スウェアリンジェンやライニキー、バーンズと中学高校で吹奏楽をやっていた人なら一度は聞いたことある名前の作曲家。華やかな響きと疾走感あふれる音楽はとても心地よく、そして懐かしい。
そういえば、こうした響きに憧れて吹奏楽が好きになったよなとふと思う。
最近、頭の中によく流れているのがアメリカ合衆国の作曲家スティーブン・ライニキーの『蘇る火の鳥』という作品で、約2分40秒ほどかなり短い中にライニキーの魅力がたっぷり詰まっている。
コンサートの幕開けにおすすめ!
冒頭のティンパニの強打に続き華やかなファンファーレが鳴り響き「あぁ、この響き」と言わんばかりの響きがホールを包む、一言で言うとカッコいい曲。
演奏時間は2分40秒ほどと短く、コンサートのオープニングにもピッタリ。
この作品はアメリカのオハイオ州にある高校がシカゴで開催されるミッドウエストクリニックで演奏するために作曲され、曲のタイトルは同高校のマスコットであるフェニックスからインスピレーションを得て、勝利・希望・不滅の象徴として名付けられたそう。
冒頭のファンファーレを経て提示されるメロディが金管〜木管楽器へと受け継がれ、トランペットを主体をした金管セクションで再現される部分が個人的に好きなところ。
この響きに憧れて…
この曲をはじめて聴いたのは、2003年の春。
中学を卒業して高校へ入学する前に入部を決めていた市川西高校(現・市川昴)吹奏楽部の定期演奏会を聴きに行ったとき。
演奏会の幕開けに聴こえてきたのがこの曲で、この華やかな響きに魅了されたのを今でも覚えてる。
高校の吹奏楽部ってどんな世界なんだろう、そんなことを思いながら春からの生活に胸を躍らせていた記憶が蘇るような一曲です。
華やかな響きに憧れて吹奏楽の世界に足を踏み入れた人、きっと多いはず。