新型コロナウイルスによる影響で演奏、指導と音楽関係の仕事が次々にキャンセルとなりTwitterにはオンラインレッスンをやってみようかという投稿も多く見えてきました。
こうした状況の中、レッスンができないならオンラインでやる。
もうめちゃくちゃ良いと思うし、これを機にオンラインレッスンを始める人も多いと思っています。そして、僕の元にもオンラインレッスンに関する質問なんかも届いています。
なので今日は、インターネットを使ったオンラインレッスンのことを書いていこうと思います。
実は僕、2019年の今頃にオンラインレッスンの準備をしていて受講生を募集していました。
思いついてすぐに動きはじめてオンラインレッスン開設。
でも上手くいかず、すぐに辞めてしまったんですね。
なので、僕はなぜオンラインレッスンで失敗をしたかを一年ぶりに当時のメモ帳を開いて振り返ってみたいと思います。
オンラインレッスンをはじめたい!!
当時のメモ帳(通称:井口メモ)を開いてみると「オンラインレッスンをはじめたい!!」と大きく書かれています。
zoomを使った「オンラインレッスン」
- 画面越しにレッスンができる
- 場所を選ばずにレッスン可能
- 楽器と場所問題が解決できる
場所を選ばず、外に出ずレッスン可能
移動時間ゼロ、交通費ゼロ
というメモ書きが。
当時を振り返る
ここまではOK。でも考えてみると楽器はコントラバス。自宅に楽器があれば解決できるけど、中高生のレッスンを中心にやってた当時、レッスンをするのであれば相手が部活の楽器を自宅に持ち帰る必要があったよね。多分、自宅に楽器があればここまでの流れは問題なし。
無料レッスンで動作確認
- 無料レッスン
動作確認、トーク
- レッスンスタート
月1〜2回で決済はオンラインまたは振り込み
振り込み確認後、その中で月1〜2回
当時を振り返る
オンラインでレッスンをするときに気になってくるのは「動作と音」だから最初のレッスンを無料、いわば体験レッスンとしてこの中で動作確認をして音がどう聞こえているかをお互いが確認した上でレッスンを受けるか決めてもらう。ここまでもOK。
支払いに関してもオンライン決済か振り込みで良し。オンライン決済はBASEを使い、未成年が支払いをすることがあれば振り込みにもしておいた方が良かったのかな、この辺りは少し曖昧になっていたから、ここの導線をしっかりと作ることは大切。
楽器なしも可能
- 楽譜送ってもらう(悩みなども一緒に)
(井)弾きながら悩みを解決
(受)話を聞きながらメモ
当時を振り返る
確かに大型楽器ならではの問題があれば楽器なしでもOK。でもこの流れ、LINE@で既に解決してたしこれを有料でやる必要があったかっていうのが少し疑問。
音が飛ぶ?
メモにはこんなことが書いてありました。
- 音が飛ぶ?
- 音が切れる
- 音が聞こえなくなる
そしてこれらの現象を分析した結果(スピーカーとマイクの絵を書いて)
- スマホOFFミュートON=きこえる
- スマホONミュートON=×
- スマホONミュートOFF=×
- スマホOFFミュートOFF=音切れる
iPad
- 中音域こもる
- 移弦こもる(タイムラグまではいかない)
- 開放弦エフェクト
この「ipad」は仲間にモニターになってもらって、コントラバス同士でオンラインレッスンをした場合、どのように聞こえているかの実験に付き合ってもらったときのメモ。
僕は「MacBook」そして相手が「ipad」で実験をしたとき、ipad側で聞いた音の印象メモ。
コントラバス同士でやった場合、こうした音の問題が起きることがわかりました。
当時を振り返る
この辺りの知識がなく、ヴァイオリンやピアノのオンラインレッスン動画を参考にパソコンやスマホに内蔵されたマイクで音を拾ってみようとやってみたら、コントラバスは音域によって音がこもったり、聞こえなくなる。またかなりの時差で聞こえてくるということがわかりました。
そしてレッスン用のマイクを購入してみたり、オペレーターのお姉さんが使うようなマイク付きヘッドホンを買ってみたりしてトライしたけど、納得のいく音の届け方にはたどり着かず。ここが上手くいかなかった原因の一つ。
後々調べてみたら、マイク関係の他にインターネットに有線で繋げているかも関係していることを知りました。この辺りはもうサッパリだったから、こうした知識はあった方が良かった。
Zoomとスカイプの違いは?
「オンラインレッスン」と考えたときにまず思いつい他のがスカイプレッスン。
でもスカイプを使ったことがなく、ちょうどオンラインコミュニティ「plusLabo」でビジネスチャットツールの「Zoom」を使っていたので「Zoom」でレッスンをすることにしました。
ここに書いてあるのが、スカイプとZoomの違い
- スカイプ
互いにアカウントを開設する必要がある
- Zoom
主催者がURLを送る→そこにアクセスすればOK
当時を振り返る
Zoomのメリットは相手側がアカウントを開設する手間が省けることで、これは受ける側の負担が減るのはとても良いこと。楽器的に相性が合わなかったのか、そこのリサーチ不足だったのか上手くいかなかったのは自分に原因があるけど選択肢として「Zoom」を選んだのは良かった。
そして、メモには「ヘッドフォンgood」と赤で囲って書いてありました。
これは確か、イヤフォンよりもヘッドフォンの方が良かったとかそんなことを書いていたはず。
ここからは、当時オンラインレッスンを開設して受講生を募集したときに書いた記事の一部です。
当時のままに載せています。
一つ補足すると、Zoomは接続人数によって無料で使用できる時間制限があっと思うので、ここを調べてみてください。
「オンラインレッスン」の通信量
僕がオンラインレッスンにWeb会議ソフト「Zoom」を使用する理由は三つあります。
- アカウントを作る必要がない
Zoomは主催者(僕)が発行するミーティングURLをクリックするだけでOK。スマートフォンやタブレットを使用する場合、アプリのダウンロードが必要になることがありますが、アカウントを登録して個人のIDを持つような手間がなくなります。
- 無料で使える
ZoomはWeb会議のほか、英会話レッスンなどでも使用されています。インターネットの「通信量」を「通信料」と勘違いする声がありましたが、Zoomは無料で利用できます。
- データ通信量が少なくて済む
「オンラインレッスン」はスカイプレッスンが知られていますが、スカイプとZoomの通信量を比べてみると下記のようになるようです。
スカイプとZoomの動画視聴データ量の比較
Skypeビデオ通話 36MB/min
Zoomウェブ会議 3.3〜5MB/min引用:Zoom革命
Wi-Fi環境のある場所が理想ですが、Zoomはデータ通信量が少ないため、すぐに通信量上限まで達してしまうような心配はないと考えています。
「オンラインレッスン」に必要なもの
- パソコン、スマートフォン、タブレット
デスクトップパソコンの場合はマイクとカメラを用意する必要があります。ほとんどのノートパソコン、スマートフォン、タブレットにはカメラとマイクが内蔵されているので、別途用意する必要はありませんが、卓上マイクがあれば音質が良い傾向にあります。
コントラバスの場合は楽器が大きいため、ノートパソコンかタブレットをおすすめします。
(カメラ、マイクが内蔵されているかは必ず事前にご自身でご確認ください)
- イヤフォン
スピーカーだと聞き取りにくい場合があるため、イヤフォンがあると便利です。コードのない無線接続できるものが演奏中に邪魔にならず便利です。
- 楽譜、楽器
レッスンまでに楽譜をメールやラインに添付して送っていただくとレッスンがスムーズです。
以上ここまでが、当時の記事でした。
当時を振り返る
この辺りは知識として押さえておいた方が良いと思うし、Zoomはレッスンではなくミーティングやオンライン飲み会なんかにも活用できます。本当に良いツールなので僕もこれからどんどん活用していきたいと思っています。
おわりに
オンラインレッスンをやってみようと思うという声を聞くようになり、当時の自分のメモを見返して返事を書いていたときに、せっかくならこの失敗談を記事にしようと思い書きました。
上手くいかなかった原因の一つは、楽器をどうするか、そして通信環境と告知と認知度不足。
また、楽器がない場合の質問や演奏でコメントはやるとしたら他の手段の方が向いていたこと。
実際に公式LINE(LIME@)で繋がってる中高生がモニターになってくれてレッスンを実施したとき、やはり音の聞こえ方に問題はあったもののかなり手応えがあったけれど、結果的に開設して一月もせずに畳んでしまいました。
あとは自分もマイクやその周辺に関する知識不足でしたが、この失敗はとても良い経験でした。
あまりまとまりのない記事になっていますが、これからオンラインレッスンにチャレンジしようと思っている人がいたら、ぜひ参考にしてください。
俺みたいになるな!
それでは、また明日。