先日、吹奏楽指導者や部活動指導員、吹奏楽指導に興味があるという若手の音楽家を集めた井口会という会を開いてみました。
吹奏楽の世界には◯◯会といった集まりがあって、大きところだと料亭で新年会をやったり、コロナ前であればみんなで肉を食べたり、夏の吹奏楽コンクールに向けた決起集会をしたり、とにかく集まってワイワイ楽しんで情報交換をするような会なのですが、こうした会で広がる音楽の輪は自分の活動の幅を広げてくれたり、貴重な情報交換の場所になったりしていました。
なので、同世代の間でも今集まれるような人数で開催する会合みたいのができたらいいなと思っており、今回は部活動指導員として学校に勤務する音楽家たちを中心にはじめて会合を開いてみました。
「行きたかった!」という声もあったのですが、即日定員になってしまったので後から知った方などごめんなさい!また企画します。
部活動指導員の役割
今回は、演奏家として演奏活動をしながら吹奏楽指導者や部活動指導員としてのキャリアを持つ音楽家、そして吹奏楽指導に興味があるという若手、お笑いやエンターテイメントの世界、演奏会の司会などで吹奏楽に関わる仲間を集めた会で、共通するのは全員が吹奏楽という文化に関わっているということ。
そして多くが、部活動指導員として学校に勤務している音楽家。
部活動指導員をはじめたきっかけ、それぞれの指導法や指導員としての立ち位置、教育に関わる人としての考え方や部員との向き合い方、ここだから話せる悩み、部活動指導員の労働条件やどうしたら、部活動が良い方向に迎えるかなどなど、熱い話がたくさん聞けました。
名選手、名監督にあらず
先日、部活動指導員のアンケートをTwitterでとった際、演奏活動と両立できるかが不安という欄にも票が入っていたのですが、昨日のメンバーで吹奏楽指導に関わる人たちは、部活動指導員という共通点があると同時に、それぞれが現役の演奏家であることも、もう一つの共通点でした。
ソロリサイタルを開催している人やオーケストラ、吹奏楽、芸術鑑賞会やイベント出演などさまざまな分野で活躍し、部活動指導員としての顔も持ち合わせている面々です。
そこで出たのが名選手、名監督にあらずだよねという話。
この言葉は、どんなに優れた選手であっても、必ずしも優れた監督になれるとは限らないというような意味だったと思います。
これは部活動指導員、吹奏楽指導も同じで、どんなに優れた演奏家であっても、必ずしも優れた指導者になれるとは限らないというところ。
部活動は人間教育の場
実際、部活動は人間教育の場であり、吹奏楽という分野を選んだ生徒たちが楽器や吹奏楽という演奏形態に触れることで、人間関係を学んだり、表現する楽しさ、目標に向かってを何かを成し遂げるといった過程の中で人間性や社会性を身につけていく場所なので、ただ楽器の演奏技術を高めたり、多くの時間を部活動に費やしコンクールで良い成績を収めるだけでは成り立ちません。
楽器を演奏するスキルとは全く別のスキルが求められることから、指導する側の大人の人間性が大きく生徒たちに影響を与えることにもなってきます。
そのあたり、自分はまだまだ未熟ではありますが、同じ世代の指導員同士でこの辺りを熱く語れる機会はとても貴重なものでした。
吹奏楽盛り上げていこうぜ!
長々と書いてきましたが、同世代の吹奏楽というジャンルに熱い思いを持った仲間たちが集まって吹奏楽指導や部活動、そして部活動の地域移行について語り尽くしてきました。
僕も今年から、部活動指導員としてとある地域の学校に勤務しているわけですが、昨日は指導員としての経験も長い仲間たちがたくさんいたのでとても有意義な時間となりました。
改めて、参加してくださった方々ありがとうございました!