吹奏楽部のレッスンへ行ったら教室がクーラーで涼しくなっていた今日、外に出たときの温度差に夏を感じました。
まだ5月ですが、各方面から吹奏楽コンクールの話題が聞こえてきくるようになり、今年も夏が始まるんだなと思うよう時期。
僕は毎年、思いついたアイディアをどんどんトライして吹奏楽コンクールに向けたレッスンを、コンクールのためだけのレッスンにしないためには何をすれば良いかと考えてきました。
今年は、部活動ガイドラインによる活動時間の大きな変化には「練習の効率化」が大切だと声を上げてきたので、限られた時間でレッスンの復習もできるように、レッスン後のフィードバックに力を入れてみることにします。
スマホ一つで手軽に送るメモ
まず、レッスン中にメモを取ることから始めました。
レッスンの内容をプロの音楽家という視点でメモして、そのメモをそのまま送る。
今まではメールで長い文章を打っていましたが、メモを写真に撮ってスマホで送るので、こちらもとても楽です。
生徒もメモを取っていることが多いので、それぞれの視点で書いたメモを見比べることもできます。
文章を打つより写真の方がお互い楽だと思い、去年から少しずつ画像にコメント入れたり試行錯誤していましたが、今のところいいこと尽くしです。
GW最後のレッスンおわり!もうみんなコンクールに向けて動き出してるね。レッスンメモは初の2ページ。レッスンメモはじめてから終わったあとに文章打ってメール送信の手間がなくなったし、その場でLINEしたりコピーしてもらったりして渡せるからすごい楽になった。1年間続けたら財産になりそう。 pic.twitter.com/bV3ti4eRZN
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) May 5, 2019
以前は自分が何を伝えたか、忘れないようにレッスンノート
以前はレッスンノートを作って、各学校のレッスンごとに何を伝えたのかを書いていました。
忘れてしまっていた期間もありましたが、何かを書いておくことで「えーっと、前回何やったっけ?」ではなくて「この前のあの曲どう?」と、間が空いても気持ちは前回の続きからレッスンをはじめられます。
これ、受ける側に取がどう感じるかはわかりませんが、自分の体験談として、お世話になっている整形外科の先生が「その後、調子はどう?」と聞いてくれることで、前回の診察から今日までの怪我の回復過程をすぐに思い出すことができたので、ここにヒントがあると思いました。
今年は起きた問題から原因、解決策を導き出したレッスンメモ
今年はノートをメモ帳として利用し、またメモの取り方を工夫して
- ノートの左側に伝えたこと、良かったこと、上手くいかなかったこと
- 右側には左側に書いたことの具体的な内容、思い当たる原因や解決策、仮説
を書くようにしてみました。
こうして書くことによって、問題→原因と解決策が一目でわかるようになりました。
これは、SHOWROOM社長の前田裕二さんの著書「メモの魔力」で紹介されていたメモの取り方を少し工夫してもので、ここ最近はこのメモ術を活用しています。
前田裕二さん @UGMD の著書「メモの魔力」を読んでからメモの取り方を工夫してみたり、書くのが楽しくなってきて年明けに買ったノートが昨日で一冊終わった!学生の頃から書いてたネタ帳と合わせてこうした財産増やしていきたい。指導の現場や演奏会のアイディアを出すときに大活躍だった! #メモ魔 pic.twitter.com/YTcN1lIVnu
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) May 16, 2019
問題→原因と解決策を書いたメモを撮影して送る
ここまで書いたレッスンメモには、各ページごとに日付と学校名が書いてあるので、それをスマホで撮影して生徒や先生に直接送ります。
左側にレッスンで気づいた改善点、良かったこと。右側にその原因と解決策、他の場面で使えそうなアイディアが書いてあるので、これを練習の参考にしてくださいと伝えて終了。
原因や解決策は疑問系で書くことが多いので、メモを読み返すことで限られた時間で伝えきれなかったことを伝える、そして考えるきっかになれば嬉しいと思います。
おわりに
吹奏楽コンクールに向けてレッスンが集中する時期、いつも思っていたのはコンクールのためのレッスンにするのではなくて、夏が終わってから新年度が始まるまでの時期に役立つものを提供すること。
つまり、レッスンを実施する機会が少なくなる時期に、吹奏楽というジャンルで楽器を演奏する上で知っておきたいことを伝えて、次の世代に引き継げるまでの流れを作るサポートができたらいいなと思い、ここ数年間思いつくことをただただトライしてきました。
今年も吹奏楽コンクールに向けたレッスンが始まりますが、レッスンを通してコントラバスを弾くのが楽しくなった、昨日できなかったことが今日できた!そんな体験を積み重ねる時間を提供できたらと思います。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って。