活動記録

ありがとう浜松!全国各地から吹奏楽が集まる「JAPAN BAND CLINIC」へ行ってきました。

昨日から、浜松で開催されている『ジャパン バンド クリニック』に参加していました。

日本全国から吹奏楽に関わる人たちが集まる国内最大級のクリニックで3日間に渡り、会場となるアクトシティ浜松が吹奏楽一色で染まります。

会場に着くと、同世代の吹奏楽指導に関わる音楽家や、レッスンでお世話になっている先生方と会ったり、高校時代の後輩と再会したりと同窓会のような雰囲気でした。

3日間、アクトシティ浜松の中でたくさんの講座が開講されており、自分が学びたい講座を選んで会場を行き来します。

他にも、夜は全国の参加者が一つの会場に集まった大交流会が開かれたり、初来日となるアメリカ最古の軍楽隊「アメリカ海兵隊バンド」をはじめ毎日どこかで演奏会が開かれていたり、とにかく吹奏楽にどっぷり浸かった二日間でした。

僕は明日リハーサルのため先の帰宅ですが、バンドクリニックの余韻に浸りながら帰りの新幹線でブログを書いています。

バンドスタディⅠ「吹奏楽指導とは?」

はじめに受講したのが「吹奏楽指導」を題材にした講座。

吹奏楽指導をする上での「基礎・基本」を解説していく小澤俊朗先生の講義でした。

外部講師としては、自分の演奏経験をベースに音楽指導の面で部活に関わることが置いですが、部活動のあり方、初心者との向き合い方、合奏の基本・基本に改めてに触れられた良い機会でした。

「文化部活動のあり方に関する総合的なガイドライン」に基づいた運営法

今話題の部活動ガイドラインを扱った講義で担当は石田修一先生。

部活動ガイドラインには様々な意見が飛び交っていますが、僕は「できちゃったならその流れに沿って効率よくやろうぜ」と考えているので、とても興味深い講座でした。

限られた時間で練習を徹底的に効率化するにはどうすれば良いか、実際にバンドを使って実演してくれたのがとてもわかりやすかったです。

また、海外の音楽文化と日本の部活動、昭和の時代の経済や現代の格差と音楽のお話がとても印象に残りました。

指揮法

最近、指揮台に立たせていただく機会があるので、この講座は絶対に受けようと思っていました。

指揮棒の選び方や基本的な持ち方、図形の書き方からモデルバンドを指揮する受講生への実践的なアドバイスまで学びの多い講座でした。

本で読むのも動画で勉強するもいいけどやっぱり実際に参加するのが一番だなと思った。

50周年記念スペシャルコンサート「アメリカ海兵隊バンド」

220年の歴史を持つアメリカ最古の軍楽隊「アメリカ海兵隊バンド」が初来日。

マーチ王と呼ばれるスーザも隊長を務めた大統領直属の軍楽隊。

アンコールで聞いた「星条旗よ永遠なれ」は忘れられません。

鳴り止まない拍手の中一人また一人と席を立ち会場が熱狂の渦に巻き込まれました。

最高すぎた。

スーザマーチの演奏法

初日の大交流会が終わり、浜松の夜の街へと出かけようが何時に帰ってこよが絶対に聞き逃してはいけないと強く心に誓った講座が、アメリカ海兵隊バンドによるスーザマーチの演奏法。

スーザの作風や年代を追うごとに変化してくるマーチの形式について、また楽譜に書かれた指示とスーザ自身の解釈の違いの話を、かつてスーザが隊長を務めたアメリカ海兵隊バンドの演奏とレクチャーで聴ける幸せ過ぎる時間でした。

全日小管研企画講座Ⅱ基礎トレーニング法

小学生の合同バンドがモデルになってソルフェージュやリトミックを取り入れた基礎トレーニングや音楽表現の話。初心者との向き合い方を実演を交えて学べた講座。

楽器にはじめて触れる初心者に演奏以外の部分をどう伝えるかは自分自身の悩みでもあったので、たくさんのアイディアをいただけた講座でした。

たくさんメモしたので、自分で実践しながら「弦楽器だったらどうする?」とアレンジして使っていきます。

大交流会や物販ブースを回って

初日の夜は、全国からの参加者が集まる大流会が開かれました。

講習会でお世話になった先生、同世代の音楽家、作曲家や出版社の方々などたくさんの人との再会がありました。

今をときめく作曲家・下田和輝さんが最新の作品リストくれた!

700系新幹線に乗ろう!

こんな感じで二日間、浜松でお勉強してきました。

そして!今回は東海道新幹線で浜松へ向かったため、引退間近と言われる700系新幹線に乗り納めをしようと計画を立てていました。

そして、700系に乗るには何時の新幹線を選べば良いかと調べてみたら、なんと東京6:33発。

これに乗ると、浜松には8:15くらいには到着してしまいます。

バンドをクリニックが始まるのが13時で、空き時間が約5時間。

一瞬悩みましたが、せっかくの機会だからと予約して駅までの時間を調べてみたら、朝4時ごろに起きないとギリギリになってしまうスケジュールでした。

それでも、思った以上に早く起きてしまい東京へ。

700系の乗り納めに成功し、浜松で譜読みして時間つぶしクリニックへの参戦でした。

おわりに

いろいろな学校、市民楽団や音楽教室でレッスンをする機会をいただくようになり、どこかのタイミングで指導者としての勉強しに行きたいと思っていたので、今年参加できて本当に良かったです。

できたら、またコントラバス講座やってほしい!

この二日間で学んだことは、時間をかけてゆっくりと吸収していきます。

帰りの新幹線で、ブログを更新!

東京着までに間に合うのか。

今のこの時点で新横浜、間に合いました。

楽しい二日間をありがとうございました!

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イグチシンノスケ

千葉県出身。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校吹奏楽部を経て洗足学園音楽大学へ入学。 2022年春学期東京音楽大学指揮研修講座修了。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し、多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事。指揮法を川本統脩、三河正典各氏に師事。よこはま月曜吹奏楽団指揮者。初心者と子どものためのオーケストラpìccolo音楽監督。板橋区演奏家協会理事。取手聖徳女子高等学校音楽科非常勤講師。

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