明日のためのレッスンノート(vol.20)
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している『明日のためのレッスンノート』
これまで覚えてきた左手の形で押さえられるポジションの解説は今週で最後となります。
そして、残りのポジションはこれまでと違う左手の形になってきます。
そこまで覚えらたら、吹奏楽作品のほとんどの音域をマスターできるでしょう。
コントラバスの運指表に基づいた12のポジションも、徐々にゴールが見えてきました!
コントラバスの12のポジション〜第5と第6の中間ポジションとは?
コントラバスの運指表に基づいた12のポジション。
今回お話ししていくポジションは「第5と第6の中間ポジション」
まずは、第5と第6の中間ポジションの音列を覚えていきましょう。
- まめ知識
D、A、E各線の音列はG、D、A各線の第2と第3の中間ポジションと同じです。
- G線(ソ)…→ミ→ミ♯(ファ)→ファ♯(ソ♭)
- D線(レ)…シ(ド♭)→シ♯(ド)→ド♯(レ♭)
- A線(ラ)…ファ♯(ソ♭)→ファx(ソ)→ソ♯(ラ♭)
- E線(ミ)…ド♯(レ♭)→ドx(レ)→レ♯(ミ♭)
※ xはダブルシャープとしています。
第5と第6の中間ポジション親指と1の指の距離を覚えよう!
前回に続き「親指に対して各指(1・2・4)の位置関係はどうなるのか?」を考えることがポイントです。
- 第4ポジション
「親指の位置を理解することが大切なポジション」として、親指がどこに来るかを解説しました。
- 第5ポジション
親指の位置は第4ポジションとほとんど同じですが「親指に対して弦を押さえている1.2.4の指の位置が半音下へ下がる」ことになります。
- 第5と第6の中間ポジション(今ココ!)
前回のポジションから、また弦を押さえている指の位置が半音下へ下がります(音は上がる)
まずは、第5と第6の中間ポジションの形を作ってみます。
そして、左手の形をキープしたままネックから手を外すと親指と1の指との間がどのくらい開いているかがわかると思います。
手の小さい人は、親指がこれまでと同じ位置にあると少し押さえにくいポジショになるので、親指の位置を少し左側に動かしてみるなど工夫をしてみてください。
ほとんど密着する2.3.4の指
これまで、ポジションが高くなるにつれて「指の幅が狭くなる」ということを学びました。
第5ポジションでわずかの隙間があった「2(3)と4の指」からポジションの幅はまた狭くなり、第5と第6の中間ポジションになると、楽器によってはほぼ密着した状態になります。
ポジションを覚える流れはこれまでと同じ!
ポジションの覚え方はこれまでと同じです。
各弦での音の並びを確実に覚えていき、全長スケールの楽譜を使って自分が弾けるポジションのスケールを見つけて積極的に取り組んでいってください。
おわりに
明日のためのレッスンノート、今週はコントラバスの運指表に基づいた12のポジションより『第5と第6の中間ポジション』の解説をしてきました。
この時期に、来年度に向かって基礎を固めていくことはとても大切です。
学年がひとつ上がる前に、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションを一緒に覚えていきましょう。
次回『明日のためのレッスンノート』は「第6ポジション」へと進んでいきます。
そして、新しい左手の形を覚えるところまで進んできました。
これまで活躍してきてくれた4の指とお別れをして、新たに3の指が仲間入りします!
4の指の補助として使ってきた3の指がどのような活躍をしてくれるのか。
楽しみですね。
新しい左手の形を覚えたら、もうあなたは上級者です。
また、来週も一緒に頑張っていきましょう!
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