コントラバスの先生としての活動が本格的にはじまった頃から約10年、吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願ってという想いを掲げ、ブログやSNSを通じ、パートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという環境下の中で練習に励む中高生に向けた発信を続けてきました。
コントラバスのワンポイントレッスンという形でスタートさせましたが、全国の中高生からコントラバスについての質問、相談がたくさん届く中、ブログを通して今日よりもちょっとだけ知識の増えた明日を迎えて練習に出かけてもらえたらという思い、明日のためのレッスンノートという名前を付けました。
今年は発信をはじめて10年の節目を迎える年です。
不思議と10年前のようにパートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという環境下の中で練習に励む中高生と出会うことも増えたので、久しぶりに今の視点でのレッスンノートを書いてみようと思います。
このノートとの出会いが、練習のヒント、悩みの解決、そしてより充実した音楽活動へとつながれば嬉しく思います。
コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
コントラバス奏者として活動を軸に、中学高校の吹奏楽部やオーケストラ部、大学サークルでコントラバスの講師を務めたり、さまざまなコンセプトを掲げて活動しているアマチュア楽団とタッグを組んで、指揮者という視点から各地の音楽文化発展に努めています。
また、茨城県にある聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校音楽科でコントラバスの講師を務めたり、音高・音大受験生を教えたり、日本クラシック音楽コンクールの審査員を務めています。
こうした経験を通し、教育者としてのキャリアも積み重ねていきたいと将来のビジョンを描いています。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願ってをテーマに発信していく明日のためのレッスンノート。
第1回はコントラバスの音作り、でもその前に!というタイトルで初心者講習会で伝えるコントラバスの弓の持ち方を解説していきたいと思います。
弓の持ち方一つで音が変わる?
少し大袈裟かもしれませんが、弦楽器の音が出る仕組みを理解すれば納得するかもしれません。
コントラバスの弓の持ち方を解説!
コントラバスは、右手に持った弓の毛で弦を擦り振動させることで音を出していきます。
そして、左手で弦を押さえると弦の長さが変わり、音がさまざまな高さに変化させていきます。
弓には昔から馬のしっぽの毛が張られており、松の樹液を固めた松脂を弓の毛に塗って弦を擦ることで摩擦が生まれ、弦が振動していきます。
すると、弦の振動は駒を通じて楽器本体(表板・裏板)へと伝わり、ボディが共鳴することでコントラバスの豊かな響きが生まれていきます。
ここまでを理解したら、次は良い音を出すために何が必要か?と考えてみましょう。
その答えが今日のテーマでもある弓の持ち方に繋がります。
コントラバスの弓の持ち方を学ぼう
コントラバスの音が出る仕組みを理解したら、良い音を出すための知識として弓の持ち方を覚えていきましょう。
コントラバスの弓には
- ドイツ式(ジャーマンスタイル・ジャーマンボウ)
- フランス式(フレンチスタイル・フレンチボウ)
と2種類ありますが、ここでは一般的に広く知られているドイツ式の持ち方を解説します。
まずは、写真で弓の持ち方を見てみましょう。

映像でイメージしてみたり、手元に弓がある人は真似してみてください。
人と握手をしたり、手元で卵を包むようなイメージです。
次に、ここまでの過程を順序立てて説明していきます。
- 右手でOKサインを作る
- 次に、OKサインで作った輪の中の内側から弓の持ち手(フロッシュ)を入れる
- 親指、人差し指、小指の3点で弓を支えるように持つ
- 弓を持つのに必要な力は残し、腕全体の余計な力を抜く
- 弓を持つ中指と薬指はそっと添えフロッシュの中には指を入れないようにする
弓と弦は直角になることをイメージして弓を動かし弦を擦って振動させます。
写真を見ながらイメージしてみて、この動画をヒントにしてみてください。
余談ですが、写真の左上に今の持ち方と書かれているのに気づいた人もいると思います。
この写真は僕がコントラバスをはじめた頃にやっていた弓の持ち方で弓をピストルのように握って持っています。弓の先が下り、斜めに動いてしまうので弓の毛が弦を均等に擦ることができません。

この持ち方は初心者の人に多い傾向にあります。
もし、心当たりのある人は今回のレッスンノートをヒントに弓の持ち方を研究してみて下さい。
ドイツ式の中にもさまざまな持ち方がある
もう一つ、レッスンノート以外にもコントラバスの弾き方を知る機会がたくさんある中で大切なことを書いていきます。
コントラバスをはじめ弦楽器の弓の持ち方は、同じように見えて実はさまざまなスタイルがあります。教則本でもよく見ると指の位置や添え方が少し違ってくるので、正しい答えや正解を見つけるのではなく、自分の手にあった持ち方を見つけていくという視点を持ってください。
まずは全体像をイメージし、次に自分の手にあった持ち方を研究していく。
コントラバスの音が出る仕組みを理解した上で考える、良い音を出すために何が必要か?という部分にくるのが、弓の持ち方を知るということです。
教則本を見比べてみよう!
一般的広く知られているコントラバスの教則本でもさまざまな解説が書かれています。
入門者のためのコントラバス教則本をお持ちの方は13〜14ページ
HIYAMAノートで練習している方は10ページ
シマンドルの教則本で練習している方は4〜5ページ
を開いてみてください。
弓の持ち方を比較しても面白いと思います。
まとめ
今回はコントラバスを弾くにあたって知っておきたい、右手の話ということを解説してきました。
映像、解説、言葉などさまざまな形で弓の持ち方を解説してきました。
弓の持ち方に慣れること、コツを掴むには少し時間がかかりますが全ては日々の積み重ねです。
毎日コツコツ、チューニングのときから弓の持ち方を意識して練習をしてみてください。
開放弦のロングトーンを練習し、毎日の基礎練習として取り入れていきます。
次回、明日のためのレッスンノートは基礎練習に取り入れよう!開放弦を使ったボウイング練習というテーマに解説していきます。
コントラバスに関する質問や相談は、Instagram、LINE公式アカウント、X(Twitter)などで受け付けています。何かしらの形でメッセージを送っていただけたら答えていきますので、お気軽に連絡してきてください。
それでは!また次回のレッスンノートでお会いしましょう!
お知らせ
コントラバスの講師を務める取手聖徳女子高等学校音楽科では、音楽科で教える先生たちのレッスンを無料で体験できるレッスンシリーズを開催しています。

高校音楽科に興味がある、将来は音楽大学に進学したい!と考えている人だけでなく、一度プロの先生からアドバイスを受けてみたい、この機会にレッスンを体験したいという初心者の方も大歓迎です。

もし、興味のある方は取手成徳女子高等学校のホームページからお問い合わせください(女子校なため対象は女子中学生のみとなります)
レッスンシリーズに対する質問はこちらでも受け付けています。
明日のためのレッスンノートは、一冊の教則本にしたものを全ページ無料公開をしています。ダウンロードは自由となっているので、興味のある方は下記のページからダウンロードしてください。
レッスンノートの中で紹介しているコントラバスの教則本はこちらから購入できます。
コントラバスを弾く上で必要な松脂やチューナーなど練習に必要なアイテムはこちら。
またコントラバスの個人レッスンも受け付けているので、興味のある方はブログのお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
井口コントラバス教室
コントラバス奏者、指導者の井口信之輔が主宰するコントラバス教室です。
レッスンは1回ごとにお互いの都合の良い日にちに開講します。
詳しくは、この記事の最後にあるコントラバスのレッスンについてをご覧ください。
指導実績
第1回中学生、高校生の為のコントラバス・ソロコンテスト
中学生部門:金賞 高校生部門:金賞、銀賞
第2回中学生、高校生の為のコントラバス・ソロコンテスト
中学生部門:金賞、銀賞 高校生部門:金賞
優秀指導者賞受賞
第3回中学生、高校生の為のコントラバス・ソロコンテスト
中学生部門:金賞・技能賞、銀賞 高校生部門:金賞、銀賞
優秀指導者賞受賞
第4回中学生、高校生の為のコントラバス・ソロコンテスト
高校生部門:金賞、銀賞
2025年度:日本クラシック音楽コンクールコントラバス部門全国大会出場
他、各団体主催のソロコンテストにて銀賞、金賞、地区代表に選出され県大会出場
合格実績
2020年度:高等学校音楽科合格1名
2022年度:大学音楽学部合格1名
2023年度:高等学校音楽科合格1名、大学音楽学部合格1名
2024年度:高等学校音楽科合格1名
埼玉県立松伏高等学校音楽科、埼玉県立芸術総合高等学校、聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校音楽科、フェリス女学院大学音楽学部、日本大学芸術学部




