僕は年間約2万キロほど車で移動しています。
千葉から都内へ出るときは、京葉道路の無料区間を通って篠崎で降りて下道を走るのですが、しばらく走るとよく信号待ちで停車する交差点に差し掛かります。
そこでいつも目につく焼き肉屋さんの看板がありました。
そして、この焼き肉の看板を見て焼き肉が食べたくなった時、こんなことを考えていました。
今日の明け方のお話です。
焼き肉食べ放題の看板を見て思うこと
じゅうじゅうカルビ
こんな感じでいつも走る道には赤と黒でお店の名前が書かれた看板がドドーンと出ています。
はじめは「ここ焼き肉食べ放題のお店なんだ」くらいに見ていました。
これがしばらく続いて行きと帰りに必ず看板が視界に入ってきます。
今度は看板を見ていると、信号待ちの時にお店の名前から焼き肉を焼いているシーンを想像するようになってきました。
ここに来ると高確率で「焼き肉食べたい」といった感情が湧いてきます。
そして、ついに「焼き肉食べたい」という気持ちが一線を越え彼女に「大晦日は焼き肉へ行こう!」とラインをしました。
継続して見ていた看板から、美味しい焼き肉を焼いているシーンを想像して、焼き肉を食べに行きたくなる。
この「現実に起きている感情」に「なぜそうなった?」と問いかけてみたら、ある答えが導き出されました。
「継続的」に看板や広告を見ることで頭の中に焼き肉が登場する
信号を待っている時に目に止まる看板。
そこから「ここは焼き肉屋さんなんだ」と判断できる。
焼き肉屋さんの前の信号で停車することで、看板を何度も目にし、自然と頭の中に「焼き肉」が刷り込まれる。
自分の1日の中に「焼き肉」が登場する時間といっても良いですね。
日々、いろいろな情報を目にしてはスルーしていく情報過多の時代、自分の1日に何かが登場するとすれば、それはスルーできないものになっているのではないかと考えました。
いつも車で信号待ってる時に目につく「じゅうじゅうカルビ」の看板見てたら焼き肉行きたすぎてヤバい。大晦日に行くんだけど、よく考えてみたら看板広告見て行きたくなったの初かも。広告は何度も目につくから効果あるのかな。自然と頭に「焼き肉」が刷り込まれてた。だとしたらこれをどう転用するかだ
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) December 28, 2018
看板が焼き肉を焼いているシーンを「連想させる」
お店の名前は「じゅうじゅうカルビ」
名前からして、カルビを網の上で焼く音を連想する名前です。
これを「継続的」に車の中から見かけることによって、停車中に「焼き肉を焼いてるシーンを連想する」ようになります。
継続的に視界に入るようになってそのことを考える時間が生まれる。
考える時間が生まれるから、焼き肉が食べたくなる。
そして、その感情が一線を越えた時「焼き肉を食べに行く」という行動を起こす。
「現実」と「問い」から生まれたアイディアを転用してみる
上で書いた「現実に起きていること」に「なぜ?」と問いかけたら下記のようになります。
・焼き肉食べたい
(現実に起きていること)
「じゅうじゅうカルビ」に行きたい。
→(なぜ?)
信号待ちしてる時に何度も看板広告が目について。リーズナブルな値段の食べ放題。お店の名前が肉を焼いてるシーンを連想させる。
→(転用)
情報過多な今、目にとまる広告を打つには継続性と連想性が必要かも。— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) December 28, 2018
ここまで出てきたものを、転用したらどうなるかを考えてみることにしました。
今まで日常に溢れる「いいね!」をメモしたり録音したりして集めてきたけど、これからは集めた「いいね!」に「なぜ?」って問いかけて、そこから出た答えは仕事のアイディアや演奏会の企画、演出に転用できないか考えてみよっと。
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) December 28, 2018
例えば、演奏会の広告やチラシにも似たようなことが言えると思うんですよね。
演奏会の情報を流し、コンサートホールで生まれる音楽を連想させるキャッチコピーや写真、プログラムなどを載せて「継続的」に発信していく。
「継続性」が弱いと、スルーしてしまうことが多い傾向にあると思っています。
演奏会とは違いますが、僕がMCを書く時には日常に溢れる心が動いた「いいね!」を集めて、それが「なぜよかったか?」を考え、演奏会進行のアイディアとして使えないかを考えています。
よこはま月曜吹奏楽団の演奏会では、SEKAI NO OWARIのライブで見た演出に感動し、自分なりのハロウィンとクリスマスを掛け合わせて転用してみました。
おわりに
日々多くの情報をキャッチしている中、そのほとんどが左から右へと流れているように思います。
だからこそ、広告を打つ時、広告に限らず何かを伝える時は「継続性」と「連想性」が大切なのかなと焼き肉食べ放題の看板を見ながら、そんなことを考えていました。
「◯◯っていいな!」って思いから「なぜ良かった?」と問いかける。
ここまではよくありますが、これをアイディアとして転用できないかを考える。
この3つ目のステップまで落とし込めるかが大切な気がしました。
上手くまとまっていませんが、明け方に思いついたことを忘れないうちにブログにメモしました。
来年は日々持ち歩いているメモ用のネタ帳を進化させてみようと思います。