複数の指導者から違うアドバイスをもらった時、どれが正しくて何を信じて良いかわからなくなるときありますよね。
「A先生にこう言われたのにB先生は違うことを言っていた」
「C先生はこうしろって言っていたのですが…」
特に合奏指導をしている時に生徒と話してる中で耳にすることがります。
みんなどーしてる?
もし、迷っている人がいたら一緒に考えてみましょう。
このテーマのキーワードは「引き出し」です。
まず自分はどうしたいかを考えてみる
例えばA先生からは「ここは音1つ1つ長めに吹いて」
B先生からは「ここはもっと軽いほうがいいよ」
自分はどっちの考え方に近いかな?
また、自分だったらどうしたい?
ちょっと考えてみようぜ。
まだ初心者で楽器始めたばかりで、よくわからないって子はどっちが好きかな?
◯先生好きだから真似してみようかなーでもまずはOK!
とりあえず、好きな方を選んでみよう。
それ以外のアドバイスは…捨てるなんてもったいない!
自分の心の中にある引き出しの中に、そっとしまっておきましょう。
アドバイスは全て自分に合うとは限らない
A先生のアドバイスとB先生のアドバイス、どっちが正しいんだろう。
よく考えてみると2人の先生は自分の経験をもとにアドバイスをしているので、どちらも間違ってはいないんです。
きっとこれまでの経験を通して
「◯◯した方がいいよ」と言っているはずです。
アドバイスはあくまで自分の経験談の中から生まれたもので受け手にとって全て合うとは限らないということだけは覚えておくと良いでしょう。
コンクール前の合奏指導は特に指導者側も混乱させないように気をつけますが、自分の師匠や先輩、後輩たちから学んだ・盗んだものを自分なりアレンジしてに伝えています。
何が正しくて何が違うの?
もし、混乱させてしまったらごめんなさい。
でも、ちょっと柔軟に考えてみて。
せっかくだから、ひとまず自分の心の引き出しの中にしまってみてはいかがでしょう。
もらったアドバイスは自分の心の引き出しへしまっておく
A先生からはこう言われた。
B先生はこう言ってた。
前で指揮する先生に向かって「でもC先生はこう言ってたので…」
なんて言ってしまったら収拾がつかなくなります。
なので、A案もB案もC案もせっかくもらったアドバイスなので都合よく全部自分の心の引き出しにしまってみよう。
で、その引き出しの中から「顧問の先生が言ってることは◯先生のアドバイスに近いかな?」
と前に立つ先生の音楽に近いアドバイスはなんだろうって引き出しの中からガサゴソ探してみよう。
例えば算数には「1+1=2」という答えがあるけど、音楽にはこれが正しい!って答えはないですよね。
楽譜に書かれている情報として音の高さは100%伝えられるけど、音の長さや強さは曲の部分によって微妙に違いが出てくるはず。
答えが曖昧な時にこそ、自分だったらどうするかの選択種があると良し。
「◯◯先生に言われたからこうしている」
っていうのと
「◯◯先生も言ってたけど自分もそう思うからこうしてる」
では大きな差がありますよね。
正解を求めすぎずに、柔軟性を持ってみてください。
白黒つけずにグレーに好きな色を足してみます。
「0か100」ではなく「1から99」の中で考える
どちらの先生の意見が正しいのかと0か100で考えるのではなく
違うこと言ってたけど、今の感じたどこの先生のアドバイスが近いかなと1から99の中で考える
顧問の先生の指示と自分の心の引き出しにしまってある先生のアドバイスを、うまくブレンドできると良いですね。
実は、言ってることはちょっと違うけど最終的な目的地は一緒だったりすることもあります。
一つの答えにたどり着くまでの練習方法や表現方法、言葉の言い回しはいくつもの選択肢がありますから、自分の心の引き出しを増やしておけば誰かに教える時にも役立ちます。
もし、複数の先生からアドバイスをもらって混乱してしまっていたら、まずは自分の引き出しの中にアドバイスをしまってじっくり考えてみよう。
顧問の先生が言ってることは◯先生のアドバイスに近いかな?
そこからちょっと考えてみてください。