年末よりも年度末の方が一つの区切りのような感じがします。
さて、コントラバス奏者、指導者、指揮者の井口信之輔です。
本日をもって2024年度が終了しました。
みなさん、お疲れまさでした。
お仕事でお世話になった方々、本当にありがとうございました。
おかげさまでたくさん手帳に予定を書き込むことができました。
こうして音楽に囲まれた生活ができているのは、お声がけくださった皆さん一人一人のおかげだと心から感謝しています。
来年度は、ネクストステージに向けてそして自らが描くビジョンに向けてスタートしていきます。
まず、新しい試みとして2025年度の活動計画を書いてみようと思います。
フリーランスのスケジュールはこう埋まる
ここ数日で来年度の固定スケジュールが固まってきて、ようやく大まかな年間予定が見えてきました。
フリーランスという働き方は同じ音楽家という職種でも人によって異なるワークスタイルとなっているので僕にとっては年間の固定スケジュールが決まるということがとても重要になってきます。
優先順位として
1.固定スケジュール
2.準固定スケジュール
3.単発スケジュール
の順に予定を埋めていきます。
もちろんこの限りではなくケースバイケースですが、固定スケジュールは年間を通してお任せいただいてる仕事なのでそれ相応の責任があります。
なので、予定が出た時点で最優先で押さえいきます。
準固定スケジュールというのは常任指揮者を務めている楽団や年間を通して指導に入る部活動、音楽教室です。2〜3ヶ月先の予定まで見えていることが多いのも特徴です。
活動場所の空き状況で若干の変動はあるけど大まかに年間の予定がわかるものであったり、音楽教室も生徒さんのレッスン日は大まかにわかるので優先的にスケジュールを押さえていきます。
そして、単発でいただく演奏依頼やレッスン依頼をいただいた際、スケジュールが合えば空いている予定をお渡ししていく形。
基本はこの流れで年間の予定が決まっていく感じです。
フリーランスの一週間
新年度はどんなスケジュールになるのかは毎年の楽しみの一つ。
2025年度のスケジュール(仮)を立てていたのを書いてみようと思います。
・月曜日
月2回楽団指導が入り、勤務校の補講日になるほか平日にレッスンを希望する学校へ行くか演奏関係のリハーサルが入りそうです。
・火曜日
楽団指導のほか、夕方からは部活指導が主に入るような気がしています。小田急線、相鉄線沿いでの出没率が高くなる日で演奏関係のリハーサルも都内が多いのでとてもありがたく、夜は音楽教室のレッスンをしたりもします。
・水曜日
茨城県に行く日なので仕事セット(譜読みする楽譜やパソコンなど)を持参し朝から最終のスクールバスまで学校にいる可能性が高いです。放課後は自分の練習をしたり、学校にいない日は演奏関係のリハーサルが入ります。
・木曜日
楽団指導のほか、音楽教室でレッスンをする率が高い曜日です。午前中に楽団指導があるというのがありがたく、午後はレッスンか演奏関係のリハーサル。平日の部活動レッスンも月、火、木に集中する見込み。
・金曜日
来年度から茨城県に行く日が増えました。それを機会に茨城県での活動を広げていきたいと思っています。ブログやSNSの更新、自分の練習などをする時間でもあるので大切に使っていきたいです。学校にいない日や先に予定が入っている日はコントラバスを積んで演奏関係のリハーサルをしています。
・土曜日
部活動改革以降、土曜の午前中に部活動のレッスンが集中するようになりました。午後はオーケストラの指導が準固定スケジュールで入り、やはり休日は本番が入る確率も高いです。社会人にとっては休日なので音楽教室でレッスンをしたりもしています。
・日曜日
音楽監督を務めるオーケストラ、指揮者を務める吹奏楽団、トレーナーを務めるオーケストラと練習が日曜日に集中しています。各団体の予定と合わせてスケジュールを調整したり、午後は音楽教室、個人でやっている教室も日曜日に開講することが多く、休日は本番が入る可能性も高くなります。
僕の場合はこんな感じで動いており、春から夏にかけてはレッスンなど指導関係の割合が増え、秋から冬にかけては演奏会シーズンとなり演奏関係の仕事の割合が多くなっていく傾向です。
学校の音楽鑑賞教室、アウトリーチの公演は平日、オーケストラや吹奏楽または比較的大きな規模のコンサートは休日が多め。
何もない日は休みにしたり、お出かけしたりこの辺りを自由に設計できるのがフリーランスの良いところです。
2025年の活動計画
昨年は親子コンサートでコントラバスを取り上げた企画に参加させていただき久しぶりにソロを演奏したのがとても良い経験だったので、今年もソロを演奏する機会を作っていきたい。実はコントラバスのソロ曲の楽譜を大量に譲ってただいたので「何か弾いて!」のときにパッと弾けるようなレパートリーを持てるようにしていきたい。これまであまり興味のなかった分野だから遅れをとっている感じはあるけど、一つ頑張っていきたいところ。
そして、長年悩んでいた奏法のことが少しずつ解決していく感覚がありその糸口となったのが指揮でした。左利きなゆえに右手を使う機会が圧倒的に少なく、弓を左で持った方が良い音がしたときは本当に凹みましたが、指揮はあえて右で振り右腕を使う機会を増やしたら以前よりも余計な力が抜けるようになり、演奏でもその変化を感じることができました。
演奏家として、そして指導者として奏法の研究は生涯の課題だと思うので、引き続き練習、研究を重ねていきます。
他には茨城県での活動の幅を広げていくこと、そして昨年から変わらぬ目標で、アマチュア楽団はメンバーにとってのサードプレイス(家でも職場でもないもう一つの居場所)でありたいという思いを形にしていきます。
音楽的な成長も、演奏技術の向上もその居場所の心地よさの先にあると思うので、まずは戻ってきたくなる場所作り、そして本気で音楽に打ち込める環境を指揮者という立場で整えていきます。
それから、一つやりたいこととして本格的に音大生やフリーランスの若手音楽家のキャリア支援に力を入れていきたいと思います。
というのも自分も高校の音楽科でコントラバスを教えて受験生を持つ他、音高・音大受験の相談を高校生だけでなく保護者などからも受けることが増え、やはりそこで共通して上がってくる話が音大卒業後の進路です。
キャリア支援のスタイルはたくさんありますが、まずは業界や世の中の普通や常識にとらわれずいろんなことにチャレンジしている過程を発信し「こんな活動スタイルもあるんだ!」というヒントが伝えていきたいと思います。
2025年度もあっという間に終わってしまうと思うので同じ時期に一年を振り返って良かったと思えるような時間にしていきます。
フリーランス音楽家サバイバル論はどんどん更新していきます。
ぜひ、読みにきてください!