明日のためのレッスンノート(vol.22)
こんにちは!コントラバス奏者の井口信之輔です。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している『明日のためのレッスンノート』
コントラバスの運指表に基づいた12のポジションも、徐々にゴールが見えてきました。
これまで覚えてきた左手の形で押さえられるポジションの解説は今週で最後!
残りのポジションは、これまでと違う左手の形になってきます。
そこまで覚えらたら吹奏楽作品のほとんどの音域をマスターできるでしょう。
まず、先週覚えた第5ポジションを復習したい人はこちら↓
明日のためのレッスンノートでは、毎週ポジションを1つずつクリアしていくことを目標とし、全部で12のポジションをマスターしていきます。
今週は、また音の階段をひとつ登って新しいポジション『第5と第6の中間ポジション』へと進みます。
ポジションを順番に覚え、知識として頭に入れ、練習を重ねて身につけ、より良いバスを弾けるようになってくださいね。
それでは、明日のためのレッスンノート第22回目のはじまりです。
今週も、今日よりもちょっと良い明日に向けて、レッスンノートを開いていきましょう!
コントラバスの12のポジション〜第5と第6の中間ポジションとは?
コントラバスの運指表に基づいた12のポジション。
今回マスターするポジションは第5と第6の中間ポジション
と呼ばれています。
まずは、第5と第6の中間ポジションの音列を覚えていきましょう。
- まめ知識
D、A、E各線の音列はG、D、A各線の第2と第3の中間ポジションと同じです。
- G線(ソ)…→ミ→ミ♯(ファ)→ファ♯(ソ♭)
- D線(レ)…シ(ド♭)→シ♯(ド)→ド♯(レ♭)
- A線(ラ)…ファ♯(ソ♭)→ファx(ソ)→ソ♯(ラ♭)
- E線(ミ)…ド♯(レ♭)→ドx(レ)→レ♯(ミ♭)
※ xはダブルシャープとしています。
第5と第6の中間ポジション親指と1の指の距離を覚えよう!
前回に続き、親指に対して各指(1・2・4)の位置関係はどうなるのか?
を頭に入れておくことがポイントです。
- 第4ポジション
親指の位置を理解することが大切なポジションとして、親指がどこに来るかを解説しました。
- 第5ポジション
親指の位置は第4ポジションとほとんど同じですが、親指に対して弦を押さえている1.2.4の指の位置が半音下へ下がることになります。
- 第5と第6の中間ポジション(New!!)
前回のポジションから、また弦を押さえている指の位置が半音下へ下がります(音は上がる)
一度、第5と第6の中間ポジションの形を作って、その形をキープしたままネックから手を外すと親指と1の指との間がどのくらい開いているかがわかると思います。
手の小さい人は、親指がこれまでと同じ位置にあると少し押さえにくいポジショになるので、親指の位置を少し左側に動かしてみるなど工夫をしてみてください。
ほとんど密着する2.3.4の指
これまで、ポジションが高くなるにつれて音の幅が狭くなxってくるということを学びました。
第5ポジションでわずかの隙間があった「2(3)と4の指」からポジションの幅はまた狭くなり、第5と第6の中間ポジションになると、楽器によってはほぼ密着した状態になります。
ポジションを覚える流れはこれまでと同じ!
ポジションの覚え方はこれまでと同じです。
各弦での音の並びを確実に覚えていき、全長スケールの楽譜を使ってあなたが弾けるポジションのスケールを見つけて積極的に取り組んでいってください。
おわりに
明日のためのレッスンノート、今週はコントラバスの運指表に基づいた12のポジションより『第5と第6の中間ポジション』の解説をしてきました。
この時期に、来年度に向かって基礎を固めていくことはとても大切です。
学年がひとつ上がる前に、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションを一緒に覚えていきましょう。
次回『明日のためのレッスンノート』は第6ポジションへと進んでいきます。
そして、新しい左手の形を覚えるところまで進んできました。
これまで活躍してきてくれた4の指とお別れをして、新たに3の指が仲間入りします!
4の指の補助として使ってきた3の指がどのような活躍をしてくれるのか。
楽しみですね。
新しい左手の形を覚えたら、もうあなたは上級者です。
また、来週も一緒に頑張っていきましょう!
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