コントラバス奏者、吹奏楽指導者、そして指揮者の井口信之輔です。
コントラバス奏者としての活動を軸に、その経験を指導者としての活動に還元し昨年は中学高校40校、アマチュアオーケストラ、吹奏楽団7団体の音楽指導に関わってきました。
さて、今日はここ数年でよく見かけるようになった『◯◯×◯◯』という言葉について思うこと、とくにここ最近感じることを書いてみようと思います。
『◯◯×◯◯』っていわゆる、何かと何かを掛け合わせるみたいな感じですね。
僕も今、この『◯◯×◯◯』という形で活動をしています。
ざっくり書いてみると
- 吹奏楽×コントラバス
- 弦楽器奏者の視点×吹奏楽指導
- 音楽×ブログ
そして、音楽×SNSといった感じ。
スキルの掛け算は活動の幅を広げてくれる
この掛け算の活動って、自分の好きや得意、また興味関心のあることの掛け合わせなので自分の活動の幅を広げてくれるチャンスだったりします。
実際、僕も音楽×SNSという掛け算を早い時期にやっていたことで多くの人に知っていただけるようになりました。
とくにコロナ禍で自らの活動をさまざまな形で発信する人が増え、『◯◯×◯◯』という言葉がより一般的に広まってきたように思います。
ただ、しっかりと自分軸を、自分の芯の部分を持って『◯◯×◯◯』という掛け算をしていかないとちょっと怖いよなと感じるところもあるよう思います。
『◯◯×◯◯』に潜むリスク
これは『◯◯×◯◯』を否定しているわけはなくて、せっかく活動の幅を広げていこうと思うなら知っておいた方がいいよねってリスクの部分です。
それはゼロに何をかけてもゼロということで、まだ掛け算をする前のスキルを足し算で積み重ねていけてないときに『◯◯×◯◯』をやってもスキルはゼロのままということ。
発信をする上で、しっかりと自分軸、自分の真の部分をもち掛け算できるスキルがあるかどうかを見極めるところが大事かなと思います。
例えば自分がコントラバス奏者としての掛け算の成功体験から、今足し算で勉強を重ねている指揮活動を軸にいきなり『指揮×◯◯』なんてやってしまうと盛大にコケる。
指揮をする中で司会をやったり、何か客席にパフォーマンスをしたりと、小さな掛け算は仕事をする中でしていくのですが、『◯◯×◯◯』という形をいつ、どんな形で使うのかってところは見極めていけるようになると良いですよね。
じゃあ、どうやってその判断をするの?ってなると、それは一点突破で何かを一つやり切ったあと、その先に掛け算という横展開が待っているというところかなと思います。