コントラバス奏者、吹奏楽指導者、指揮者の井口信之輔です。
コントラバスを弾いたり教えたり、吹奏楽部やアマチュアオーケストラの指揮・指導をしたり、高校音楽科でコントラバスの講師をしたりしています。
さて、noteでフリーランス音楽家サバイバル論というマガジンをスタートさせました。記事はブログとnoteで更新し、踏み込んだ話は有料で販売します。
今日は、10年以上フリーランスで音楽の仕事をしている人に多い共通点を書いていこうと思います。
とくに僕の周りに多く、また自分自身も忘れてしまうこともありますが大切にしていることです。
お礼のメールをしよう
僕は今年でフリーランス13年目となりますが、食べていけるのは一握りと言われる音楽の世界で10年以上フリーランスで仕事をしている人にはある共通点があるなと感じることがありました。
全ての人がそうかは分かりませんが、僕の周りは圧倒的にそういう人が多いです。
それは何かというと、お礼のメールができるということ。
仕事が終わったあと、個人的にお礼のメールが届いたり、その仕事のグループラインの中でも次々に「今日はありがとうございました!」とか「お疲れ様でした!またご一緒しましょう!」と言ったメールが飛び交います。
なんか、お互い気持ち良いですよね。
気持ち良い状態で一つの仕事が終わるので、またこの人に頼みたいなという気持ちになるというのは間違いなくあると思います。
フリーランスは助け合い
音楽の世界は実力社会で競争社会な感じですが、フリーランスは助け合いだと思います。
仕事に対してのお礼のメール、誰かを紹介するときにその人の良いところを一言添える、うわさ話は良い話で、ときに信頼関係のある間柄でのしくじり話を交えて話すなどしていくうちに、良い人が良い人を集めるサイクルに入っていき、結果的にその現場自体が良い場所になるんじゃないかと思います。
キレイゴトのようですが、本当にパワースポットみたいな現場を経験すると、その現場にいる人たちの持っている人間的な部分にとても魅力を感じます。
その魅力というのが、お礼のメールのような気遣いで、これがシンプルに一言だったり毎回しつこくないような良い感じのバランスで投げかけてくるのがかっこいいなと思います(そうなりたい)
以前、誰かを蹴落としてでも這い上がれみたいなことを教わったことがありましたが、人を蹴落としお山に登れば次は自分が落ちる番だと思うんですね。
需要と供給のバランスが崩れた業界での仕事はパイの奪い合いとも言いますが、パイは奪わず育てるという視点を持つとこの世界はとても生きやすくなると考えています。
パイを大きく育ててチームでスクラム組んでいった方が、きっと最終的に一人一人の取り分(ギャラ、信用)も増えていくと思うので、良い人が良い人を集めるようなサイクルを作っていくのって大事だし、10年以上フリーランスを続けているとそういう人が多い=そういう人が生き残るのかなと思います。
お礼のメール、うっかり忘れてしまうようなこともありますがとっても大切なことだと思います。