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指揮研修生の成長日記 #2 『ペンライト大作戦』

コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。

オーケストラや吹奏楽、室内楽でコントラバスを弾いたり、吹奏楽部やアマチュアオーケストラ、吹奏楽団のパート指導・合奏指導をしたり、指揮者を務めています。

この日記は、コロナ禍に生まれた何もない時間を利用して東京音楽大学の指揮研修講座で指揮を学ぶ僕が、指揮研修生として勉強を重ねていく過程を発信していく日記です。

なぜ、指揮を学びに行っているのかを書いた記事はこちら

なぜ今、指揮を学びに行こうと思ったのか。

指揮はどこでも練習できる

初回のレッスンを終え、帰りのロマンスカーの中で指揮棒を握ってみたり、自分の姿が窓に映ると教わった構えをしてみたり、コントラバスと違って指揮ってどこでも練習できるなと思いました。

点がどこにあるか、アウフタクトはどの位置なのか、考えてみるとわからないことや答えられないこともたくさんあって、まずは図形の書き方を教わったのでこれは視覚的に捉えられたら良いと思い、帰りに池袋のドン・キホーテでペンライトを買ってきました。

部屋の電気を消して、窓に映る自分がペンライトを指揮棒にして手を動かしてみると、自分の描く図形を視覚的に捉えられます。

それからというもの、夜中にペンライトで指揮を練習し、そのままライトを灯にして手を動かしながら暗い部屋を移動してトイレなどにいくため夜中に自宅を警備している人のようになっています。

心理学との相乗効果

わからないこと、答えられないことがあって自分の知識のなさに撃沈するかと思ったら、一つ新しいことを知るたびに自分が成長したような気がしてどんどん嬉しくなっていく自分がいました。

これ、以前の自分なら「こんなこともわからない自分はなんてダメなんだろう」とか「こんな奴が指揮台に立って振ってたなんて恥ずかしい」やら「そんなことする暇あったら勉強しないと」という方向に自分の感情が向かっていたので、これは大きな変化でした。

「出てくる音が遅い」と感じてたとき、その原因がアウフタクトで手の動きが遅くなっていることに気づいてない自分にあったことを知り、これは今まで自分の指揮で演奏してくれてた人一人ずつに「わかりにくくてごめんなさい!」と焼肉奢って謝罪巡業レベルだなと思いました。

暖かく見守ってやってください。

こんな感じで、できない自分が変化していく過程だったりを喜んだり、ふと冗談を思いつくなんてどうしたかとここ数年の出来事を振り返ってみると、心理学を勉強していること、そして自分がレッスンで生徒に伝えている小さなできたを素直に受け入れるということに繋がりました。

自分の中に変化というのは気づきにくいですが、どうやら良い方向に相乗効果が出ているようです。

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イグチシンノスケ

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。板橋区演奏家協会理事。ルロット・オーケストラ、ブラスエクシードトウキョウメンバー。

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