昨日は夜中に大きな地震がありました。
皆さんの住んでいる地域は大丈夫でしたか?
僕はちょうどclubhouseでお話をしていたら速報が来て、大きな揺れを感じてすぐに停電。
電波も悪くなってclubhouseでの会話が途切れ途切れになってしまい退室。
2時間ほどで復旧しました。
東北や会津には一緒に演奏した仲間もたくさんいるので、皆の無事を祈るばかりです。
SNSでの発信で広がった音楽の輪
さて、本題に入ると先月末からSNSやclubhouseでいろんな人と出会い繋がり再会し、会話を楽しんでいます。昨日も音楽家や音大生に向けた無料相談会を開いたり、clubhouseで現役音大生と音楽とキャリアの話をしたりして、気づけば夜中の3時前までやっていたように思います。
ここ2週間ほどで、ほんとうにたくさんの人とお話をする機会に恵まれ、いろんな会話をしてきたので、ここで僕が喋っていたことをまとめてみようと思いました。
記憶を辿って書いていくので、抜けているのものあるかもしれません。
オンラインレッスン にまつわる話
音楽家や音大生に向けた無料相談会の中で話していたのはオンラインレッスンについて。
僕は2019年の春にオンラインレッスンをはじめたけれど人が集まらず辞めてしまい、コロナで最初の緊急事態宣言が出たときに、過去の失敗を振り返りもう一度オンラインレッスンをはじめました。
オンラインレッスンをはじめた当時の記事(今と料金プランも違います)
レッスンをはじめるにあたり悩んだのがプランと金額設定でした
オンラインレッスン の受講回数を自由にしてみた理由
なんで回数自由にしたの?とよく聞かれたお話
実際に回数自由のレッスンをやってみた感想
相手のライフスタイルに合わせて伸び率をデザインすることができたのがよかった
演奏やレッスンと、活動の幅をどうやって広げていくか
これから音大を卒業して演奏家を目指す人、そして音楽家として活躍している人たちと話をする中で出てきた話題が活動の幅をどうやって広げてきたかという話。
僕は足し算で軸を作り、掛け算で横に広げていくというスタイルをとっており、自分の活動軸となっているコントラバス奏者としての活動をA領域、次に演奏家という領域で得た経験やスキルと教えることが好きという感情を掛け算してレッスン、つまり教える仕事をBという領域を作りました。
この二つの領域を線で結び、そこに吹奏楽が好きという感情を掛け合わせてC領域を作る。
この3つに地点を線で結んだところが自分の活動面積。
A.B.Cと三角形が作れたら次はD領域を目指す
次はここで得たスキルでD領域を作り自分が持つ面積を広げていく。
僕であれば神奈川県がD領域に該当して、千葉と神奈川の二拠点生活へと繋がっていく。
パイは奪わす育てる
僕たちがいる世界は実力社会で音楽家の数に対して仕事の数が少ないためパイの奪い合いが起きる。
そうした中で切磋琢磨し一切れのパイにたどり着くことで成長できるけど、パイは奪わず育てていくという考え方を持つと戦わずして勝つという戦略が取れる。
そして、新しいことは余白から生まれるので仲間にパイを分け与えることでコミュニティが生まれ、仕事を回すことができ、余白で新たな領域を作る準備もできる。
一人で大きなことはできなくても小さな面積でも領域を増やすことで収入を分散化させ、ある程度のサイズになれば安定した生活を送れるのではないかと考えている。
ドラゴンクエストの世界でスライムが8体集まるとキングスライムになるというところです。
僕はこうしたスタイル。
Clubhouseで音楽家対談ではとても興味深い話も聞けました。
この記事はこちら。
ブログで発信を始めたきっかけ
それからブログの話もしました。
僕は自分の活動を広げていく、自分の活動を知ってもらうためにブログをはじめたと思われることがありますが、実ははじめたきっかけは文章を書く練習でした。
そして、吹奏楽におけるコントラバスに関する質問や相談を受ける機会があり、どこかで悩む誰かに向けた記事を継続して発信していく中で認知されるようになり、活動の幅が広がっていきました。
今は、自分の活動を広げていくためにも記事を書いていますが、きっかけはこんな感じ。
2015年当時ブログを見つけたので公開します。
タイトルは「復活」そうやら復活したようです。
中高生からの質問や相談を形にする
Twitterを使って「レッスンをしてきました!」というようなことをつぶやくと、指導校の中高生からいいねがついたりコメントがあったりという感じでSNSでの交流がはじまって、とある遠方に住んでいるコントラバスを弾く高校生の女の子からのDMをきっかけに、これって同じ悩みを抱えてる人が他にもいるんじゃないかと、コントラバスに関する発信を積極的にするようになりました。
当時書いていた、吹奏楽コンクールの課題曲の分析
毎年5つの課題曲の中から1曲を選んで演奏する吹奏楽コンクール。コンクールメンバーに選ばれたいけど周りに教えてくれる人も先輩もいないという相談に書いた記事。
他の4曲も全て分析して執筆。
この辺りから認知されていったように思います。
教則本出版の夢から全部無料で公開しちゃった話
アメブロにも書いていましたが、吹奏楽におけるコントラバスについて知っておきたいことまとめた資料を教則本として出版するのが夢でした。
だけど、何者でもない、認知度もない、目に見える実績もない、繋がりもない自分が教則本を出版したところで何になるんだろうという思いがあり、いつかを待つのではなく全部公開してみようと思い過去に何度か全ページ無料公開というのをやっていました。
一番最初は2015年か2016年。
まだ楽譜が作れなかったので既存の教則本の解説だけ書いて指導校に渡していたものです。
そして2017年からは明日のためのレッスンノートと題し、秋から春まで毎週1記事ずつ更新して世代交代した1年生、2年生が胸を張って先輩になれるきっかけを作ろうレッスン記事を書きはじめました。
2017年版 明日のためのレッスンノート
ここからはじまり、気合と根性とガッツで毎週更新すると決めたレッスンノート。
7ヶ月連続更新を終えた最後の記事。
趣味が出てますね。笑
ドラクエが好きで、大好きなドラクエ2のエンディングテーマと一緒にノートを読み続けれくれた中高生へのメッセージを添えて7ヶ月連続更新の旅を終えました。
そして翌年2018年は一年経った今の視点でノートをリライト。
また7ヶ月連続更新の旅へと出かけます。
2018年版 明日のためのレッスンノート
2018年版レッスンノートのエンディングはEXILEの「道」でした。
この曲は、自分が吹奏楽指導者としてのキャリアをスタートさせたとある高校吹奏楽部とお別れするとき最後に演奏した曲で思い入れのある曲。
このときに生徒たちの前で「何年かかるかわからないけど、千葉で腕を上げて必ず神奈川に戻ってくる」と言い学校を去り、今があります。
そんな感じで今、2020年版を更新しているのがレッスンノート。
1対1を丁寧にめちゃくちゃ繰り返す
何者でもない自分はまず1対1をめちゃくちゃやるところからはじめたことを覚えています。
- 質問箱で無料で質問に応えまくる
- LINE公式アカウント(当時はLINE@)での質問にも全部返事を書く
- 文字数が足りなければ追加ツイート、写真にコメント、動画を送る
とにかく全部やってみるということをやっていました。
ここで得られたのが現場の声で、このやりとりは財産となり今レッスンの現場で生きています。
質問箱はある程度答えたらブログにまとめるというのを繰り返していました。
当時の記事はこちら(全8記事あります)
そして、自分が認知されるようになり
- 栃木県出張レッスン(2018)
- 中高生のためのコントラバスワークショップ(2019)
- オンラインレッスン (2020)
と繋がっていくように思いました。
無料に対する考え方
この質問箱に無料で答える、楽譜を無料で公開するということに関しては賛否両論ありましたが、ただ無料で公開する、時代の流れに乗って無料公開となると上手くいかないどころか情報をダダ漏れさせて終わってしまいます。
なので、お金を発生させる場所を考えた上で無料というスタイルを取り入れるということが大事。
僕は情報を無料で公開して体験でお金をいただくという形にしていました。
情報は自分を知ってもらう入り口で、その先にある体験は自分にしかできないこと。
その体験がレッスンで演奏でコントラバス。
なので、コントラバスに関するノウハウは無料、生きた言葉と音を交わすレッスンという時間は有料という形にして無料で公開、無料で答えるというスタイルを取りました。
吉田佐和子さんによるインタビュー記事
去年、ご縁あってNPO法人ネクストステージ・プランニングで連載されている『What's new life style』という記事で僕のインタビューが公開されました。
僕が発信を始めた頃にブログを読んだり、発信の仕方をとても参考にしていた吉田佐和子さんとのご縁でインタビューを受ける機会をいただいた記事です。
記事の中に載っているピアニスト・崔 理英(さいりえ)さんも同じ時期に発信を始めた一人です。
おわりに
ここ二週間でClubhouse、Zoomでの相談会を通して話してきたことをまとめてみました。
Clubhouseを繋げば、これまで聞いたことがない身近な人の苦労話やめちゃくちゃ努力してきた話を聞かせてもらう機会があり、自分が発信するのを躊躇ってしまいそうになりますが、それでもこうやって自分がやってきたことが誰かの参考になれば嬉しいし、自分の励みにもなります。
なので、これからもガンガン発信を続けていきます。
音楽家や音大生に向けた相談会、SNSや発信と書いてありますがそこに限ったものではないのでお話ししたい人は連絡いただけたらどんどん繋ぎます。
とにかくみんなでこの状況を乗り切って行けたらと思います。
頑張っていきましょう!