僕はコントラバス奏者として演奏活動をしたり、指導者としてレッスンをしたりする中で活動が少しずつ発展し、最近は指揮者を務めさせていただく機会があります。
そんな中、僕は自分で指揮をする演奏会でMCも一緒にやることが多いです。
先日、指揮をした初心者と子どものためのオーケストラpìccoloの定期演奏会の動画を見返しながら自分のMCについて思ったことがあったので今日はそのことを書いてみます。
結論から言うと、コツコツと喋る練習をして良かった!ということ。
苦手だけど、音楽で仕事をする上で喋りは必須かも
さて、僕はMCが大の苦手です。
最近では「MC良かったよ!」と褒めてくれる方もいるので、とても嬉しいですが実は今まで人前で喋る機会は極力さけ、マイクを持つことに関しては拒否反応を起こすレベルでした。
と言うのも、僕は幼少の頃から吃音(どもり)があり言葉につっかえたりすることを笑われたり真似されたりする経験、また普段はしゃべれるのに改まった場面で言葉が出てこなくなったりする姿を不思議な目で見られてきたことから人前で喋るということを避けてきました。
でも、誰かと喋ること自体は好きなんですね。
そして、音楽を仕事にする上で喋るという機会は必ずついてくるということを知りました。
喋る練習を続ける
なので、今日まで細々と喋る練習というのをずっと続けてきました。
最近でいえばPodcastだったりstand.fmの音声配信、いわゆるラジオですね。
去年は土曜講座という私立の高校の講座に登壇し講義をする機会をいただいたのでstand.fmでその日に向けて150日近く毎日配信し喋る練習を続けてきました。
最近は不定期の配信ですが、何も考えずに録音ボタンを押し喋り始め、喋りながら話を発展させていくということを続けています。
なのでグダグダな時もあるし面白い放送になる時もあります。
上手く喋ろうと思わない、とにかくこれが大切。
苦手は克服せずに上手く付き合う
こうして喋る練習を重ねていくと、自分の喋り方の癖に気がついてきます。
元々、自分の声を聞くのも嫌だったのですが、ラジオを始めたことがきっかけでまず自分の声を受け入れられるようになりました。
ここで一つ成長ですね。
そして、吃音の人にありがちは早口なことに改めて気づき、どういうテンポで、どんな間を考えながら喋れば良いかを考えられるようになりました。
言葉が出てこなくて急に間が開いたり、同じ言葉を連発してしまうこともたまにありますが、あまり気にせず上手く喋ろうと思わず、自分が喋りやすい方法で喋るというのが一番良いと思えるようになってきたあたりで、ちょっと自信がついてきました。
いわゆる、克服ではなく上手く付き合うということですね。
いいんです。噛んだって、吃ったって、上手く喋れなくても。
喋る練習を続けて良かった!
ここで話が戻って、オーケストラpìccoloの定期演奏会の動画を見たときに、前に人前で喋った時より声もテンポも間の取り方も、すごい聞きやすくなってる!と感じました。
合わせて、改善点もたくさん見つかりました。
それと同時に喋る練習を続けてきて良かったと心から思いました。
ずっと抱えてきたコンプレックスの殻を打ち破り、細々と続けてきた喋る練習の成果を感じ、もっと楽しく面白く、自分らしさを全開に出してマイクを持ちたい!と思える機会になりました。
すっかり指揮とおはなしのセットは僕が指揮する演奏会の定番になってきているので、演奏面以外でも会場に来てくださったお客さんに楽しい時間を提供できるようこれからも頑張っていきます!
横浜市緑区で活動する初心者と子どものためのオーケストラpìccoloの第二回定期演奏会の様子です。子供たちから大人までがオーケストラや音楽に親しんでいます。