こんにちは。コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
コントラバス奏者としての活動を軸に、全国各地の吹奏楽部やオーケストラ部でコントラバスを教えたり、大学のサークルや社会人オーケストラで弦楽器のトレーナーをしたり、最近では指揮者としてさまざまなコンセプトを掲げて活動しているアマチュアオーケストラ、吹奏楽団とタッグを組んで指揮者というポジションから各地の音楽文化発展に努めています。
さて、ブログで楽典や音楽理論の話をわかりやすく解説していく企画をスタートさせます。
楽典を知らなくても音楽を楽しむことはできるけど、楽典や音楽理論を知っておくとどんなメリットがあるの?まずはこの部分から考えていきましょう。
楽典講座を通して知ったことが、日々の音楽活動のプラスになったら嬉しいです。
それでは、井口先生の「宇宙一わかりやすい!」 楽典講座スタートです!
〜広げよう!より豊かな音楽表現をするために知っておきたい音楽の知識〜
と、こんなサブタイトルをつけてどこまでも広がる音楽の世界へといってらっしゃい!
楽典を知るメリットって何?
楽典というのは、音楽の基本的な理論のことです。
楽譜を読んだり書いたりするために必要な理論や決まりごとと書くとちょっと堅苦しいですが、ドラゴンクエストの世界をより楽しむための攻略本だったり、映画でいうパンフレットみたいな感じ。
楽典を学ぶことで
- 楽譜に何が書かれているのか
- この曲はどのように作られているのか
を読み取ることができるきっかけになります。
そして、楽譜からいろいろな情報を読み取ることができる力を身につければ、どういった表現をすればよいか?をより深く考えるきっかけになります。
音符は言葉、メロディは文章と考え、その音符やメロディをどのように表現していくか?というときに持っておくとよのが楽典の知識です。
楽器の練習をするだけでは習得することのできない知識の部分を一緒に学んでいきましょう。
音名(音の名前)について
楽典講座のはじまりは音の名前から。
音の名前のことを音名(おんめい)と言います。
いわゆる、ドとかレとかミってその音に付けられた名前のこと。
この音名っていうのは世界の国々で呼び方が違って、いろいろな呼び方があるけれど知っておいた方が良いのは4つの国での呼び方。
- イタリア語
ド レ ミ フ ァ ソ ラ シ ド(実はこのドレミってイタリア語だったんだ)
- ドイツ語
C(ツェー) D (デー)E (エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー )H(ハー )C(ツェー)
ドイツ語ではドのことをCと書いて(ツェー)と呼んで、以降は上に書いた通り。
- 日本語
ハ ニ ホ ヘ ト イ ロ ハ(日本語でドを表すのがカタカナのハ)
ドレミファソラシドの日本語バージョンみたいな感じで知っておくと良し。
- 英語
C(シー) D (ディー)E (イー)F(エフ)G(ジー)A(エー )B(ビー )C(シー)
英語で書くとこんな感じでアルファベットをそのまま読んでいます。
ドイツ語の音名を覚えよう!
音名(音の名前)は世界の国々でいろいろな呼び方が違って、今回紹介したのは音楽をやっていると耳にする代表的な4つの国での呼び方。
楽典を知る上で大切なのは一つ一つのことを完璧に覚えるのではなく、ざっくり覚えて忘れたら振り返ることだと考えています。
なので、ざっくりと読み方を知ったら音楽の世界(主にクラシックや吹奏楽)で一番使われることの多いドイツ語での呼び方(ドイツ音名)を覚えていくのがおすすめです。
覚え方のコツは
- 声に出して読む
- わからなくなったら調べる
の繰り返しです。
ドイツ語での音名を覚えてきたら、日本語での読み方も知っておくと演奏会にプログラムに書かれた◯長調または◯短調といった意味が理解できてくると思います。
今回のまとめ
それでは最後に今回のまとめです。
- 楽典の知識がなくても音楽は楽しめるけど、楽典を知ることでより音楽の世界が広がる
- 音の名前のことを音名という
- 音楽の世界で一番使われることの多いドイツ音名での呼び方を覚えていく
次回、井口先生の「宇宙一わかりやすい!」楽典講座はシャープ(#)やフラット(♭)が付いた音名の解説をしていきます。
それでは、また次回の楽典講座でお会いしましょう!