、アカウントを閉鎖することにしました。
- オンラインレッスン
遠方に住む人ヘ向けて、手頃な価格で受けられるレッスンとして開設しました。
モニターを募集したり、実験を繰り返して2019年度はオンラインでのレッスンに力を入れようと、かなり力を入れて準備をしてきました。
でも、レッスンは「生きた言葉と音を交わしてこそ意味がある」と感じたため、終了することにしました。
- 千葉県以外での個人レッスン(部活指導を除く)
僕は自宅でレッスンができないため、近くのスタジオや施設を借りて個人レッスンをしています。主に千葉県船橋市内、また車で近い東京都内、埼玉県内でも会場を押さえレッスン可能としていましたが、2019年度から個人レッスンは千葉県船橋市内の会場のみとします。
また、新しくご縁をいただいた神奈川県にある音楽教室でのレッスンに力を入れていきます。
以上の理由から、個人レッスンの拠点を「千葉県」と「神奈川県」の二拠点にします。
必ず読んでね!超大事
吹奏楽部をはじめとした音楽系部活動へのレッスンは引き続き承っています
拠点を絞るのは、個人レッスン(プライベートレッスン)のみです。
これからも「つづける」こと
これからも「つづける」ことを書いていきます。
- ブログ
ブログが点と点を繋いでくれて一本の線が生まれました。
これが人との出会いで「縁」です。
これまでも、そしてこれからも「発信」の軸はブログです。
仕事とプライベートの境目なく使えて未知なる可能性を秘めたTwitter、楽しいです。
- note
扉を開けた先にある「優しいインターネットの世界」
ブログに書きにくいことでも、noteなら不思議とスラスラ書ける。
連続で更新すると褒めてくれて、誹謗中傷を見たことない優しい世界。
書きたい時に、ちょっと書く。
これからブログを始めようと思ってる人にも、noteはおすすめです。
- LINE@ コントラバス研究室「BASS ROOM」
LINE@は残します。
それは、独学で練習に励む吹奏楽部の中高生から「コントラバスが好きになるきっかけになりました」と嬉しいメッセージが届いたからです。
届いた質問は全て返信します。
お金はかかりません、無料です。
届いた文章から相手を徹底的に想像し返事を返しています。
自分で調べろよって思う質問も「質問力」が少し足りないなと感じた質問も「きっと質問の仕方がわからないんだろうな」と思って返します。
熱心な子は、写真は演奏動画を送ってくれました。
これも、全て見て本気でコメントを返します。
一人一人の質問や相談から相手を徹底的に想像して返事を書いてアウトプットを重ねるという、いわばレッスンを想定したトレーニングをしているような感じです。
僕が、お金以外に稼ぐことで大切だと思っている一つ「経験」を稼いでいます。
パートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという中高生がいたら、いつでもメッセージを投げてきてください。
音楽家がお金以外に稼いでおきたい「3つのこと」
それほどでもない成績で音楽大学を卒業した僕は、溢れんばかりの才能を持つ人が多くいる音楽の世界で生きて行く、生き残るために自分は何をすれば良いのか「ビジネス書」からヒントを得ていました。
その中でも、言葉の一つ一つから熱いエネルギーを感じ、心に響いたのが、幻冬舎編集者・箕輪厚介さんの著書「死ぬこと以外かすり傷」の一文
ブランドを稼げ、未来を稼げ
金を稼ぐだけが仕事ではない。金以外のことを稼ぐのに意識的であれ。
引用:「死ぬこと以外かすり傷」箕輪厚介(著)
この一文を読んで、心の底で感じることがある「これはお金じゃないんだよ」という自分の中に湧き出る感情の先にあった答えがハッキリとわかりました。
何を持って仕事といい、どこからがプライベートなのかは人それぞれ。
僕は仕事とプライベートの線引きをするのが苦手で、境目がないのでそんな自分を例にすると。
- お金を稼ぐこと
- 描いてる未来とその過程を稼ぐこと
- ブランドを稼ぐこと
- 経験を稼ぐこと
今、手を動かしているものは、この4つの中で何を稼いでるかを明確にするようにしています。
体験談を交えて
自分の体験談を話すと、生活のために演奏やレッスンで「お金」を稼いだとして、LINE@で一人一人の質問や相談に答えてアウトプットを重ね「経験」を稼ぐ。
合奏指導ができる人を探していると聞き、ギャラを全て交通費に使い片道2時間かけて学校へ行き「指導経験」を稼いだ時期もあった。
こうした「経験」から得たもの、ノウハウをインターネットという大海原に発信して「未来とその過程を稼ぐ」(ワークショップ、出張レッスン、神奈川県進出計画への過程)
出張レッスンがやりたいという「未来」を逆算すると、遠方に住む人に知ってもらうための「認知度」と顔の見えない自分への「信用度」が必要になってくるから、この二つを得るために「経験」を発信する。
ブランドに関して言えば「自分をブランド化する」なんて、こうして文章を打っているだけで恥ずかしくなってしまうようなところがあるけど、自分の専攻楽器に何を掛け合わせられるかを徹底的に分析して「◯◯だったら××さん」という武器を作る。
そして、何かしらのスペシャリストになることが、ブランドを稼ぐということかもしれない。
もちろん、演奏やレッスンの仕事で「経験」「未来」「ブランド」を稼げるだろうし、LINE@での対応を「有料のワンポイントレッスン」にすれば「お金」を稼ぐことができるかもしれない。
吹奏楽指導者になりたいという夢があれば、パートのレッスンをした後に合奏を見学させてもらって「自分ならこうするかな?」って視点を持っておけば「未来への過程」を稼ぐこともできるだろう。「今度、合奏を見てもらえますか?」って聞かれたときがチャンスだ。
おわりに
音楽家の仕事とお金の話。
この話題に絶対的な正解はないけど、お金を稼ぐ以外に稼ぐべきものがあるということは覚えておいたほうがいいと思うのが僕の考え。
この先、どう考え方が変わるかはわからないけど、今はそう思う。
今、何を稼いでるのかを明確にし、描いてる未来への余白をデザインしていきたい。
そのために、2年間広げてきた風呂敷を少しだけ畳みます。