楽典講座

問題を解いてみよう!音階と調についての確認テスト

コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。

コントラバス奏者としての活動を軸に、全国各地の吹奏楽部やオーケストラ部でコントラバスを教えたり、大学のサークルやアマチュアオーケストラの弦楽器のトレーナーをしたり、さまざまなコンセプトを掲げて活動しているオーケストラや吹奏楽団とタッグを組んで指揮者というポジションから各地の音楽文化発展に努めています。

さて、ブログで楽典や音楽理論の話をわかりやすく解説していくということではじまった楽典講座。

全5回にわたって音階と調についての解説を書いてきました。

次のテーマに進む、でもその前に!

音階と調に関するテスト問題を作りました。

問題を解いて、理解を深め、新しいテーマへと進んでいきましょう。

テストはpdfファイルでダウンロードできるようになっており、答えはこの記事の中にあるので、ぜひチャレンジしてみてください。

楽典講座を通して知ったことが、日々の音楽活動のプラスになったら嬉しいです。

それでは、井口先生の「宇宙一わかりやすい!」 楽典講座スタートです!

テスト:音階と調について

音名についての問題を5つ用意しました。

カッコの中に当てはまる言葉、音符を書いてみてください。

広げよう!より豊かな音楽表現をするために_知っておきたい楽典の知識_音階と調

回答はこちら

  • 問題1

明るい響きのする(長)音階と暗い響きのする(短)音階

問題2

Dを主音とする長音階=D dur 二長調

レ  ミ フ ァ ソ ラ シ ド レ

下記の調号(フラット2つ)を持つ長音階の名前=B dur 変ロ長調

シ ド レ ミ フ ァ ソ ラ シ

Esからはじまる長音階の名前=Es dur 変ホ長調

ミ♭ ファ ソ ラ♭ シ♭ ド レ ミ♭

  • 問題3

短調の音階は(自然)(和声)(旋律)短音階と3つの種類がある(順番は自由)

a moll / 自然短音階

c moll / 和声短音階

e moll / 旋律短音階

  • 問題4

近親調は主調と近い関係にある調の総称である( ◯ )

  • 問題5

主調と同じ調号を持つ( 同主調 )

同じ主音を持つ( 平行調 )

基準となる調の第4音を主音とする( 下属調 )

基準となる調の第5音を主音とする( 属調 )

F dur(ヘ長調)の平行調は(d moll / 二短調 )

G durの下属調は( C dur / ハ長調 )

a mollの属調は( e moll / ホ短調 )

F durの同主調は( f moll / ヘ短調 )

音階と調についてを学び終えて

さて、テストはいかがだったでしょうか?

全5回にわたり解説してきた音階と調についてを覚えることができたら、楽譜に書かれたさまざまな音階や調合が示す意味を読み解くことができます。

小さなできたの積み重ね、知識の積み重ねがより充実した音楽活動へと繋がっていくと思うので、また一緒に勉強していきましょう。

次回、井口先生の「宇宙一わかりやすい!」楽典講座は、和音というテーマに入っていきます。

音名、音程、そして音階と学び次は和音について考えていきましょう。

これまでとの大きな違いは音を重ねていくことです。

さまざまな形で音を重ねていくと、どのような響きが生まれるのか?

この辺りを一緒に考えていきたいと思います。

それでは、また次回の楽典講座でお会いしましょう!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

イグチシンノスケ

千葉県出身。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校吹奏楽部を経て洗足学園音楽大学へ入学。 2022年春学期東京音楽大学指揮研修講座修了。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し、多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。指揮法を川本統脩、三河正典各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。初心者と子どものためのオーケストラpìccolo音楽監督。板橋区演奏家協会理事。取手聖徳女子高等学校音楽科非常勤講師。

-楽典講座