音の階段を一段上って。コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより「第1ポジション」

明日のためのレッスンノート(vol.11)

吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って更新している『明日のためのレッスンノート』先週は、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより、ハーフポジションの解説をテーマに話を進めてきました。

前回のレッスンノートで解説したハーフポジションはマスターできましたか?

音と音の間隔が広いので、押さえることが大変なポジションですが、教則本で一番最初に覚えるポジションとして扱われる大切なポジションですので、しっかりと身につけていきましょう。

はじまりはここから。コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより「ハーフポジション」

今週はハーフポジションの次に覚えるポジション、第1ポジション(ファーストポジション)へと進みます。

ポジションを確実に覚え、より良い音程、より豊かな響きでバンドを支えていけるように一緒に頑張っていきましょうね。

コントラバスの12のポジション〜第1ポジション

コントラバスの運指表に基づいた12のポジション。

今週はハーフポジションから音が半音高くなった、第1ポジションを解説していきます。

第1ポジション(ファーストポジション)とは

コントラバスの教則本で、ハーフポジションを覚えたら、次に覚えるポジションとして解説されていることが多いポジションです。

ハーフポジションから音が半音上がったポジションで、1の指は各弦の開放弦の音から全音上がった位置にセットします。

各弦の音の並びは

  • G線(ソ)…ラ→シ♭(ラ♯)→シ
  • D線(レ)…ミ→ファ→ソ♭(ファ♯)
  • A線(ラ)…シ→ド→レ♭(ド♯)
  • E線(ミ)…ファ♯(ソ♭)→ソ→ラ♭(ソ♯)

となります。

第1ポジション

この楽譜をプリントしたい人はこちら!

第1ポジションを弾いてみよう!

メトロノームは少し遅めの44〜に設定してあります。

左手の形を崩さず、弓と弦が直角になっているかを確認して弾いてみよう!

  • まずは元気よく音を出す
  • 次は弓を全部使って弾いてみる
  • 今度は二分音符は半弓(1/2)全音符は全弓

音程が定まらないときに探りながら弾いているといつまでたっても良い音程は作れません。

まずは思いっきり音程を外しても元気良く弾くこと!そして、次に弓を全部使って見いてみたり、弓の配分を考えて弾いてみましょう。

創意工夫して練習することが大切です。

ピアノと合わせてより良い音程を作ろう

個人練習の時間、またはパート練習の時間を使って、毎週アップしている楽譜をピアノやハーモニーディレクターで弾いてもらうとより良い練習ができるでしょう。

これは実際に僕もレッスンでやっている練習方法です。

より上手くなりたいあなたもぜひチャレンジしてみてください。


チューナーを活用しながらピアノと合わせよう!

お友達にピアノやハーモニーディレクターで音程を取ってもらいながらポジションを覚えていく練習をしていきます。

空いている時間に「ちょっとピアノ弾いて!」と部活の仲間に声をかけてみましょう。

そして、この楽譜を一緒にピアノで弾いてもらいます。

このとき、チューナーもしっかりと準備して、自分が出している音程とピアノの音程が合っているか、チューナーを見ながらチェックしてもOKです。

まだ弦を押さえることに慣れていない人は段々と音程が下がってくる傾向にあるかもしれません。

チューナーを見ながらで良いので、自分の癖を見つけてみよう。


チューナーを外してみよう!

「音程はチューナーを使わずに耳で合わせるべき」というのが理想ですが、はじめはチューナーを使ってOKです。そして、チューナーを使って音程が合ってきたら、ここで初めてチューナーを外してピアノの音と自分の音程の高低差を耳で判断して合わせる練習をしてみます。

まずは自分の癖を知って、そここから耳で合わせていくことを習慣化させていきましょう。

チューナーは使いたければ使えばよし、使わなくてもよし。

自分の耳で音程の高低差を判断できるように自分の耳を育てていこう!


テンポはゆっくりから「最高に良い音」で弾こう!

テンポはゆっくり、ひとつひとつの音を丁寧に、最高に良い音で弾いていきましょう。

楽譜にテンポ44〜と書かれています。

弓の位置、左手の形を気にしながらひとつずつ音を大切に弾いてください。

この、ピアノと音合わせる練習はより良い音程感覚を磨くために、とてもおすすめな練習です。

こうした練習を習慣化ていくことで、各ポジションをしっかりと覚えていってください。

第1ポジションまでで、弾けるスケール

第1ポジションをを覚えたら全調スケールの楽譜を使って下記のスケールを弾くことができます。

調は全調スケールの楽譜に書かれている順番に記載しています

  • 長調(dur)

As-dur(変イ長調)、Ges-Dur(変ト長調)、H-dur(ロ長調)

E-dur(ホ長調)、A-dur(イ長調)、G-dur(ト長調)

  • 短調(moll)旋律的短音階・和声的短音階

a-moll(イ短調)、g-moll(ト短調)、f-moll(ヘ短調)

b-moll(変ロ短調)、fis-moll(嬰ヘ短調)、h-moll(ロ短調)

を弾くことができます。

※g-mollの高いGが(4)と書かれていたら開放弦(0)にして弾いてください。

ポジションは知識と身体で覚えていきます。

第1ポジションをマスターするだけでも、一気に弾ける調が増えましたね。

ハーフポジション、第1ポジションの音の並びを知識として覚え、ひとつずつ良い音で練習していってください。

おわりに

『明日のためのレッスンノート』今週は、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより「第1ポジション」をテーマに進めてきました。

次回『明日のためのレッスンノート』は、第1ポジションからまたひとつ先へ進み第2ポジションを覚えていきましょう。

アンサンブルコンテストや地区音楽会の時期、忙しいかと思いますが日々の積み重ねが大切です。

毎日少しづつで構わないので、ポジションを覚える時間を作ってみてください。

今週も、練習おつかれさまでした!


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ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。