すっかりブログの更新頻度やSNSの発信ペースも落ちてきましたが、生きてます。
音楽の世界にも少しずつ活気が戻ってきたように思うことも増え、このまま以前みたいに演奏したりレッスンをする日々を過ごせたらいいなとちょっと期待しています。
今日は僕がコロナ前から発信していて、また考えていた『音楽×発信力』というワードの次、そして今自分がやっていることを書いてみようと思います。
すでに訪れている人もいれば、この先に訪れることになると思う未来のようなお話です(井口調べ)
発信をするのが普通になった世界
僕が発信をはじめた2017年頃、まだ発信をしている人は少数でした。
活動日記を書いている人はいるけれど、今は多く見かける楽器の奏法やノウハウ系の記事、フリーランスの音楽家としての生き方、活動の幅の広げ方などを発信している人は少なく、どちらかというと周りと違うことをしている人の活動が批判的な目で見られることも多かったように思います。
それからブログやYouTubeが音楽の世界にもやってきて、少しずつ発信のハードルが低くなり、2020年からはじまったコロナ禍もあって、多くの人がインターネット上で発信をするようになりました。
それ自体はとても良いことだと思いますし、SNSやライブ配信、YouTubeをはじめて人生変わった人もいるので様々な手段での発信が音楽家の働き方、稼ぎ方の選択肢を増やしてくれたと言っても良いと思います。
発信者が溢れかえる世界に思うこと
でも、これだけ多くの発信媒体が生まれ、これまで情報を受け取る側にいた人たちも発信側になったとしたら世界は発信者で溢れかえり飽和状態になることは見えていると思います。
すでにそうかもしれませんし、僕はそう感じています。
実際、僕は今のSNSやインターネット上の流れにあまりついていけていません。
だからって焦ることはなく、そんな世界を眺めながら、たくさん発信してきたけど自分はこの先どうなるんだろうと考えてみたら、発信する場所がオープンな場所からクローズドなところに変わっていくんだろうなというところに辿り着きました。
カッコつけて書いた『音楽×発信力2.0』というところ。
オープンな場所からクローズドなコミュニティへ
何年か前、音楽に好きなことや得意なことを掛け合わせて活動の幅を広げよう!ということをやっていました。ちょうど、その時に使っていたのが『音楽×発信力』という言葉。
Twitterやブログ、Instagramなどでの発信に興味を持ってくださった方がいて、そのご縁で生まれた演奏する場所、レッスンへ行く地域、そして生徒さんとの出会いがありました。
そして、SNSから生まれたご縁は今も続いており、それらの場所は自分の活動の支えとなりました。
そうなると、ここで生きるのがこれまで養ってきた発信力です。
- ブログを通して得た文章を書くスキル
- 全国の中高生から届く相談に答え続けてきた中で得た生の声
- これから発信をはじめたいという人へのアドバイス
- 音声配信を半年ほど毎日配信していた中で得たトークスキル
となると、次にやることは発信する場所をオープンな場所、つまりインターネットという広い世界からクローズドなコミュニティへと変えていく。
クローズドなコミュニティというのは、組織、団体、ユニットなどなどそれぞれの地域や場所で活動しているコミュニティ。
そして、各コミュニティで自分のどんな発信力を活かしたらよりその場所が盛り上がるのかってところを考えてくところだと思いました。
しつこくてもだめ、相手より自分のことを考え出してもだめ、良かれと思ってのお節介もだめ。
me firstではなくyour first
自分の媒体ではなく、相手のコミュニティで自分のポジションを探し発信をするというのはとても難しいことですが、きっとここまで広がったインターネットと溢れかえる発信者がいる世界の次は、個々が発信から生まれた場所で発信力を活かしていくようになるのかなと感じています。