コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
クラシック音楽を中心にコントラバス奏者として活動するほか、中学高校の吹奏楽部やオーケストラ部、大学サークルでコントラバスの講師を務めたり、アマチュア楽団の指揮・指導にあたったり、茨城県にある取手聖徳女子高校の音楽科でコントラバスの講師を務めています。
また、SNSやブログではフリーランスの音楽家のキャリアの作り方、また活動の幅の広げ方などの発信し、noteではもう少し踏み込んだキャリアの話などを書いたりしています。
なんだか久しぶりの更新となってしまいました。
音楽の投稿が続いたので少し違った方向の記事を書いてみようと思います。
音楽家×メンタル心理カウンセラーとして考えていたお話です。
メンタル心理カウンセラーの視点で考える「愚痴」と「悪口」の違い
普段、カフェで作業をしていることが多いんですが、そのときのBGMは周りの会話です。
雑談から恋バナ、仕事の話や何かの商談、そして愚痴や悪口、たまにマルチ商法の勧誘なんかが繰り広げられてて、誰かの人生の一ページの出来事をBGMにするのも面白いですよね。
音楽を仕事にして音を聴くことが多いので、誰かの声を聞いている方が心地よいのかもしれません。
そんな中で愚痴と悪口の違いについて考えていたので書いてみようと思います。
愚痴も悪口もなんだかネガティブなイメージがありますが、似たようで実は全く別物だと思うんですね。
悪口を言うのは避けた方が良いですが、愚痴をこぼすというのはとっても大切なことだったりします。
メンタル心理カウンセラーの資格を取得してから心について考えることが増えました。
うまく音楽指導に活かせたら良いなと思っています。
「愚痴」と「悪口」の違いを理解する
さて、愚痴と悪口の違いってなんだと思いますか?きっと考え方はいろいろあると思いますが、僕はこう定義します。
- 愚痴:主語が自分
- 悪口:主語が他人
「この間、こんなことがあって辛かったんですよね」と、誰かに胸の内を明かすときの主語は自分で、「あの人ほんとウザい」と言っているときの主語は他人。
そして愚痴って攻撃性がなかったり、主語が自分なのであっても少なかったりもするんですよね。
逆に悪口は主語が他人になるので攻撃性があって、話を聞いていると自分もいつか攻撃されるのかなと感じてしまうこともあります。
そして、愚痴にはきっかけがあって(辛いことがあった、理不尽な思いをしたなど)悪口はきっかけが曖昧だったりします。
「あの子、なんか気に入らないよね」みたいな感じ。
これが会社や学校、部活などではじまってしまうとチームの崩壊に繋がっていくので気をつけたいところ。
ストレスを発散する対象が他人になってしまう前に、自分の中にあるストレスに気づきコントロールしていけると良いなと思います。
その一つが愚痴をこぼすということだと考えています。
もしかしたら、一番身近な方法かもしれませんね。
「愚痴」をこぼすのは悪くない
ストレスというのは実に恐ろしいもので、目には見えません。
なので自分が気づいていないうちに溜め込んでしまうものでもあります。
とくに誰かに愚痴をこぼすのが苦手だったり、心の中に溜め込んでしまう人ほど勇気を持って誰かに愚痴をこぼす、あるいはノートに心の中の思いを書き出して捨てるなど心の中にあるモヤモヤを少しずつ外に出すという視点を持てると良いなと思います。
その手段の一つが愚痴をこぼすということで、それは自分の心を守ためでもあるんですね。
心の中にある張り詰めた糸は、突然切れてしまうと考えています。
学校へ行きたくない、部活に行けない、仕事に行くのが辛いとなる前に愚痴をこぼす、誰かに頼る、ストレスを内に溜め込まず外に出すということで心のリセットをするという視点が持てると良いんじゃないかと思います。