こういうことを考えるようになったのは2014年頃だったのかな、車を買うときにお目当ての車をいかに「安く」買うかを考えて、いろいろなお店を回ってたときに感じた違和感がきっかけだったと思うんだけど。
誰から買うか
いかに安く車を手に入れようとしてたけど、一方的に「ここで契約されますか?」とか「もうこれ以上探してもこの値段では手に入らないと思いますよ」なんて言ってくる人から買うのは嫌だなって思った先に出会った営業マンの方。
価格は少しだけ高かったけど、初心者の自分に丁寧に説明してくれて、うちではこの価格で下げられてもここまでと提示し選択肢を与えてくれて「この人から買いたいな」って思わせてくれた人。
どうせお金を使うなら◯◯さんのいるところで。
これってこの先めちゃくちゃ大事になってくる気がしてる。
車検の整備士さん
2年に一度の車検も、いろいろなお店に見積もりを出して気になるところはガンガン質問する。
たまに、他で変えたばかりのオイルやバッテリーを売り込まれるような時もあるけど、こうした空気を少しでも感じたら冷めてしまうので次へ行き、過去2回の車検は素人の疑問に丁寧に答えてくれて「今回はこれくらいの予算で車検に通すのはいかがですか?」って相手目線で提案してくれる整備士さんのいるところにお願いしてる。
「車検は大きな出費だけど、大切な車を見てもらうなら◯◯さん」のお店。
多少高くても、どうせお金を払うなら信頼できるお店でお願いしたい。
いつもお願いしてるのは船橋カーファクトリーさん
ここの店員さんはとにかく親切で、わかりやすく説明してくれる。
エレキベースを買い換えようとして
去年、エレキベースを買い換えようと楽器屋巡りをしていた時期があった。
結局、種類が多すぎてまだベースの知識も浅く次の一本を見つけられていないままだけど、いくつかお店を回っていると「この人から買いたいな」って人に出会う。
御茶ノ水にある「BIG BOSS お茶の水駅前店」の店員さんは、吹奏楽でエレキベースを弾く機会があって自宅や出張先のホテルとかでも練習したいって話をしたら、小さなアンプを紹介してくれたり、素人にもわかりやすく機械周りの話をしてくれた。
アンプは即買いして、今も旅のお供として大活躍してる。
ベースを見に行くと「ドンシャリ系を作るには〜」とか専門用語で説明されることが多くて(ドンシャリって何?)その都度質問を仕返していたけれど、相手のレベルに合わせてわかりやすくお話をしてくれる人がいると、他で楽器を見つけてもここで取り寄せてもらえないかなと思う。
レッスンでもきっと同じことが言える
こうして考えてみるとレッスンでも同じことが言えると思って、レッスンの値段が安いところ(これはこれで需要がある)に人が集まるんじゃなくて、多少価格設定が高くてもその「人」のところに人が集まる。
吹奏楽指導でもそうで「◯◯さん」ってブランド化していくことって大切だと思った。
誰かのすすめ、誰かの店で。
そんなことを考えながら、最近は周りに「好きな人」のあれこれを置いたりしてる。
例えば楽譜が欲しいと思った時に、今はネットで簡単に注文ができるけど知り合いに楽器店で勤めている人がいるとする。
そうしたら「どうせ楽譜を買うなら◯◯さんのいるお店」を選びたくなる。
◯◯さんの勤めているお店、◯◯さんが作っているもの、◯◯さんのいる楽器店。
指導先の吹奏楽部でコントラバスの修理をする時も、心から信頼している人のもとに預ける。
最近は◯◯さんが好きなバンドなんかを聴いたり、好きなPodcast番組で紹介されてたアプリを入れて使ってみたりしている。
邦楽ロックはほとんど聴かないし、スマホのアプリも最低限しか使わなかったから自分が知らない世界が開ていくようで、とっても面白い。
架空の「移民の町」を作ってみる
こうした周りに自分が好きな人たちの好きなもの、すすめ、考え方なんかを集めた町みたいのを頭の中に作っておく。
ドラゴンクエストで世界中から人が集まる「移民の町」っていうのがあるんだけど、これに近い。
こんな感じで、自分の趣味や好み、好きな音楽に本とかいろいろことに、自分の好きな人たちの何かを掛け合わせていけば、きっとまだまだ視野が広がっていくように思った。
だから「◯◯さんって」ところから生まれる付加価値って魅力的だと思うんだよね。