コントラバスの運指表に基づいた12のポジションの解説。手の小さい人、弦を押さえるのが辛い人に向けた解説付き。

吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って毎週更新『明日のためのレッスンノート』

今年もこれまでと変わらずパートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという環境で練習に励む人たちへ向け「胸を張って先輩になる」ことを目標に書いていきます。

吹奏楽という言葉が多く出てきますが、オーケストラ部や弦楽合奏、ギターマンドリンなどコントラバスが編成に入っている音楽系部活動の人に向けても伝えていきたいというのが僕の思い。

アンサンブルを楽しむ中でコントラバスを弾くために知っておきたい最低限の基礎・基本を書いていくので、良かったら一緒に勉強していきましょう。

今日のお話は「コントラバスの運指表に基づいた12のポジション

今週からお話しする内容はコントラバスを演奏する上でとっても重要なことになってきます。

教則本は4ページを開いてください。

前回の復習「ロングトーン」と「左手の基礎」

まずは前回の復習。

前回は以下のようなことを学んでいきました。

  • ロングトーンの練習とは?

開放弦を使った右手のボウイング練習

  • コントラバスを弾く上で学ぶこと

弦を押さえる左手のフォームを学ぶこと

左手の各指に振り分けられた指番号を理解すること

運指表と各ポジションへの理解と習得

そして「弦を押さえる左手のトレーニング」は後半に進み初心者の人も12番まで挑戦してきましたね。弾いてみた感想はいかがでしたか?

また上手く弦が押さえられない、また指が潰れてしまうという人は指の付け根から動かすことを意識してみてくださいと言うことをお話ししました。

なぜ、ポジションを習得する必要があるのか?

今週のテーマは「コントラバスの運指表に基づいた12のポジション」の解説。

コントラバスをより良い音程で弾く上で欠かせないのが「ポジション」に関する知識です。

コントラバスはギターのようにフレットがありません。

なのでどこを押さえたらどの音程が出るかわからない状態からスタートし、弦が太く押さえるのも大変なためギュッと握って押さえてしまうことが多い。

確かに弦をギュッと握ればはじめから正確な音程も取りやすいですが、ある程度の音の数、テンポになると追いつかなくなってしまうのでどこかで必ず限界がきます。

限界が来る目安として課題曲を例に出すと、マーチのはじめの伴奏は弾けるけど低音のメロディ部分は弾けなくなるというと分かりやすいかもしれません。

なのでコントラバスを弾くために必要な左手の形、そして運指表に基づいたポジションを習得していくというわけです。

コントラバスのポジションを覚えるための「たったひとつのコツ」

コントラバスのポジションを覚えるコツはたった一つ

ポジション名と音名をセットで覚えることです。

  • ポジション

左手を構える位置のこと。12通りのポジションがある

  • 音名

音の名前(ド、レ、ミ)

この2つをセットで覚え「第◯ポジションの◯の音」と頭に入れて演奏することが目標です。

各ポジションの名前

コントラバスの運指表を見てみると、各ポジションに名前が付いています。

  1. ハーフポジション(すべての基礎。覚えたらB-durが弾ける)
  2. 第1ポジション(ファーストポジションとも呼ばれる)
  3. 第2ポジション
  4. 第2と第3の中間ポジション
  5. 第3ポジション(少しづつ弦を押さえるのが楽になる)
  6. 第3と第4の中間ポジション
  7. 第4ポジション
  8. 第5ポジション
  9. 第5と第6の中間ポジション
  10. 第6ポジション(弦を押さえる手の形が変わり、はじめて3の指が出てくる
  11. 第6と第7の中間ポジション
  12. 第7ポジション(吹奏楽の曲で使う音域はだいたいここまで)

すべての基本となる「ハーフポジション」からはじまり「第7ポジション」まで全部で12通りのポジションがあることを知っておきましょう。

初心者はシールで目印をつけてみよう!

各ポジションの名前を覚えてもコントラバスの指板にはポジションの名前も音名もついていません。

なので、慣れてくるまでは各ポジションにシールを貼って目印をつけると良いでしょう。

チューナーを使って開放弦を合わせ、正しい音程の場所に印をつけていきます。

初心者で、まだ十分に弦を押さえられないときは先輩に手伝ってもらうなど工夫をします。

僕も写真にある☆シールをA線のB、C、G線のオクターヴ上のGと3箇所に付けています。

100円ショップの丸いシールか、ちょっと可愛く☆シールがおすすめ。

また、鉛筆で印を書くこともありますが、芯の硬い鉛筆やシャーペンで線を引いても楽器に傷がついてしまうので気をつけて下さい。

印を書くなら4Bなど芯が柔らかく濃い鉛筆がおすすめです。

次回の課題「ハーフポジション」と「第4ポジション」

明日のためのレッスンノート、今週はコントラバスの運指表に基づいた12のポジションを解説してきました。

次回からより詳しく各ポジションの解説をしていきますが、今年は「手の小さい人」あるいは「弦を押さえるのが辛い人」向けのアドバイスも書いていきたいと思います。

多くはポジションの解説をした後はハーフポジションへと進みますが、このポジション実は一番難しく押さえるのが大変です。

なので、まずは教則本9ページのハーフポジションの練習をしてみて押さえるのが辛い、音程が定まらないという人は15ページにある第4ポジションの練習をしてください。

知ってた?コントラバスは実は高い音の方が弾きやすい

中高生からの相談で多いのは「高い音が苦手」ということに関しての解決方法ですが、実はコントラバスって高い音のほうが弾きやすいというと多くの人が驚きます。

なぜかというと、ポジションが進んでいくにつれて各指の間隔が狭くなり弦も押さえやすくなるからです。

これも知識として知っておくと良い部分で、試しに第4ポジションを押さえてみるとハーフポジションとの押さえやすさの違いを感じられるかと思います。

「手の小さい人」あるいは「弦を押さえるのが辛い人」は第4ポジションからはじめて、ポジションをハーフポジションへと進んでみてください。

おわりに

明日のためのレッスンノート、今週は『コントラバスの運指表に基づいた12のポジション』の話をしてきました。

今週はポジション全体を見渡して、次回から毎週一つずつポジションを取り上げ音を出しながら覚えていきましょう。

ポジションを覚えるコツは、ポジションの名前と音名をセットで覚えること。

そしてまずはハーフポジション、弦を押さえるのが大変だと思ったら第4ポジションから初めてみる。

もし、誰かピアノやハーモニーディレクターで音を出してくれる人がいたら、各ポジションの音を弾いてもらってコントラバスと合わせてみよう。

一人で練習するときはチューナーもうまく活用していってくださいね。

明日のためのレッスンノートはコントラバスという楽器を手にしたけれど、パートは自分一人だけ、周りにコントラバスを教えてくれる人がいないという環境で練習に励んでいる人たちに向けて書いています。

教則本は全ページ公開しているので、ぜひお役立てください。

コントラバスに関する質問、相談はLINE公式アカウントで受け付けています。

https://twitter.com/igu_shin/status/1310883911455580165

それでは、また!


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ABOUTこの記事をかいた人

1987年、千葉県生まれ。 船橋市立葛飾中学校管弦楽部にてコントラバスと出会う。 千葉県立市川西高等学校を経て洗足学園音楽大学へ入学。 在学中より「吹奏楽部におけるコントラバスの現状」に着目し多くの講習会に講師として参加。大学卒業後はフリーランスのコントラバス奏者としてオーケストラ、吹奏楽、室内楽をはじめ楽器製作ワークショップやレコーディングなど多方面での演奏活動をする傍ら、吹奏楽指導者・アマチュアオーケストラのトレーナーとしても活動しており、中でも吹奏楽におけるコントラバスの指導に力を入れている。 これまでにコントラバスを寺田和正、菅野明彦、黒木岩寿各氏に師事、指揮法を川本統脩氏に師事。現在、昭和音楽大学合奏研究員、ブラス・エクシード・トウキョウ メンバー。また、日本アロマ環境協会 アロマテラピーアドバイザーの資格を持つ。