コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
クラシック音楽を中心にコントラバス奏者として活動するほか、中学高校の吹奏楽部やオーケストラ部、大学サークルでコントラバスの講師を務めたり、アマチュア楽団の指揮・指導にあたっています。また、今年より取手聖徳女子高校の音楽科でコントラバスの講師を務めています。
さて、今日はとある出来事について書いていこうと思います。
というのも、僕は昨日スマートフォンを落としたんですね。
置いてきた、忘れてきたと言った方が正しいかもしれませんが、丸一日スマホがない生活をしていました。
デジタルデトックスとかスマホ断ちなんて言葉もありますが、突然「あれ?スマホがない」となったときにどんなことが起きたのか、なんでも揃った令和の現代にスマホなくてもなんとかなるよね?と思いながらも、実はメチャクチャ不便を感じた昨日の記憶を綴っていきます。
スマホは無事に手元へと戻りこうして記事を書いています。
ご協力くださった皆さまありがとうございました!
手帳を見ながら振り返る昨日のスケジュール
まず、スマホを落とした日のスケジュールを書いてみます。
フリーランス音楽家、とある日の予定
- 10:00〜11:30
東京都江戸川区で仕事
- 13:15〜16:30
神奈川県川崎市で仕事
- 18:00〜20:00
オケでご一緒した方にお誘いいただきご飯会
- 22:00〜22:30
演奏会の電話打ち合わせ
ざっくり書くとこんな感じで、移動時間にメール返信、仕事の連絡や事務作業、SNS更新などを済ませる流れ。
スマホがないと気がついたのは、午前中の現場を終えて駅まで約20分ほど歩いたところ、改札の前でモバイルSuicaをピッとするのにスマホをカバンから出そうとしたらスマホがない。
この日は大きなトートバッグにスコア6冊、楽譜1冊。本3冊、パソコン、手帳にノート、ペンケースにお昼のおにぎり、ペットボトル、録音機にその他小物とたくさん入れていたのでスマホを探すのも一苦労。
とりあえず財布のSuicaで改札を通り駅のホームのベンチでもう一度カバンの中身を全て出してみるものの、やっぱりスマホがない。
過去にあったスコアの間に挟まってることもなく、本やノートの間にもなく完全にない。
「スマホ落とした、でも戻ると次の仕事に間に合わない」
心の中でこんなことをつぶやき、次に思ったのが
「でも、落とした場所は多分会場だと思うしパソコンでスマホ探せるしショップで一時的に利用を停めてもらって落とした場所見つけたら電話して車で明日にでも車で取りに行けばいいや」
と現代ならではの発想で乗り越えようとしました。
そして、本を読みながら次の現場へと向かいます。
スマホを探すのに時間を使ったのでお昼ご飯はなし。
なんでも揃った時代だからこそ感じる不便さ
午後の仕事に来たときに耳にしたのが「さっき、◯◯さんが井口さんのこと探してました!」
と。
よりによってこんなときに、ごめん今スマホ落としちゃったんだ。
その後、その人とは会えて仕事も終え、次は先日のオケでお世話になった方が誘ってくれてのご飯会。既にお店は予約を済ませ、時間も伝え僕は15分前にはお店にいる予定だったので、何かイレギュラーなことが起き連絡をいただくような形がなければOK。
なので、ご飯会までの1時間半で
- スマホ探し
- 携帯ショップで利用停止の手続き
- パソコンから送れる連絡を済ませる
を済ませること。
仕事場から駅まで徒歩15分、残りの時間で全てを済ませることがミッション。
この先、頭の中フル回転でした。
人に道を尋ねづらい
早速、現場を後にしまずはソフトバンクショップへ行く予定だったけれど
「あれ、ソフトバンクショップってどこだっけ?」
さっき仕事の合間にスマホで一番近いソフトバンクショップの場所教えてもらって頭に地図入れていたけど、いざとなると探すの大変。
昔だったら地図とかプリントアウトして持ってたよな〜と思いつつさらに感じたのがコレ。
「ソフトバンクショップってどこにあるかわかりますか?」の一言が聞きにくい。
そういえば、携帯持つ前とか人に道を聞いたりしてなかったっけ。
聞いたこともあるし、聞かれたこともあるし、でも今はスマホがあるから地図を開いていきたい場所を検索すれば解決するので、そういえばここ何年も人に道とか聞いてないや。
そして、なんでも親指で解決できる世の中を生きていたからか、人に道を聞くということに抵抗を感じるようになっていた。
もう少しだけ探してみてなんとか発見。
だけれども、店員さんが全て対応に当たっていて待ち時間が約15分。
ダメだ、この15分何もできないのはマズい。
とりあえず時間も限られているのでWi-Fiと電源があるカフェ探しへ。
Wi-Fiがないと何もできない
この辺りにはドトール、サンマルクカフェ、そしてスターバックスがある。
なのでどこかで電源とWi-Fiさえ確保できたら必要最低限の連絡は取れると思い各店を巡るも全て満席で席が空くような気配もなし。
そしたらコメダ珈琲にWi-Fiも原電もあると思って行ったら順番待ちが多数、待ってたら18時になってしまう、ならば駅前のデニーズにしようとデニーズへ向かい、Wi-Fiとコンセントを使いたい旨を伝え席に案内していただくも、Wi-Fiはスマホで2次元バーコードを読み取り使用してくださいとの案内を受け断念。
実はスマホを落としてということを伝え「ごめんなさい!」と退店。
残すは駅前にあった漫画喫茶。
入店し、スマホなしでWi-Fiの利用が可能なことを確認し30分の料金を払い席へ。
公衆電話を探せ!
まずはパソコンを開いてメールの返信。
仕事の連絡、そして電話で打ち合わせを予定していた方に事情を話しオンラインMTGは可能かの打診、そしてスマホを探すアプリを起動してスマホのありかを検索。
「やっぱり!会場にある」
同時にX、Facebook、Instagramでスマホを落としたため連絡が取りにくくなる旨を発信。
スマホを落としてしまい、本日連絡が取りにくくなっています🙏もし御用の方はDMからの連絡をお願いします!
— 井口信之輔|コントラバス𝕏吹奏楽指導 (@igu_shin) March 9, 2024
そして、午前中の現場の方からスマホ受付に預けてます!の連絡。
ありがとございます!最高です!
となると、最低限のメール連絡を済ませたら会場の閉館時間を調べてメールで問い合わせ。
ホームページからお問い合わせページを開くと、メールアドレスがない。
記載されているのは電話番号のみ。
「となると、公衆電話だ!」
現在地の住所と公衆電話で検索し、公衆電話の場所を調べたら駅前のロータリーにある。
次の予定まであと20分。
パソコンで調べた会場の電話番号を手帳にメモし、公衆電話の位置を頭の中に叩き込み退店。
駅前のロータリーを探しまわって公衆電話を見つけ、運良く財布に小銭が入っていたのでそのまま100円玉を入れて会場に電話、
閉館時間が21時30分であることがわかったので、できやら今日中に、間に合わない場合は明日に取りに行くと伝え今できることは全て完了。
いつ電話が切れるのかわからず、10円玉を何枚か入れてドキドキしながら数年ぶりにお世話になった公衆電話。テレホンカード1枚くらい持ってた方がいざというときに良いかと本気で思いました。
ここまで約1時間ちょっと、めちゃくちゃ頭使いました。
閉館ギリギリでも会場へダッシュ
18時からはオケの本番でお世話になった方とご飯、ただスマホを落として会場へ行く旨を伝え20時までにさせていただき(ごめんなさい!)終え、20時11分の電車で午前中の会場へ。
21時16分に最寄り駅に到着、からの駅前にタクシーがいるのは知っていたので即タクシーへ乗り込み21時25分くらいに会場到着。
受付に行き、事情を伝え無事にスマホを回収することができました。
そして、会場から駅へと歩き、駅のロータリーに21時50分くらいに到着。
近くにあったベンチで資料を広げ、スマホを回収できた旨を伝え演奏会に向けた電話会議。
一応、終電を調べたら22時30分過ぎ。
電話を終えたのが22時15分ごろ。
そして、SNSでスマホ回収とお礼を投稿し
スマホ回収してきました!午前中の現場に忘れてきたことがわかり会場の受付に預けてくださったおかげで閉館ギリギリに滑り込みセーフで受け取れました。スマホ忘れてます!の連絡から心配のLINEやDMなどなどありがとうございました。本当に助かりました!!!
— 井口信之輔|コントラバス𝕏吹奏楽指導 (@igu_shin) March 9, 2024
ここでどっと肩の荷が降りにお腹が空いてお昼に食べ損ねたおにぎりを食べようとしたら、一日の慌ただしさを物語っているように板みたいになっていました。
神奈川から江戸川文化センター閉館ギリギリ滑り込みのスマホ回収劇を終えて安堵したのか新小岩駅前のベンチでお昼に食べられなかったおにぎりを食べてる。板みたいになったおにぎりが慌ただしい一日を物語ってます。令和の現代にスマホがない生活が思った以上に不便だったので後日ブログ書きます pic.twitter.com/MQ51F5lodz
— 井口信之輔|コントラバス𝕏吹奏楽指導 (@igu_shin) March 9, 2024
一日、お疲れさまでした。
新宿へと総武線に揺られ、新宿から最終のロマンスカーで伊勢原へ。
予定通り終電で帰宅でき、日付が変わってから帰宅しました。
おわりに
スマホがない。
それだけで、現代って思った以上に不便になるんだなと感じた長い一日でした。
お店の場所が調べられない、かといってググれよって自分で突っ込みたくなるような抵抗感で人に道を尋ねにくくなってた自分に気がついたり、電話番号をメモして公衆電話を探し回ったりする中でふと頭に浮かんだのがなんでも揃った令和の現代でスマホを落としたら思った以上に不便だった話というタイトルでした。
スマホを回収して今回の問題が解決したらブログを書こうと思い書き終えたので、今回の一件はコレにて終了です。