こんにちは。コントラバス奏者の井口信之輔です。
僕のコントラバス奏者としてのひとつの目標は、吹奏楽におけるコントラバスの発展に力を尽くすことです。
その活動の一つとして、ブログを通したコントラバス『ワンポイント・レッスン』をはじめます。
これまで多くの学校のレッスンを通して、たくさんの部員たちの悩みや相談を聞いてきました。
その中でも一番多かったのが『周りに教えてくれる人がいないから、何が正しいかわからない』
という声。
弦楽器は技術習得に時間がかかる上、いま自分のやっていることが正しいのかわからない、という状態は不安を生み出します。
そして、その不安な中で孤独に練習しているという状況は、想像以上に大変なことだと感じました。
僕の頭の中でループしていた3つの考え
これまでの経験を通して僕の頭の中では3つの考えがループしていました
- コントラバスは地域によって環境の差がありすぎる。
- 限られた回数のレッスンでは伝えられることに限界がある。
- でも「数回のレッスンじゃ正直伝えきれないよね」で終わらせたくない。
そんな中で思いついたのが、コンクールが終わってから、新年度までに取り組んでおきたい内容を書き残していくこと。
これが僕がレッスンに行かない時期に取り組んでおきたい練習をまとめた自作の教則本。毎年新しいアイディアを付け足していく自分の記録でもあって、この教則本を出版するのがコントラバス奏者としての一つの目標で夢。吹奏楽部でコントラバスを弾くために知っておきたい、いくつかのこと2017版 pic.twitter.com/EcZFpupVgG
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) September 5, 2017
ただ書き残すだけでは物足りない。
自分がその時に一番良いと思ったことを教則本として残すことで、自分の記録にもなる。
そういった結論に至り、2年前に『コンクールが終わってから取り組んでおきたい、いくつかのこと』と題した自作の教則本を作り、夏にレッスンで関わった学校に残していきました。
それから2年が経ち、タイトルも少し変えてレッスンに関わった学校へ渡していましたが、ブログやTwitterを通した交流が多くなり、質問やレッスン依頼を受けることも増えてきたので、今年はこれまで教則本に書いてきたことも含め、レッスン形式の記事を書いてみようと思いました。
この記事を届けたいのは、周りに教えてくれる人がいないと悩むコントラバス奏者と、指導に関わる顧問の先生です。
吹奏楽におけるコントラバスの現状として悩んでいるのは生徒だけではありません。
指導に関わる顧問の先生方からも、弦楽器は専門外で指導法がわからないという声を聞きます。
理想を言えば、レッスンを数ヶ月に1回でも受けることのできる環境があれば良いと思いますが、全ての学校がそういった環境にあるわけではないことは、十分承知しています。
だからこそ、多くの学校のレッスンを通した経験を記事にすることで、何か力になれるのではないかと思いました。
来週からスタートし、週1回のペースで更新していきたいと考えています。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って。