「ポップスの楽譜どうしてる?」エレキベースの楽譜をコントラバスで演奏するときに知っておきたい5つのこと。

明日のためのレッスンノート(vol.26)

吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新している「明日のためのレッスンノート」今週は、定期演奏会シーズンのレッスンで多く相談を受ける「コントラバスでエレキベースの楽譜を演奏すること」について考えていきたいと思います。

演奏活動と合わせて定期演奏会シーズンのレッスンが続き多くの学校に顔を出しています。

どの学校も、部のカラーを活かした企画で演奏会の準備でいる時期。

僕も可能な限り足を運びたいと思っています。

さて、今週はこの時期のレッスンで多く相談を受ける「エレキベースの楽譜をコントラバスで弾くこと」について、僕なりの考えを書いていきます。

コントラバスとエレキベースは似ているようで全く別の楽器。

でも、一緒の楽譜が配られた。

「これをコントラバスで弾くの!?」と思ったこと、ありませんか?

エレキベースをコントラバスで弾くこと

吹奏楽の魅力はジャンルを超えたいろいろな音楽を演奏できること。

僕は中学校でオーケストラ部に所属し高校は吹奏楽部だったので、吹奏楽部の演奏するジャンルの広さに驚いた記憶があります。

そして、エレキベースの楽譜を高校生の頃に弾いたときは「これ本当にコントラバスで弾くの!?」と疑問を感じたことがありました。

結論を先に言うと、演奏できればオッケー。

でも、中にはコントラバスでは不可能に近い動きをする音型が出てくることも多々あります。

吹奏楽部のレッスンでは、これらの楽譜を持ってきて「ここが弾けいないんですけど…」と相談を受けることがよくあるので、今週は僕がレッスンを通して提案している、ポップス合奏のときに知っておきたい ことを紹介していきます。

指定がなければ「arco(弓)」で弾いてみる

エレキベースの楽譜にはコントラバスもこの楽譜を使うような指示が入っていることが多いです

そうした場合、pizz(ピッチカート)の指定がなければ基本的にarco(弓)で弾いています。

中には、pizzと書かれていても演奏不可能な場合があるので、楽譜に忠実に演奏することも大切ですが「弾きやすように弾く」という考えも持っておきたいところです。

ある程度の音量になったら聴こえなくなってしまうのは仕方がないので、エレキベースやチューバに任せます。

初心者は「リズムを簡単にする」または「コードの音だけを弾く」

コントラバスを始めたばかりの人が一番苦労するのも、実はポップスの楽譜ではないでしょうか。

とくに、流行りの曲を集めたメドレーや、軽快なテンポの曲はベースラインが細かい動きをしていることが多いので、これをコントラバスで弾くのは大変なことになります。

そうした場合は、八分音符は四分音符にしたり、装飾音符や細かい動きは弾かないでリズムを簡単にしてみることを提案しています。

また、楽譜にコードが書かれていたらその音だけを伸ばしていのも良いと思います。

楽譜の上に「C」と書いてあれあ「ド」を伸ばす。

僕が初心者であれば、これだけでも演奏できて合奏に参加できたら嬉しいです。

まずは、自分が弾ける範囲で合奏に参加することが大切といった考えの中での提案です。

チューバ譜をはじめとした「他パートの楽譜」を演奏する

これは、僕がよく提案しているアイディアです。

コントラバスが複数いて、一人がエレキベース、他はコントラバスとなったときはチューバと一緒にチューバ譜を演奏すると音の数も少なくて演奏しやすいです。

左手の無理な負担も減ります。

そして、チューバ譜を使う最大のメリットは、コントラバスのピッチカートを生かせること。

チューバの楽譜を演奏して「ここpizzにしたらいい感じになりそう!」って場所があったらpizzで弾いてみるのも、良いと僕は考えています。

実際、僕はよく「ここpizzにしない?」と提案をしています。

弦の響きでバンドを包む、ピッチカートを効果的に使う

バンドの音が薄くなったときや、周りが長い音価の音符を吹いているときコントラバスの弦を弾くと、バンドが弦の響きに包まれることがあります。

弾いている自分には聴こえなくても、客席で聴くとしっかりとpizzの音が聴こえています。

楽譜にか書かれていませんが、練習の時間に「とりあえず、pizzでやってみる」を繰り返していくと、効果的なpizzの使い方がわかってくるかもしれません。

先ほど書いたように、チューバの楽譜を演奏するときに効果的です。

チューバ奏者や指揮者と相談して「ここからpizzで演奏してみます」と話してみてください。

音楽的に一番「いいね!」と思うスタイルで演奏する

最後はこれです。

どのパートの楽譜を弾こうが、弓で弾こうがpizzにしようが正解はありません。

僕が一番大切だと思うのは、音楽的に一番「いいね!」と思うスタイルで演奏することです。

なので、まずは配られた楽譜で音を出してみて、何か問題があれば解決策として上記のことを参考にしてみてください。

そして、指揮者の先生や低音セクションと相談して「何が吹きやすいか」考えてみてください。

吹奏楽のコントラバスの魅力がキラリと光る場面が出てくるかもしれません。

おわりに

「明日のためのレッスンノート」今週は、エレキベースの楽譜をコントラバスで演奏することについて考えてきました。

この相談は、とくにこの時期に多い内容です。

もし、同じような悩みを抱えている人がいたら、日々の練習の参考にしてくださいね。

さて、次回「明日のためのレッスンノート」は後輩指導のノウハウ、僕が思う理想の先輩像と教え方をテーマにお話ししていきます。

それでは、また。


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ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。