明日のためのレッスンノート(vol.7)
こんにちは。コントラバス奏者の井口信之輔です。
吹奏楽におけるコントラバスへの理解と発展を願って更新している『明日のためのレッスンノート』
先週は『初心者講習会で必ず伝える!ここで差がつくコントラバスの左手の基礎』というテーマでレッスンを進めてきました。
左手の形、作れるようになってきましたか?
コントラバスの講習会で必ず伝える内容ですので
- 左手の正しいフォーム
- コントラバスの弦を押さえる指番号
この2つは、覚えておいてくださいね。
今週のテーマ『コントラバスの弦を押さえるために、左手を徹底的に鍛えるトレーニング』は前回までの内容を理解した上で取り組むと、大変効果が感じられると思います。
初心者から経験者まですぐに演奏でき、僕もコントラバスの先生からこの練習方法を教えてもらい、取り組んできました。
今回紹介する楽譜は、大学時代に先生から教わったトレーニングにアレンジを加えて製作しています。
前回に続き、コントラバスを弾く上で乗り越えていく壁のようなところでもありますが、この壁を乗り越えた先には、もっとコントラバスが楽しくなる力が身についていると思います。
それでは、今日よりもちょっと良い明日に向けて、レッスンノートを開いていきましょう。
コントラバスの弦を押さえる指番号を復習しよう!
前回のレッスンノートでは、一般的な教則本に書かれている指番号を解説し、そのあとに初心者におすすめしたい指番号の覚え方を紹介しました。
この、初心者におすすめしたい指番号の覚え方が、今回のメニューで大変効果的なので、もう一度復習しておきましょう!
吹奏楽部のレッスンでも左手の形を作るのに指が浮いちゃったり苦戦してるの見かけるけど
1は人差し指、2は中指、4は小指って基本を覚えといてからの・1の指は1本で押さえるから1
・2の指は2本で押さえるから2
・4の指は4本で押さえるから4って考えて取り組むのおすすめです。
— 井口 信之輔 / コントラバス (@igu_shin) December 28, 2016
今日のレッスンノートまでの内容を、この指番号の覚え方で取り組むと、新しく入ってきた後輩に教えるときにとても役に立ちます。
コントラバスの弦を押さえるために、左手を徹底的に鍛えるトレーニング
それでは、指番号の覚え方を復習したところで今週の本題へと入っていきましょう!
まずは、この楽譜の使い方を、初心者と経験者に分けてお話しします。
初心者のあなたはこちら!
まずは左手の正しい形を復習し、楽譜を眺めてください。
- 「1」と書かれている一番上の段(G線4-1.4-1)を2回繰り返す
- 次は下に降りずに「2」へ進む(G線4-2.4-2)
- 次は「3」へ進み同じことを繰り返す
- ぜんぶで12パターンあるので、無理はせず進めるところまでで良い
※指が痛くなってきたら左手を休めること!
上段がG線、2段目がD線となり一番下がE線です。
下に降りると弦が太くなっていき押さえるのが少しづつ大変になります。
慣れてきたら一段降りて練習してみよう!
経験者のあなたはこちら!
まずは左手の正しい形を復習し、楽譜を眺めてください。
- 弾きはじめは「1」の一番下(E線4-1.4-1)から2回繰り返します
- 続いて1段上がってA線→D線→G線と進んでいきます
- 「1」の上段(G線)まで進んだら、次は「2」の一番下(E線)から同じように進む
※指が痛くなってきたら左手を休めること!
途中で出てくる0という番号は開放弦です。
左手は弦を押さえませんが、形が崩れないように注意してください。
まとめると、こんな感じ
ここまで読んでくれたら練習スタートです!
『目標テンポは60〜80』
12番まで進むのは大変なので、地道にコツコツ取り組んでいきましょう!
左手を徹底的に鍛えるトレーニングこの練習で身につけた左手の形は、必ず基礎合奏で活かすこと!
『コントラバスの弦を押さえるために、左手を徹底的に鍛えるトレーニング』で身につけた左手の形、指番号は基礎合奏のテキストを弾くときなども必ず意識してください。
ここまで一緒に練習してきてくれたあなたは、基礎合奏の楽譜を見て「指番号はこうしたら押さえやすいかな?」とわかってくるはずです。
たとえば「変ロ長調(B-dur)」のスケールはどうでしょう?
なんとなく、指使いが浮かんで来ませんか?
もし、今まで左手で弦をギュッと握ってしまっていて、指使いが浮かんだら素晴らしいです!
ひとつ、成長した証拠です。
さいごに
『明日のためのレッスンノート』今週は、コントラバスの弦を押さえるために、左手を徹底的に鍛えるトレーニングをお伝えしてきました。
前回と今回、この2つのレッスンノートを通して左手の基礎を身につけていきましょう!
ここが、これからもっとコントラバスを弾くのが楽しくなるための重要なポイントです。
もし、楽器の状態が悪く弦を押さえるのが辛いという場合は前回のレッスンノートを参考に、楽器の状態をチェックしてみてください。
『明日のためのレッスンノート』は次回から、より専門的な内容に入っていきたいと思います。
でもその前に!左手の基礎の話を終えたので、また番外編を挟もうかと考えています。
どんな内容かはお楽しみに。
それでは、また来週!