先月、シャンソンのコンサートでコントラバスを弾いてきました。
シャンソンを歌われている方々の発表会で、一人一人の歌と合わせピアノとコントラバスが伴奏をします。
人生の悲しみや喜びをドラマのように歌い上げていくシャンソンは、詩の一つひとつが胸に響きます。
そして歳を重ね様々な人生経験を重ねてきたであろう方々が歌う姿が本当に素敵で、こういう歳の重ね方をしたいなと思うことがあります。
楽譜に書かれた音ではなくコードから音を出す
普段、クラシック音楽の世界でコントラバスを弾いていると楽譜に書かれた音を忠実に再現していくことが多いですが、シャンソンのコンサートはメロディとコードが書かれた楽譜がどさっと送られてきて、ピアニストが魔法のように音を引き出し、曲の雰囲気を感じながら伴奏をつけていきます。
シャンソンコンサートの伴奏。ピアノ&コントラバスで名曲を支えます。 pic.twitter.com/FciAHcy45c
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) March 2, 2022
といっても、まだ慣れない部分もあるので事前に各曲いろんな音源を聴きながらベースラインを考えたり、ちょっとかっこいいベースラインができたと思って合わせてみたらRootと5thでシンプルに動いた方が良いアンサンブルになったり、普段とは違う頭の使い方をするのでとても良い経験になります。
クラシック音楽ならではの弓弾きが曲の魅力を引き出すことも
コードから音を拾うと、アドリブでかっこいベースラインを弾けたら最高だろうな、なんて思う気持ちが強かったですが、意外に弓でひたすら長い音を伸ばすことで曲の魅力を引き出せることもあるんだなという発見もありました。
弓弾きは、クラシックの分野で弾いている人の武器かもしれませんね。
以前、ジャズやポップス方面で活躍されている方とレッスンをする機会に「クラシックの人みたいな弓弾きができるようになりたい」なんて話をしていたことを思い出しました。
僕は逆に「どうやったらそんなに早くpizzができるんですか!?動きません!笑」とツーフィンガーや指を早く動かすコツを教えてもらったりしていました。
いろんなジャンルに対応できるプレイヤーになりたい
こうして普段とは違うジャンルの世界に参加させていただくと、いろんなジャンルに対応できるプレイヤーになりたいという思いが強くなります。
特にコードを見ていろんな形のベースラインを生み出せるようにするというのは次に目指すべきところかもしれません。
ということで、明日からエレキベースの特訓に入ろうと思います。
がんばります!