明日のためのレッスンノート(vol.20)
こんにちは!コントラバス奏者の井口信之輔です。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している『明日のためのレッスンノート』
昨年の10月から毎週更新を続けてきて、今回で第20回目となりました。
今週も、引き続きコントラバスの運指表に基づいた12のポジションを解説していきます。
『明日のためのレッスンノート』もいよいよ第4ポジションまで進んできました。
数字だけ見るとあまり進んでないように思いますが、ハーフポジションから一つずつポジションを追ってみると確実に進んでいることがわかると思います。
そして、これまで覚えてきた左手の形で押さえられるポジションの解説は今週を含めてあと3回。
残りのポジションは、これまでと違う左手の形になってきます。
そこまで覚えらたら吹奏楽作品のほとんどの音域をマスターできるでしょう。
少しづつゴールが見えてきました。
今週も頑張っていきましょう!
先週覚えた、第3と第4の中間ポジションを復習したい人はこちら↓
明日のためのレッスンノートでは、毎週ポジションを1つずつクリアしていくことを目標とし、全部で12のポジションをマスターしていきます。
今週は、また音の階段をひとつ登って新しいポジション『第4ポジション』へと進みます。
ポジションを順番に覚え、知識として頭に入れ、練習を重ねて身につけ、より良いバスを弾けるようになってくださいね。
それでは、今週も今日よりもちょっと良い明日に向けて、レッスンノートを開いていきましょう!
コントラバスの12のポジション〜第4ポジションとは?
コントラバスの運指表に基づいた12のポジション。
今回マスターするポジションは第4ポジション
と呼ばれています。
まずは、第4ポジションの音列を覚えていきましょう。
- まめ知識
D、A、E各線の音列はG、D、A各線の第1ポジションと同じです。
- G線(ソ)…→レ(レ)→ミ♭(レ♯)→ミ(ミx)
- D線(レ)…ラ(ラ)→シ♭(ラ♯)→シ(ラx)
- A線(ラ)…ミ(ミ)→ファ(ミ♯)→ソ♭(ファ♯)
- E線(ミ)…シ(シ)→ド(シ♯)→レ♭(ド♯)
※ xはダブルシャープとしています。
第4ポジションキーポイントは親指にあり!上から降りてピタッと止まる場所
第4ポジションはハーフポジションや第1ポジションからかなり離れた場所にあります。
前の小節から音が跳躍して第4ポジションへ移動する場合など、ポジションを確実に取る方法として、親指の位置を理解することが大切なポジションです。
- ネックに沿って、エレベーターのように降りてきた親指が降りてくる
- ネックの付け根となる場所で親指がピタッと止まる
- ピタッと止まった親指の向かいに1の指か2の指がくる
この3つが第4ポジションをより正確にとつコツだと考えています。
1の指か2の指がくる?楽器によって若干違う位置関係
ネックの付け根で親指がピタッと止まり、その向かいに1の指か2の指がくる。
これは楽器によってポジションの幅が違うので実際に自分の楽器で確かめてみてください。
僕の楽器は親指がピタッと止まった向かいは1の指。
多くの学校にあるコントラバス(SUZUKI)は2の指が向かいにくる傾向にありました。
親指に対して各指(1・2・4)の位置関係は練習の中でしっかりとあたまり入れておきましょう。
また前回に続き、初心者の方に「音が高くて」と相談される音域もこのポジション付近です。
親指の位置しっかりと覚え「これで大丈夫だ!」と思うまで練習をしてくださいね。
ポジションを覚える流れはこれまでと同じ!
ポジションの覚え方はこれまでと同じです。
各弦での音の並びを確実に覚えていき、全長スケールの楽譜を使ってあなたが弾けるポジションのスケールを見つけて積極的に取り組んでいってください。
おわりに
明日のためのレッスンノート、今週はコントラバスの運指表に基づいた12のポジションより『第4ポジション』の解説をしてきました。
この時期に、来年度に向かって基礎を固めていくことはとても大切です。
学年がひとつ上がる前に、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションを一緒に覚えていきましょう。
次回『明日のためのレッスンノート』は第5ポジションへと進んでいきます。
少しずつ音が高くなっていくにつれ、毎週コツコツ練習してきてくれたあなたのレベルも少しづつ上がっていることだと思います。
全ては日々の積み重ね、継続は力なりです。
また一緒に頑張っていきましょう!