明日のためのレッスンノート(vol.19)
こんにちは!コントラバス奏者の井口信之輔です。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している『明日のためのレッスンノート』
昨年の10月から毎週更新を続けてきて、今回で第17回目となりました。
今週も、引き続きコントラバスの運指表に基づいた12のポジションを解説していきます。
ポジションは第3ポジションまで進みました。
復習したい方はこちらから!
そして、前回のレッスンノートでは先輩になるまでに覚えたい!ワンランク上のチューニング方法としてフラジオレットを使ったチューニングの方法をお話ししました。
復習したい方はこちら!
明日のためのレッスンノートでは、毎週ポジションを1つずつクリアしていくことを目標とし、全部で12のポジションをマスターしていきます。
今週は、また音の階段をひとつ登って新しいポジションへと進みます。
ポジションを順番に覚え、知識として頭に入れ、練習を重ねて身につけ、より良いバスを弾けるようになってくださいね。
それでは、今週も今日よりもちょっと良い明日に向けて、レッスンノートを開いていきましょう!
コントラバスの12のポジション〜第3と第4の中間ポジションとは?
コントラバスの運指表に基づいた12のポジション。
今回マスターするポジションは第3と第4の中間ポジション
と呼ばれています。
まずは、第3ポジションの音列を覚えていきましょう。
- G線(ソ)…→レ♭(ド♯)→ミ♭(ドx)→レ(レ♯)
- D線(レ)…ラ♭(ソ♯)→ラ(ソx)→シ♭(ラ♯)
- A線(ラ)…ミ♭(レ♯)→ミ(レx)→ファ(ミ♯)
- E線(ミ)…シ♭(ラ♯)→シ(ラx)→ド(シ♯)
※ xはダブルシャープとしています。
第3と第4の中間ポジション覚えよう!指の幅は少しずつ狭くなるぞ
- これまでの復習
コントラバスの運指表に基づいた12のポジション、はじめはハーフポジションを覚えました。
ハーフポジションは、一番初めに覚えるポジションですが、弦を押さえる指の幅が広いということが難しさでした。それからポジションがひとつ、またひとつと進んでくると、音が高くなるにつれて音と音の幅は少しずつ狭くなっていきます。
- 今週のポジション
今週マスターしていく第3と第4の中間ポジションは、音の幅がかなり狭くなってきます。
特に注意したいのが2の指と4の指の間隔。
1の指と2の指に対し、2の指と4の指の間隔はかなり狭くなってくるので音の並びを覚える際に注意して練習してくださいね。
D線以下の弦は、ハーフポジションと同じ音列
第3と第4の中間ポジションはD線以下の音列がハーフポジションと同じ音であることを覚えておきましょう。
去年の吹奏楽コンクールの課題曲2番の「マーチ・シャイニング・ロード」は最高音が第3と第4の中間ポジションのミ♭(Es)の音。
課題曲3番の「インテルメッツォ」も第3と第4の中間ポジション付近の音が多く出てきました。
去年お課題曲では、ポジションの横の関係を知っているととても演奏しやすくなるところがたくさんありました。
このように、第3と第4の中間ポジションは吹奏楽でもよく使われる音なのでしっかりと覚えていきましょう。
初心者の方に「音が高くて」と相談される音域もこのポジション付近です。
パッと見音が高いなと思った音域も、ポジションをひとつずつクリアし音の階段を登っていけば大丈夫です。
自分のペースで、一つ一つ丁寧にクリアしていってくださいね。
ポジションを覚える流れはこれまでと同じ!
すべての基礎となるハーフポジションからはじまったポジションの解説も少しずつ進んできましたね。
ポジションの覚え方はこれまでと同じで、各弦での音の並びを確実に覚えていってください。
そして、全長スケールの楽譜を使ってあなたが弾けるポジションのスケールを見つけて積極的に取り組んでいってください。
おわりに
『明日のためのレッスンノート』今週は、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより「第3と第4の中間ポジション」の解説をしてきました。
ポジションもかなり進んでいきましたね。
2018年度の課題曲の楽譜も出回り始め、早い学校はもう楽譜が配られているのではないでしょうか?
この時期に、来年度に向かって基礎を固めていくことはとても大切です。
学年がひとつ上がる前に、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションを一緒に覚えていきましょう。
次回『明日のためのレッスンノート』は第4ポジションへと進んでいきます。
少しずつ音が高くなっていくにつれ、毎週コツコツ練習してきてくれたあなたのレベルも少しづつ上がっていることだと思います。
全ては日々の積み重ね、継続は力なりです。
また一緒に頑張っていきましょう!