明日のためのレッスンノート(vol.14)
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って更新している『明日のためのレッスンノート』先週は、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより、第2と第3の中間ポジションの解説をしてききました。
前回でE線とはしばしお別れとなりましたが、この先のポジションでもE線を使うことにより効率の良い指使いを発見することもあるので、引き続きポジションの音列を解説する楽譜にはE線の音列も書かれています。
音は出さなくても良いので、音の並びだけは覚えていてくださいね。
今日は、また一つポジションを進めて第3ポジションの解説をしていきます。
第◯ポジションと数字だけ見るとあまりポジションが進んでいないように感じますが、実際に開放弦から半音ずつ上がっていくと、少しずつ高い音も弾けるようになってきたのがわかると思います。
今週も新しいポジションを覚え、また一つコントラバスに詳しくなりましょう!
コントラバスの12のポジション〜第3ポジションとは?
コントラバスの運指表に基づいた12のポジション。
今週新しく覚えるポジションは「第3ポジション」と呼ばれています。
まずは、第3ポジションの音列を覚えていきましょう。
- G線(ソ)…→ド(シ♯)→レ♭(ド♯)→レ(ドx)
- D線(レ)…ソ(ファx)→ラ♭(ソ♯)→ラ(ソx)
- A線(ラ)…レ(ドx)→ミ♭(レ♯)→ファ♭(ミ)
- E線(ミ)…ラ(ソx)→シ♭(ラ♯)→シ(ラx)
※ xはダブルシャープとしています。
第3ポジションまた登場!1本隣の「高い弦の開放弦と同じ音」
「第2ポジション」や「第2と第3の中間ポジション」で出てきた開放弦と同じ音がここでも登場して「第3ポジション」の1の指(人差し指)で押さえる音は、G線を除き隣の開放弦(高い弦)と同じ音になります。
- D線の第3ポジションの1で押さえる音=ソ(G線の開放弦と同じ音)
- A線の第3ポジションの1で押さえる音=レ(D線の開放弦と同じ音)
- E線の第3ポジションの1で押さえる音=ラ(A線の開放弦と同じ音)
もう一つ覚えよう!1本隣の「低い弦の開放弦と同じ音」
第3ポジションの1(人差し指)で押さえる音は「1本隣の高い弦の開放弦と同じ音」であることがわかりましたね。
ここまで覚えたらもう一つ。
第3ポジションの4(小指)で押さえる音は「1本隣の低い弦の開放弦と同じ音」であることを知っておくと良いでしょう。
- G線の第3ポジションの4で押さえる音=レ(D線の開放弦と同じ音)
- D線の第3ポジションの4で押さえる音=ラ(A線の開放弦と同じ音)
- A線の第3ポジションの4で押さえる音=ミ(E線の開放弦と同じ音)
第3ポジションの4で押さえる音は各開放弦よりも1オクターヴ高い音になります。
ポジションを覚える流れはこれまでと同じ!
ハーフポジションからはじまったポジションの解説も、少しずつ進んできましたね。
ポジションの覚え方はこれまでと同じで、各弦での音の並びを確実に覚えていってください。
そして、全長スケールの楽譜を使って、今まで覚えたポジションの範囲で弾けるスケールを見つけて、どんどん取り組んでいってください。
これから最終下校が早くなったり、部活動の時間が限られてくる時期こそスケールを一つでも良いのでしっかりと練習していくことがとても大切です。
曲の練習に偏りすぎないように、右手のロングトーンとスケール1つでも毎日取り組むことをおすすめします。
おわりに
『明日のためのレッスンノート』今週は、コントラバスの運指表に基づいた12のポジションより「第3ポジション」の解説をしてきました。
この辺りまでポジションが進んでくると、部活で取り組んでいる曲も弾きやすくなってくると思います。
それでは、また来週!
2018年のラストスパート、一緒に駆け抜けていきましょう。
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