明日のためのレッスンノート(vol.19)
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している『明日のためのレッスンノート』
2019年第一回目のレッスンノート配信日となりました。
昨年はたくさんの人がノートを読んでくれて、とても嬉しく思いました。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って、役に立てたら幸いです。
今週から、また運指表に基づくポジションの解説へと入っていきます。
毎週コツコツと進めてきて、徐々にゴールが見えてきました。
これまで覚えてきた左手の形で押さえられるポジションの解説は今週を含めてあと2回。
残りのポジションは「これまでと違う左手の形」になってきます。
そこまで覚えらたら、吹奏楽作品のほとんどの音域をマスターできるでしょう。
それでは、今週も頑張っていきましょう!
『明日のためのレッスンノート』2019年もよろしくお願いします!
コントラバスの12のポジション〜第5ポジションとは?
コントラバスの運指表に基づいた12のポジション。
今週解説していくのは「第5ポジション」
まずは、第5ポジションの音列を覚えていきましょう。
- まめ知識
D、A、E各線の音列はG、D、A各線の第2ポジションと同じです。
- G線(ソ)…→ミ♭(レ♯)→ミ(レx)→ファ(ミ♯)
- D線(レ)…シ♭(ラ♯)→シ(ラx)→ド(シ♯)
- A線(ラ)…ファ(ミ♯)→ソ♭(ファ♯)→ソ(ファx)
- E線(ミ)…ド(シ♯)→レ♭(ド♯)→レ(ドx)
※ xはダブルシャープとしています。
第5ポジション「どの辺りが良いの?」知っておきたい親指の位置!
第4ポジションは「親指の位置を理解することが大切」なポジションとして、親指がどの辺りに来るかを解説しました。
第4ポジションを押さえているときの親指の位置(前回の復習)
- ネックに沿って、エレベーターのように降りてきた親指が降りてくる
- ネックの付け根となる場所で親指がピタッと止まる
- ピタッと止まった親指の向かいに1の指か2の指がくる
そして、親指の向かいに1の指か2の指がくるのは楽器によって若干違いがあるとお話ししました。
今回の第5ポジションも親指の位置はほとんど同じですが「親指に対して弦を押さえている1.2.4の指の位置が半音下へ下がる」ことになります。
親指の位置はほとんど同じですが、第4ポジションの音から半音高くなり1.2.4の指が下へ下がる。
そして、各指の距離はかなり狭くなっているのにも気づくのではないでしょうか?
音域が上がるにつれて狭くなる指の幅
ポジションの形を見てもわかるように、弦を押さえる指の距離がかなり近くなってきました。
とくにG線のミ(E)とファ(F)を押さえている2(3)と4の指はわずかの隙間があるだけです。
この音域になってくると半音の幅がかなり狭いことがわかるでしょう。
ハーフポジションのときから形を比べてみるとその違いがハッキリと感じられます。
楽器によって、若干の違いはりますので、スケールを練習し自分の楽器のポジションの幅、感覚を覚えていくと良いでしょう。
前回に続き、親指に対して各指(1・2・4)の位置関係はどうなるのか?
を頭に入れておくことが大切です。
ポジションを覚える流れはこれまでと同じ!
ポジションの覚え方はこれまでと同じです。
各弦での音の並びを確実に覚えていき、全長スケールの楽譜を使って、自分が弾けるポジションのスケールを見つけて積極的に取り組んでいってください。
おわりに
明日のためのレッスンノート、今週はコントラバスの運指表に基づいた12のポジションより「第5ポジション」の解説をしてきました。
この時期に、新年度に向かって基礎を固めていくことはとても大切です。
学年がひとつ上がる前に、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションを一緒に覚えていきましょう。
次回『明日のためのレッスンノート』は第6ポジションへと進んでいきます。
全ては日々の積み重ね、継続は力なりです。
また一緒に頑張っていきましょう!
それでは、今週もありがとございました。
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